カバンを持つ意味

気が付いたらなかなかの頻度でカバンを買っている。ちなみに今日も買っている。

カバンは人によって持つ数がちがうと思う。このリュックひとつでじゅうぶん、という人もいれば用途や場面に合わせて持ちたいという人もいる。私はどちらかというと後者の方で、トートバッグだけで4つ・リュックは3つある。

ちなみに今日買ったのはリュックだ。ファッションブランドが販売している雑誌につく付録。普通の雑誌よりもちょっと高級目なやつ(値段は高くないけれど)。ふだんは買わないのだけれど、あまりにも使えそうで買ってしまった。

なぜこんなにカバンをたくさん持っているのかと考えてみたけれど、いまいち理由が思いつかない。もちろん服装に合わせたいという気持ちもあるのだけれど、実は割とどんな服装でも黒いリュックひとつと白いトートバックがあれば成り立つ、と思う。むしろ色物のカバンを持ってしまうと使いにくい。

あと機能性もなかなか大切なポイントである。私はなるべく内ポケットがたくさんついているカバンを使いたい。カギやらイヤホンやら細かいものは内ポケットに全部つっこんで、取りやすくしておきたい。

あとはトートバックならば肩ひもは長すぎず短すぎず、パソコンも持ち歩くので割と丈夫なキャンバス地で、という注文も抱えている。

だからぴったりのカバンに出会う確率はそんなに高くないはずなのだけれど、なぜか出会ってしまう。自分に「良いカバン発見レーダー」でも搭載されているのでは、と思ってしまう、真剣に。

しかしカバンはそんなに安くない、と思う。女の子向けの雑貨屋さんにはよく「1,000円トートバック」なんかがあって安く手に入るけれど、やっぱり丈夫さに欠ける。生地がなんだか薄っぺらい。パソコンなんて入れられない。だから買っているのはだいたい3,000円以上のカバンなのだけれど、丈夫さを重視すると10,000円になることもある。生地が良いやつは高いのだ。

とかなんとか言いつつも、よく使っているのは高かったカバンだなあとも思う。先日買った某ブランドのキャンバス地のトートバック、「カバンに1万円か…」と思ったものの最近いちばん使っている。トートバックなのに丈夫で楽で、肩が凝らないのだ。素晴らしい。

一方「安いしかわいい!」と思って買ったカバンたち、今思えばあまり使っていない。買った当時は使うのだけれど、なんだか使うたびにくたびれてしまってすでにボロボロに見える。ボロボロに見えると途端に使う頻度が減る。ボロボロにしたのは私なのだけれど。だいたい内ポケットもついていて条件はクリアしているしデザインもかわいいのだけれど。

「ワガママな持ち主でごめんよ…」と安かったカバンたちを見つめつつ、今日も丈夫で高かったカバンたちを持ち歩く。


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