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ちょっとだけ不思議な話

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※試聴版です。オリジナル版(06:32)は購入後に視聴できます。

文字で読む物語と耳で聞く物語の違いを楽しんでいただけたらと思います。

#10 病院のトビラ

#10 病院のトビラ

#10 病院のトビラ

私が高校生の時。
その日はいつもと変わらない1日で
眠い目を擦り、授業を受けていました。

すると…

教室の外にお母さんの姿がありました。
お母さんの表情から

何かあったんだ

と、私は察しました。

お母さんの元へ行くとすぐに
曽祖母が危篤であることを知りました。

弟を迎えに行き
父が帰るの待ち
その足で病院に行きました。

道中、窓の外の景色がいつもより
白黒は

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#9 同じ名前

#9 同じ名前

#9 同じ名前

同姓同名の人と会った事がありますか?

同姓同名といっても
・漢字表記も読み方も同じ
・漢字表記は同じだが読み方が違う
・漢字表記は違うが読み方が同じ

と、3種類に分けられるそうです。

私がここでいう同姓同名とは
・漢字表記も読み方も同じ 
を示します。

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私が初めて会った同姓同名の人

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#8 予言

#8 予言

#8 予言

私が小学生の頃。
その日はいつもと何も変わらない休日になる予定でした。

幼馴染の家族と出かけた帰り道
神奈川県某所にあるケンタッキーでお昼を食べる事になり、お店の2階でクリスピーを食べようとしたその時‥

『‥噴火した!!』

なんの前触れもなく
幼馴染は立ち上がってそう言いました。

私たちは何の事かわからず
幼馴染のお母さんも
私達もポカンとしてしまいました。

当時の私は「噴

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#7 一番最初に雨が落ちる場所

#7 一番最初に雨が落ちる場所

【#7 一番最初に雨が落ちる場所】

私が小学生の頃。

『あ、雨だ』

これは、私の口癖のようなものでした。

辺りがまだ濡れていないのに
雨の降り始めを私は認識していました。

顔や腕に
一粒だけ雨が落ちてくるのです。

そして
私が『雨だ』といった数分後
必ず沢山の雨粒が落ちてきました。

『本当に雨が降ってきた。あやかの言う通りだね。‥すごいね』

いつもお母さんはそう言ってくれました。

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#6 悲しい背中

#6 悲しい背中

【#6 悲しい背中】

私が大学生の頃。
突然、何もかもが嫌になってしまったことが
ありました。

毎日が辛くて
何をしていても何も感じられなくて
自然と涙がこぼれ落ちる
そんな無機質な自分を自覚すると
これがまた辛くて‥

そんな日々が繰り返し訪れ
その思いを顔に出さないよう日々過ごしていました。

今になって思い返すと
あの頃の私は、何かおかしかったです。
でもそれが何なのかわかりませんでした

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#5 私らしさ

#5 私らしさ

【#5 私らしさ】

大学生の時。
私はレストランのホールで働いていました。
アルバイトです。

そして、アルバイトなのに全力でした。

時間内をきっちり働き
どうしたらまた来てくれるか。
どうしたらより美味しく感じられるか。
そんな事ばかりを考えていました。

自分がされた接客でいいなと思ったものは
すぐ真似をするくらい
あの頃は熱心に働いていました。 

ある日。
スーツを着た男性が1人お店に

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#4 正夢

#4 正夢

【#4 正夢】

私が小学6年生の頃。
何度も見る夢がありました。

学校からの帰り道。
いつも帰る子とは違う子と歩いている。
私の知らない年下の女の子。

『お姉ちゃんができたみたいで嬉しい!』
その子が笑って私に話しかけます。

『私もお姉ちゃんになれたら嬉しいな!』
と私も楽しそうに話しています。

真っ直ぐな道を2人で歩いていると‥
突然前から黒い大きな物が現れ
そこでいつも目が覚めるので

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#3 白いネコ

#3 白いネコ

【#3 白いネコ】

20歳を迎えたある日。
友達の彼氏がLIVEに出演するということで
私も応援に行きました。

都内にある
全体で50席くらいのライブハウスは
新しくない装いで
昔からここにあるんだろうなと
歴史を感じさせる雰囲気がありました。

私が到着した時には
既に2組目の演奏が始まっていました。

『ドリンク何にする?』
友達の声が演奏の音でかき消されるほど
ステージの上は熱を帯びてい

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