Boss

Webディレクター、デジタルマーケター、プランナーなどなどWeb系を渡り歩いて17年。…

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Webディレクター、デジタルマーケター、プランナーなどなどWeb系を渡り歩いて17年。現在印刷会社でデジタルマーケティングを担当しています。得意ジャンルはEC、美容系。車屋さんのサイト制作やPRをお手伝いしたりする、マーケティングが好きな人です。

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  • マーケター育成日記

    新人マーケター柏木くんの記事をまとめています。

最近の記事

#15 必要なデータを導き出す、自分の分析トレーニング

サイトのアクセス解析や、購買データを何となく見られるようになると陥る壁がある。それは、”使えそう”な数字が多すぎて、レポートと考察に時間がかかるわりに本質に辿りつかない問題だ。 私がマーケティング専門部署がある会社にいた頃は、案件毎に必要な数値をスタート時に決め、抽出作業はアシスタントの子が行い、それを見て考察のみをしていた。深掘りが必要そうなところは、自分で必要な数値を引っ張ってくる。しかし、小さな会社で分業することは難しい。ましてや、当社のようなマーケティング未経験者し

    • #14 クライアントの立場でレポーティングをしよう

      営業部の荻野くんがクライアントである商業施設の本社から『アプリクーポンの集計をしてほしい』という依頼を請け、どのようにまとめたら良いかと相談に来た。 早速、荻野くんから依頼内容をヒアリングする。 私「クライアントからの依頼は何なのかな?」 荻野くん「えっと、先日リリースされた先方の自社アプリで配布しているクーポンの集計です。」 私「集計というのはどれくらい使われたかとか?」 荻野くん「そうですね。全国のテナントさんのクーポンがどのくらいお気に入りとかに追加されて、うち何回

      • #13 アクセス解析レポートをコミュニケーションに使おう

        現在わたしの所属しているDX推進部のデジタルマーケティングセクションには2つのミッションがある。 1.MAツールを活用し、自社クライアントの新規開拓をする 2.各クライアントのマーケティング支援 1はクライアントのいない社内案件で、2はクライアントから依頼があった際、既存チーム(営業と制作のセット)ではできないのでサポートをする立場になる。 見習いマーケターの柏木くんは今まで自身が担当するクライアントのアクセス解析をやっていた。そして、ちょいちょい我が部に顔を出す営業部

        • #12 ライバル現る!見習いマーケターのピンチ!?

          立ち上がったばかりのDX推進部。古参社員からは透明人間のように扱われているが、若手社員からは憧れの部署になっているようだ。 初期メンバーとして入れたのは、柏木くんひとりだがその後釜、もしくは追加メンバーの座を冗談交じりで狙っている若手が一人、荻野くんだ。 荻野くんは複数の商業施設案件を持っている営業で、今年入社して3年目になる。販促物の営業がメインだが、最近担当クライアントからクーポン使用率の集計作業や、集計データを分析し、参加店と使用ユーザーアップのための資料作成を依頼

        #15 必要なデータを導き出す、自分の分析トレーニング

        • #14 クライアントの立場でレポーティングをしよう

        • #13 アクセス解析レポートをコミュニケーションに使おう

        • #12 ライバル現る!見習いマーケターのピンチ!?

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        • マーケター育成日記
          18本

        記事

          #11 マーケターに必要な○○力

          当社はMAツールを導入するにあたり、外部のコンサルティングサービスを利用している。その理由は2つ。 1.圧倒的なリソース不足 社内でマーケティング経験がある人間はわたししかいないのだが、現在の業務はマーケティングだけでなく、得意先の企画営業、部のマネジメント、DXの推進と多岐に渡るため誰かに振ることもできない状況なのだ。 2.外部の意見に弱い社風 歴史のある企業だから、勤続年数が長い社員が多くぽっと出の、デジタル業界専門に渡り歩いてきた中途社員の意見はなかなか耳を傾けてく

          #11 マーケターに必要な○○力

          column マーケティング施策はいっぱい失敗しなさい

          データの解析が昔よりも簡単になり、MA(マーケティングオートメーション)ツールが一般的になってから、なぜか「マーケター、マーケティングは万能」と思われることが多くなった気がします。 今まで数値化できなかったものができるようになり、データ解析をする人、施策を考える人、Webであればサイトの設計を考える人、コミュニケーションプランナー・・・・業務が細分化され、共通言語が数値になっているからかも知れません。 MAツールで言えば、メルマガを開封してくれた、クリックしてくれたなどの

          column マーケティング施策はいっぱい失敗しなさい

          #10 問い合わせを増やすメルマガの考え方

          前回、柏木くん伝えたKGI/KPIの設定の仕方がいまいちピンと来ていなかったようだから、今やっているメルマガ施策に落とし込んで伝えることにした。 一般的にKGIは重要目標達成指標と訳され、企業の最終目標として設定されるが、わたしは小さなKGIとKPIの塊が最終的な企業ゴールになるよう設定することが多い。それがプロジェクト毎だったり、部署毎だったり。 私「メルマガを開封してもらうためにはどんなことを考える?」 柏木くん「件名と・・・あ!差出人ですね!」 私「そうだね。ど

          #10 問い合わせを増やすメルマガの考え方

          #9 それぞれのKGI/KPI

          柏木くん「この間のリストをわけたメールは大きく差がでましたね。やはり、Aリストはうちの会社をすでに知っている人や、営業が直接アプローチしているからでしょうか。」 リストや内容にも目を行くようになったみたいだね。柏木くん。 私「そうだね。それにこの間のメールはいつものセールスメールではなくて、来場者へのお礼メールだからね。 わたしたちの送っているセールスメールもちゃんとcvを設定していかないとな・・」 柏木くん「ゴールって資料請求とか問い合わせですよね?」 通常しっかり

