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【海へと注ぐ岩(山エッセイ)】

相模川をたまに眺める。
小さい頃は多摩川の近郊に暮らしていて、よく川の周りで遊んでいた。そのせいなのか今でも大きな川を見るのは気分が良い。

海老名の辺りまで出ると、相模川と岸の向かいに
大山が眺められる。暇なときはぶらっと訪れて山と川を眺めている。

「相模川の源流ってどこなんだろう」と思う時はあったが調べたことはなかった。

先日、山中湖周辺の石割山を登った時、中腹の石割神社に割れた石が御神体として祭られていた。天岩戸伝説で、岩戸の入り口を塞いでいた大石らしい。

割れた石を御神体にしているから石割山で、石割神社なのかと納得した。

ところで御神体の石からは富士山の湧き水が滴り落ちていて、その水が山梨の「桂川」の源流になっているとのこと。桂川ってどこなんだ? と思って調べると桂川は神奈川まで繋がり相模川と名前を変えて海まで注ぐのだとか

相模川の水は富士山の湧き水が御神体の岩を伝い北上、大月市のあたりで東進、相模原市で南下して勢力を増して大きな川となり海まで注いでいた。富士山と海は繋がっていたのか! と帰って調べてから感動した。

この岩を伝わる一滴が相模川の源流だった。
今度行った時にはじっくり眺めておかないと。

御神体の大岩。


また新しい山に登ります。