トイレについて熱く考えた
出先でトイレに入りました。
そのトイレは、現在何個空きがあるのかが表示されるものだったのですが、
洋式8
和式2
みたいに表示されていて、和式派の私は心の中で踊りました。
だって和式トイレなんて、今どきそうそうないじゃないですか。
るんるんしながら和式トイレに入り、しゃがんで用を足し、そこでふと思ったことがありました。
余談ですが、私はたまにトイレでひらめくのです。
トイレは私にとって、深い叡智とつながる場所なのです(笑)
今から半世紀ほど前。
昭和の時代のトイレは、まだまだ和式でした。
自宅も和式だし、出先もだいたい和式。
よっぽど洋風かぶれのお家でない限り(笑)便器は和式が主流でした。
それが徐々に洋式に変わっていき、気づいたら和式トイレは絶滅危惧種に。。
今日、久し振りに和式トイレにしゃがんで猛烈に思ったのです。
和式トイレは日本人の叡智だったのではないか、と。
タイトルから熱くトイレを語っております。もうしばらくトイレ談義にお付き合いください。
和式トイレと洋式トイレの最大の違いは、使用者の姿勢です。
和式トイレは便器をまたいで完全にしゃがみこみ、お相撲さんの土俵入りさながらのポーズを取ります。
この、和式トイレにしゃがみこむ体勢は、健脚とバランス感覚が非常に重要になってきます。
いわば、用を足すたびに土俵入りをしているようなもの。
用を足すたびに、スクワットをしているようなもの。
日常の何気ないシーンで、なかなかコアな筋トレをさりげなく挟み込んでいるようなものです。
洋式トイレは椅子に座っているのとまったく同じです。
身体に負荷はかからなく、具合の悪い人でも、脚が悪い人でも、用を足すことができます。
このように、和式トイレと洋式トイレは、完全に性質の異なる姿勢で用を足すのです。
そのほかの大きな違いは、健康チェックのしやすさです。
まさか、こんなタイトルの文書を食事中にながら読みしている人も居ないだろうと思いますので、特段注意喚起もせずいきなり書きますが、和式トイレは「大」の状態をバッチリ観察することが可能です。それはもう、この世に生み出された瞬間すら捉えることができるのです。
ひるがえって、洋式トイレで生み出した瞬間の大を確認することはほぼ不可能です。
確認したいと思ったところで、拭くのに使った大量のペーパーの下敷きになっていて、ほぼ見つけることすら出来ません。
そう言えば、和式時代は日々の自分の大の様相を詳細に把握していましたけれど、洋式生活に変わってからは、自分の大の状態を正確に把握できなくなっているよなぁと、改めて認識しました。
そう考えると、日々の生活にさりげなく筋トレを挟みつつ、自分の健康状態を事細かに教えてくれている大について正確に把握できる和式トイレは、大変理にかなったスタイルだったのではないだろうかと、日本人が失った文化の重大さに改めて気がついたのでした。
まぁ、健康チェックについては、もっと前のぼっとん時代にはその片鱗すら見ること叶わなかったのですけども。。。
これをお読みのみなさま。
ぜひ今度、和式トイレを見つけたらしゃがんでみてください。
まずそもそも、インナーマッスルや足腰が元気でなければしゃがめないのです。
そして和式トイレにしゃがみながら、ともに昔の日本人のバランス感覚やインナーマッスルに思いを馳せようではありませんか。