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JOKER

※こちらの記事は2021年に書いた記事です。

こんにちは、あやです!大好きなジョーカーについて少し書いてみようと思います。ジョーカーはあまりにもハマりすぎて、人生で初めて同じ作品を5回も観ました。Youtubeで好きなシーンを繰り返し観たり、ポスターを買ったりと人一倍ハマった自信があります。ただその魅力をうまくこのブログで書けるかがとても心配です。よかったらこの記事を読んで、感想をください。
ご覧になったことがある方で共感してくれる人がいると嬉しいのですが、ジョーカーは心に残る台詞や曲が多くあったように感じました。優れた脚本、映画の製作順番が特殊なことやホアキン・フェニックスの名演技が大きな理由に当たると思っていますが、もう少し惹かれた理由を深掘りしたいと思います。

“Is it just me, or is it getting crazier out there?”

ジョーカーという映画は精神病を持つアーサー・フレックがいかにしてジョーカーになったのかを彼の心境に沿って描いたものです。彼は格差社会の貧困層にあたる家庭で育ちました。そして彼の生きている世界では、貧困に苦しむ人々の怒りが街中で溜まり、膨れ上がっており、結果的にはアーサーはバットマン、つまりは“ジョーカー”として、同時に悪の象徴でありながらも、正義の象徴へとなりあがってしまいます。バットマンは、民衆にとって正義のヒーローとして捉えられていますが、自分自身を完全なる正義であると思っているわけではありませんし、悪人側についているわけでもないという点で、この作品は他のヒーローものと大きく異なるのではないかと思います。つまり、アーサーがジョーカーになったのも彼がなりたくてなったわけではなく、置かれた場所で咲いた花と言いますか、社会がジョーカーを生み出したという構造で話は書かれているのではないかと思いました。正気と狂気の境目を行き来していたアーサーは、最後その境目がなくなってしまうと言う流れもホアキンの驚くほどの演技力で表現されていて感動したポイントです。

“You ask me if I have negative thoughts. All have are negative thoughts.”

また、この映画を観ていて思ったのは、効果的に音楽が使用されているということです。この映画は制作の順番が特殊であると最初に書きましたが、それは撮影よりも前段階に音響が作られたと言うことです。音響を担当したヒドゥル・グドナドッティルは監督から脚本を渡され、読んだ時の第一印象をもとに作曲したのです。撮影時には音楽を鳴らしながらの撮影をしたため、音楽に載せる形でシーンや動作が作られていったそうです。撮影より前に音響を作ったメリットとしては、音楽が映像(色彩・セット・衣装)にとらわれることなく作曲がされており、脚本の持つ雰囲気やアーサーのキャラクターを音楽の力でよく表現していると考えています。アーサーの感情の転換点にしっかり音楽が載っており、アーサー自身は踊りや演技を通して感情を表現していることを踏まえると、両者がよく噛み合ったシーンが出来上がったのではないかと思いました。

J: “And Murray, one small thing.”
M: ”Yeah.”
J: “When you bring me out, can you introduce me as “Joker”?”

心に残った台詞を交えながらジョーカーという作品についての感想を書かせていただきましたが、最後になぜここまでハマったのかを今までの話を踏まえてまとめたいと思います。皆さんはミュージカル映画にハマった経験はありますか?私はミュージカル映画によくハマるのですが、私はジョーカーを観た時、まるで“役者が歌わないミュージカル”を観ているような感覚に陥りました。音楽で転換点を置いている点や主人公の心境を音楽で間接的に表現している点、逆に音楽がないシーンはグッと役者にフォーカスを当てて台詞が印象的に残るという点がミュージカル映画によくある特徴と似ていると思いました。
ジョーカーはとても人気な作品なので観られた方が多いのではないかと思っていますが、観た方はぜひ好きなシーンや好きな台詞を教えてください。観てない方このブログを機に観ていただけると嬉しいです。

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