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watabokuさんの絵 (蠱惑的)





古いアパート、
我が家のベランダテラスで
書いています。




昨日 イラストレーター
watabokuさんの個展に
いきまして
画集を購入しました



ネットでも買えるだろうけれども、
個展の場の熱がこもった気を感じたので。



watabokuさんは
活動期間である ここ10年〜14年を
その多くのほとんどを
『SAI』という制服の少女をメインに
描いています



違うモチーフのときも
ありますが
もっぱら 制服姿の少女SAIの
『顔』を中心に描かれています

(もちろんそうでないのもあります。
他のモデルや、
背景や建物を描き込んだ絵もありますが)


デジタル作品、画集、印刷物を近くで見れば
分かりますが

意外にも主となる線は少なかったり、
ベースの目もとのラインや
首すじ、下描きの線の描き込みは
シンプルです


おもに肌の質感と陰影、メイク、
髪の毛の細かい描き込み
ライトアップ(ハイライト)
色の風合い、重ねた色彩の雰囲気で

奥行きや重厚感
迫力、印象深くなっているように見えます






顔の表情以外は
カメラでいう、ピントをぼかして
背景も制服部もアッサリ仕上げて
いるときもあります



首や服の描き込みは少ないが
表情部分と髪の色合いで
感情をあらわしています


こちらも髪の重ねた色合い
憂いを帯びた顔つきで
叙情的に。
ノーズシャドウや唇の丁寧な化粧で
{影がある}ほほえみ。
ミステリアスで魅力的な。



髪も服もシンプルな線画ですが
グラデーションと色味で
色気ある視線に。


なにがいいたいかというと

watabokuさんの絵は おもに
制服姿『SAI』の『顔』ばかりで


かつ、表情筋があまり動いていない、
顔筋が喜怒哀楽で激しく大きく見開かれてない


にもかかわらず、
ほとんどが「スン…ッと澄ました顔」
「口元は少し開くか、閉じるか、口角が
ほんの少し上がってるか」
くらいなのに!


クールな風貌とは裏腹に
情緒、表情豊か、抒情的、
エモーショナルで激しさ、熱量、
情熱、を感じます


いったい、どこから…(?)


こんなに同じ少女の顔ばかり
無表情そうにみえて じつは
感情豊かで インパクトが強くて
訴えるものがあり


ジャズ映画『BLUE GIANT』内にも

「感情を全部コレで言える(楽器で、)」
というシーンがありましたが



《感情を言える絵》なんだなって
感じました



「絵で全部、感情を言える。」




綺麗な美少女の絵描きさんはたくさんいます
超絶技巧の絵師さんも多くいます

でもwatabokuさんの ほかとの違いは
そこが大きいかもしれません。



そしてなにより これほどまでに
一人の少女ばかり(の制服姿の顔ばかり)
徹底的に 10年以上描き続ける、

変態性!(褒め)



上手いかた ならいっぱいいますが

私もそんな風に感情を絵で描けたらいいな、




*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*


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