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熱を逃さず守って、活用していくことが出来ないのだろうか

電気自動車に踏み込めない理由の一つが熱が出ない、逃す、車内が寒いということ。寒いとマシンも人も動くことが出来ない。だから社内外の技術者が熱を一切逃さず守っていく方法に四苦八苦している。逃した熱は返ってこない。信号機がLEDになったとき、積もった雪が溶けず、信号機の色を確認出来なかったことは一昔前だが記憶にある。

熱がないと行動できないのは人間の心も同じではないだろうか。しかし、社会では、情熱や気力は目立つから嫉妬や僻みにより、場合によっては危険と判断され排除、制限されるうちに失われる。熱の象徴たる「若者は」、「若いから」を理由に経験豊富な年配者が正しいとの合理性のない根拠で望まぬ方向に導かれる。
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今日は組織や社会で持て余された気力を噴出させる祭典。発散の場を失ったパワーが爆発し、活用場所のない情熱がハロウィンに向けられるのだろう。
事情を知らなければ、狂ったように見える大人たちが渋谷に溢れる。私にはもうあのレベルの元気はない。あの熱は若いからこそ発せられるもの。
規制するのではなく、世の中のために、彼ら自身のために用いる道はないのだろうか。

テレビ画面をよく見ると、精巧に出来た衣装やオリジナルメイクはプロレベルの逸品だったりする。

「だめ」「辞めなさい」ではない。メイク術等の能力と情熱を「ここで使って」と導けないのか?あまりにももったいない。
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話は変わるが、大学院生の頃、日本の宝とも思える最高峰の頭脳と思いやりをお持ちの有能で有名な女性がいた。確か26歳。現役合格した京○大学生で、三年のとき司法試験に合格された。簡単で退屈だったのだろう。北○道大学医学部に再受験され合格してきた。年齢や学年は違うが同じキャンパスに通うはずの彼女はここに入学しなかった。ガッコウには未練も希望もなかったのだろうか、そのままカンボジアに行った。そして、そこで首を切られて亡くなってしまったのだ。
彼女の学力なら中学生で司法試験に合格しただろうし、並行して16歳には医学部に通うことも可能だったと思う。
しかし、日本において優秀な頭脳を社会に役立てるには時を要する。そして時が熱を奪う。今、能力を使いたい挑戦したいと思う情熱を活かす場が日本にはなかった。

受験生ならご存知のことと思う。京○大学と北○道大学の入試傾向は全く違う。東○大学と北○道大学の入試問題は思考回路に似た部分があり教授間の交流も盛んだから傾向も類似してしまい再受験し合格するのも分からなくもない。
しかし、京○大学の文系から、北○道大学の理系に入ることのできる情熱と頭脳は、只者ではない。
惜しんでも惜しみきれず、あまりにも残念で無念。
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お祭り騒ぎも他国に渡るのもストレス発散には悪くない。しかし、それ以外にも有り余る熱を本人のため、社会のために使うことは出来ないか。

ハロウィンではしゃぐ美しき若い人々の美貌はモデルやイメージガールとして、
器用な手先は技術者として、
あの彼女の正義感と優秀さは、10代から医者や弁護士として活躍してもらうことにどのような不便があるというのか。
ミスの心配があるなら、それは補う能力がない大人の問題で、熱意ある者に情熱を注ぐ場を設けない理由にはならないだろう。

私の会社には見回りと称した徘徊に夢中なおじ様が沢山いる。やる気を喪失した彼らのお仕事を、熱意ある若者や優秀な頭脳をお持ちのお方に回しても全く問題はない。
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ハロウィンだから「交通規制」「飲酒規制」。規制の言葉を聞くと能力は制限されるだけで活用されないのだと、勿体ないと思わずにいられない。

この熱意を、若者自身や社会のために導くことが出来ないのだろうか?
規制ではなく、守って活かして欲しい。かけがえのない若者の熱を。

2022.10.31

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