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ゴッドマザー 〜姑〜

あなたはヤンキーあがり?






初対面の日に満面の笑みで言われた一言。



こちらは一世一代
気に入って貰わなあかんという欲まみれで
一張羅の服を着て
【私、清楚な女子です】と
品のない私が品格ありですアピールの格好してお会いに行ったつもりが。。。




ヤンキー。。。



ヤンキーですか。。。



欲まみれは一瞬で撃沈。


この出会いは
18歳高校卒業したての夏。
場所は病室。




今は亡きゴッドマザーこと元旦那殿の母上こと



私の元姑様


ゴッドマザーは一回目の脳梗塞で入院をされておりお見舞いに伺う事に。



初対面が病室というのもどうなん?って感じやけど。。。


ゴッドマザーは生前ちょっとした名の知れた方でもあった。
(あまり書くと特定されるので)



私はゴッドマザーと談笑するが、どーも元旦那殿は、その姿が気に食わなかったみたいで、
直ぐに病室を後にし次に会うことになったのは娘が宿った事を報告する時だった。


ゴッドマザーは

『私をばぁばにしてくれるのね‼️ありがとう‼️』


めちゃくちゃ感激してくださる。


ゴッドマザーは、私が初めて出会った時の病気だけじゃなく、何度か生死を彷徨う経験をされた方。



自分が孫を見ることができるとは想像もしてなかったらしく
孫を見る事ができるまで、生きる事ができた事を本当に喜ばれていた。

お産にも来てくださり


『かわいい天使に会わせてくれてありがとう。
お疲れさま、ゆっくり身体回復させてね』


っと声を掛けて産院を出られた。



当時は無知で気が付かなったが
今思うと。。。



こんな声掛けできる、素晴らしい姑は、なかなかおらん





ゴッドマザーは『生きる』事や『健やかにいきれる時間』の事などを沢山の方々に話す活動をされていて、多忙な日々を過ごす
私達と会うのはたまに食事会をする位で、ほんとなら毎日孫を見たかったと思うが
程よい距離を、保ちながら私達と接することをされていた。


ゴッドマザーはある意味チャレンジゃーな人であった


当時ネットは普及され始めたばかりの時代だったが



『これからはね、色んな人が手軽に情報を得れる時代になるのよ。だから私はホームページを作って自分の生きた証を残すの』


とパソコン教室に通い自分でホームページを作成しようとしてみたり



ある国に遠征し、ある大会で世界チャンピオンになったり


その為の努力は凄かった。




いつも私におっしゃる事。
『今こうして生きて色んな人と会えて世界で色んな事体験させてもらえるなんてめちゃくちゃ幸せな事なの。』



ハタチそこそこの
私には狭いコミュニティの中で生きていたもんで、さっぱり意味が解らんかった。



時を経てある時
『お母さんやってみたい事がある』と相談した

そう前回の記事に繋がる話。


『やりたい事は身体が健康に動けるうち、生きているときにしかできないのよ。やりたいと思えばやりなさい。』



そして


『人は常に成長をする。その為には色んな世界を見なきゃ‼️たくさん色んな事みておいで』って

私の背中を押してくれた。



それと同時に



『私達の元からあなたは羽ばたいていくかもね』っと


ぼそっとゴッドマザーは呟いた事を私は今でも覚える。
私が離婚を考えてることを察知していたと思う。


だがこの言葉をかけてくれた。


後に元旦那殿と別居する事になり報告をする


その後、街で二回目の脳梗塞で倒れる。



命はとりとめたものの数日、意識不明になる。


面会を許可されたら直ぐに私は見舞いに行くがまだ意識が混濁していた。


この時に知ったけど頭を開封したら顔が倍ほど腫れ上がる。

別人になったゴッドマザーを見て愕然としたが、手を握りずっと話しかけると涙をこぼされた。



その後意識は戻るが後遺症がのこる。


退院する日まで
仕事の合間に顔を出し手を握り話しをし続けた。



ある日病院に行ったらゴッドマザーが居ない。
何があったのかパニックになったが退院していた。


単純に知らされてなかった。



ゴッドマザーは完全復帰を目指し、話す練習、動く練習とあらゆるリハビリを全力でされていて
その姿を見て私はなんか気持ちがざわついていた。



私もできる限りゴッドマザーの復帰の力になりたいと思い
毎日の食事を作り配達をしたり、リハビリの疲労回復、感覚を取り戻す為フットセラピーやハンドセラピーなどを施したり。。。




完全復活させてあげたいと願っていた。





その後、離婚をする事になり、

舅から
『もうこないでくれ』と言われたので行けなくなる




それから10年近く経ち人生に幕を閉じる事に。



最期に会わせてほしかったが
私との結婚は元旦那殿家族の中で無かった(笑)事になっていたみたいで、私も娘もゴッドマザーの最期を見送る事ができなかった。


命日には
『ゴッドマザーありがとう』って手を合わせている。


ゴッドマザーに何度も救われた。
そして全力で生き抜く事をゴッドマザーの背中を見て教えてもらった。


私にとって最高の姑様だった。























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