【詩】風景
半裸で裸足の娘が
往来の真ん中でペタンとしゃがみこみ
「死にたいよ~!死にたいよ~!」
と泣き叫んでいる
母親が覆い被さるように
娘を抱きしめるが
悲痛な声は激しくなるだけ
父親は口と腰に手をやり
青ざめた顔で立ち尽くしている
それを
皆見ない
視界に入ってるのに
見ない
僕だけが見てる
水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。