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誰もが活躍できる組織を次世代に贈りたい

「言ったが負け」「事なかれ主義」。
仕事にしろ人間関係にしろ、口を開けたら損をする。いつも正しいものが選ばれるわけではない。
新しい発明はこれを目障りとする上司に潰され、システム構築に邁進すれば出る杭として打たれ、異動となる。
私は、隣の部署の女性が会議に入れてもらえないことを知っていたし、
発明の成果も仕事も全部とられて脱け殻になった優れた技術者が「参った」と呟くのもみていた。

話は変わるが、昔、私も全部忘れて自分の勉強に向こうとしたことがあった。
しかし苦しい思いに蓋をして忘れるなんてできなかった。

そのとき助けてくださった弁護士会の会長でハラスメント専門の先生が
「エクスターンシップであなたのことをよく見ていたけど、あなたがおかしいことはない。自信をもつように」
「裁判がハラスメントになっていく。それを知った上でこの道を進む以上、闘うように」と仰って、
大学院に解決を促す電話をして下さった。
この時、苦悩は向き合わないと消えないこと、そしてそれは次の世代のメッセージにもなることを学んだ。

誰かが人権を守るために向き合った足跡か、道しるべになる。
そして私は先生の道を辿ったから、前に進めたのだ。

自分は技術者ではないから直接そのノウハウを次の世代に繋げない。しかし、誰もが活躍できる組織を世界一の技術の土台として残していきたい。
性差も考え方の違いも全て越えて、くだらない仲間外れや、僻みの感情を全面に出した他人の成果の搾取はもう必要ないだろう。

彼らに声を掛けた。
「あなた達のためだけではない。飲み込んだり辞めるのではなく、誰もが伸び伸びと活躍できる組織にし、それをみんなで次世代にプレゼントできないか。
やられたことを文書にして、人事考課で報告して欲しい。私も証言するよ。」

人権侵害はいつの未来もきっとなくならない。しかし、被害者が被害者バッシングで居ずらくなることに怯えて心を殺す、そんなことなくNOと言える組織を残せないだろうか。

彼女らが動くかは分からない。しかし、行動したその時には、その道が新たな道しるべとして刻まれていくに違いない。
その時は私も一緒に歩きたいと思う。

世界一を誇る会社の技術力が、最大の人権尊重の上に成り立ち、それを次の世代にプレゼントできるように。
だから私の仕事で心がけていることは、心を殺さず伝えることと、伝える人をサポートすること。

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