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【読書関連記事】

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私がこれまでに、書きました読書関連記事のまとめとなっております。
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2023年8月の記事一覧

【‘‘読書と生成’’】

【‘‘読書と生成’’】

-創造性から創作へ、創作物について-

読書とAIをテーマに、何か一つ記事をまとめてみたいという思いがありました。
創作活動において、クリエイターとAIが共に力を合わせて創作する時代がようやくきたことについて、私自身はとても喜ばしい反面、創作というものにAIがクリエイターの支えになるということに関して少し考えさせられるものがありました。
noteの方でも、AIアシスタント機能というものが導入されて

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【‘‘私の本の選び方’’】

【‘‘私の本の選び方’’】

-どの本と向き合うか為の選書方法について-

新刊書店や古本屋、図書館などを利用するにあたり、どのような本を手に取り、自分にとっての価値のある情報を取捨選択して手に入れるということはあまり深掘りされていないのではないかと思うことがありました。
新刊書店では、毎週、毎月には膨大な量の書籍が発売される中、古本屋や図書館においても絶版で、もう手に取ることが出来ない貴重な資料を買ったり、借りたりして何不自

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【‘‘拝誦’’/色褪せるフロー】

【‘‘拝誦’’/色褪せるフロー】

-『正欲』からみる世界の見方についての事-

拝誦とは、声に出して読むことの謙譲語として使われる言葉であり、そうした意味を持つ言葉についてのことを色々と考えることがありました。
私たちは、本を読むことにあたり声に出しながら読むということはしません。
何故ならば、周りの視線があるからであり、本を読みながら一人でぶつぶつと読み進めることに恥じらいがあり、そうした人を見ると偏見的に変な人だと捉えるところ

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【‘‘閑靜な書斎で読むこと’’】

【‘‘閑靜な書斎で読むこと’’】

私の場合、書斎で本をひたすら読み続けられる時と、読み続けられない時のパターンに分かれることがある。
読書はその日のコンディションにもよるが、読むことを求めている時というのは、自分の中のモヤモヤとした感情を払拭したい、もしくは今の自分にとって必要としている言葉を探し求めている時だと考えられます。
読書をしていて、読む本にもよりますが、頭の中でしっかりと意味を汲み取りながら読み進める本もあれば、考える

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【‘‘推しの海外文学 厳選3選’’】

【‘‘推しの海外文学 厳選3選’’】


-現代の海外文学を読み解くための読書案内-

◆一冊目本書に収録された七つの短編はどれも魅力的な物語であり、著者のデ・ラ・メアが描く世界には幻想的で恐怖感の二つが内在されており、薄気味悪さが絶妙で読者を楽しませる筆力を持つ作家の一人であると感じさせるものがありました。
表題作である「トランペット」に見られる宗教観や「豚」による動物をモチーフにした話、「アリスの代母さま」のようなおとぎ話のようなも

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【‘‘読む人’’】

【‘‘読む人’’】

本を読む上で、意味や目的を求めて読むことはなかったし、これまで考えたこともなかった。
ぼくは、自分の本棚から一冊の本を抜き取る。
長い時間と労力をかけて作られた本にもまた、人生があると知り、考えるようになったのはいつのことだろうかと思った。
例えば、きっかけとして、本を好きになることも、嫌いになることもあるし、ぼくはその両方を経験したことがあった。
ページをめくり、その本に書かれた著者の心に触れら

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【最近、読んだ本紹介】23年ver.

【最近、読んだ本紹介】23年ver.

[PART:Ⅱ]前回の続きより↓

[文学・小説]

■一冊目あらゆる人々の過去を新しく作り直すという特別な仕事をしている、フェリックス・ヴェントゥーラという男と彼の家に棲みついている語り手のヤモリによって物語が紡がれていく。
偽りの写真や書類などから新しい家系図と過去を作成するフェリックスのもとに身元不明の男が訪ねて来て、彼は大金を積みジョゼ・ブッフマンという名前で名前と過去を書き換えることにな

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