          #9 それぞれのKGI/KPI

          #8 マーケティング思考のない営業はもういらない

          私「そういえばさ、この間の展示会でコンテンツのネタになるような接客できた?」 先月、年に1度開催される展示会に当社は出展した。印刷会社としてスタートした当社。数年前からデジタルコンテンツ事業に力を入れ、既存顧客に向けて営業をしてたのだが、昔ながらの印刷会社としての色は強く、デジタルコンテンツはおろか、WebサイトやLPの受注も難しい状況で、デジタルコンテンツの受注をするためには新規顧客の獲得が必要であると判断し、見本市に5年間連続で出展している。 今年はその展示会ブースに

          #8 マーケティング思考のない営業はもういらない

          #7 こんなマーケターにはならないで

          ちょっとしたアクセス解析と、メルマガの効果測定を行いWebマーケターの入り口に立った柏木くん。社内にはマーケティング部署がなく、マーケターと呼ばれる人もいないためそれだけで頭0.25個出た感じ。 柏木くん「Boss!最近のメールの方が0.8%CTRが高かったです。」 こんな会話をしたがる。 柏木くん「先月のA社のアクセス解析したんですけど、特定ページに新規の流入が増えていたのはInstagramのキャンペーンを行ったからでしょうか。」 私「そのページだけ新規が多いの?

          #7 こんなマーケターにはならないで

          #6 浅すぎる販促メールの効果測定

          見習いマーケターの柏木くん。メルマガ作成に失敗した彼は名誉挽回しようと、配信したメルマガの効果測定と自分なりの考察を配信日翌日に送ってきた。指示待ちではなく、自分で動くのは良いこと。 柏木くん「Boss!今回のメールは開封率が前回より良くなったです。前回の夕方送ったものは良かったので時間を変えたほうがいいのでしょうか? でも、クリック率は良かったので、コンテンツがいいと言うことでしょうか?」 ほう、それらしいこと言っているじゃん。 私「効果が良かったメールと違うのは時間

          #6 浅すぎる販促メールの効果測定

          column 誰だってマーケターになれる

          誰だってマーケターになれる! 街のお花屋さんだって、アパート経営をする管理人さんだって、職人さんだって、大学生だって、デザイナーだって。 そして どんな人もマーケター思考は必要! この2つは会社でも、講師のお仕事のときもわたしが口癖のように言っていることです。 マーケティング用語は横文字が多くて、さらにデジタルマーケティングとなるとアルファベットの3文字がいっぱい出てくるため、それだけで 「マーケティングって難しいそう」 「マーケターって専門職でしょ?」 とな

          column 誰だってマーケターになれる

          #5 マーケター見習い販促メールを書く

          見習いマーケターの柏木くんの次なるミッションは、MA(マーケティングオートメーション)ツールから送る、お得意先へ向けた販促メールの作成だ。 柏木くんの強みは、元営業なのでお客様の抱える課題を直で聞いており、今どんなものが受け入れられるかがわかっているところ。そして、自己啓発系のコンテンツを結構見ているところ。(質はわからない) 当社のメルマガ施策の流れは 全お得意先にメールを配信する ↓ 定期的にご連絡しているお得意様には営業担当がプッシュする ↓ 休眠中のお取引様には

          #5 マーケター見習い販促メールを書く

          #4 MAレポートを通して感じて欲しい・・・けど

          期日通りにメルマガのレポート入力をした柏木くん。 柏木くんに限らず、うちの若手は素直で、指示したことはちゃんと期日に終わらせる。クオリティはともかくとして。しかし、社内プロジェクトや、スキマ時間にやるタスクを与えるといつまでも終わらない。そして、空いている時間があっても 「なにか仕事ありますか?」 という声がけはほぼない。これが時代というものなのだろうか。私が若い頃は・・・止めておこう。 柏木くん「Boss途中まで入力してくれてました?ほとんど出来てたんで!」 私「あ、

          #4 MAレポートを通して感じて欲しい・・・けど

          #3 マーケター見習い柏木くん、レポート入力をする。

          入社4年目の柏木くん。新卒で配属されたのは営業部でマーケターに憧れて、DMS(デジタルマーケティングセクション)に異動になったのだが、マーケター見習いと言えども就業時間を勉強に使わせるわけにはいかない。2人しかいないチームだけれど、仕事は5人分くらいあるしね。 柏木くんには実践で覚えてもらうために、自社サイトのアクセス解析と、今期導入したMA(マーケティングオートメーション)の運用をやってもらうことにする。 アクセス解析は営業で担当していたクライアントのサイトで経験がある

          #3 マーケター見習い柏木くん、レポート入力をする。

          #2 マーケティングって何?

          DMS(デジタルマーケティングセクション)が設立されて1週間。リモートワーク化が進む自社へ久しぶりに出社し、唯一の部下柏木くんのデスクに向かう。 営業の引き継ぎをしている彼は、週の半分以上は出社して後任の新入社員に指導をしているのだ。 柏木くんのデスクにはキレイな本が一冊。 私「柏木えらいじゃん!ちゃんと本買ったんだねー。まだ開いてもいないみたいだけど」 柏木くん「違うんです!違うんです!これからちゃんと!!!」 新人君「柏木さん、すごい勉強してるってぼくらに言ってく

          #2 マーケティングって何?