淡乃晶

都内を中心に舞台の脚本・演出やっています。クリエイター集団fragment edge代…

淡乃晶

都内を中心に舞台の脚本・演出やっています。クリエイター集団fragment edge代表。百合文化が好きです。 連絡先→info.fragmentedge@gmail.com

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プロフィール(活動履歴)

自己紹介淡乃晶 Awano Akira 作家。東京都出身の1991年生まれ。舞台や朗読の脚本・演出、イベント企画構成、シナリオライティングなどを行う。2014年に演劇集団fragment edgeを旗揚げ。以降、百合作品の創作をメインとして活動を続ける。 <<お仕事の依頼についてはこちら>> <<foiioでの紹介はこちら>> 直近の活動2024年3月下旬発売 SukeraSono『花様年華 -少女に飼われるペットな私-』(シナリオ) 2024年4月28〜29日

    • 『すべて』

      きみがいる 世界は うつくしい きみがいる 夜は  うつくしい きみがいる 朝は  うつくしい きみがいる 景色は うつくしい きみがいる 記憶は うつくしい きみがいる 人生は うつくしい きみがいる 世界は うつくしい きみがいる 日々は うつくしい きみがいる 今日は うつくしい きみがいる すべては うつくしい

      • 雑詩:『とき・かけら』

        朝露のような涙 たしかに見ていたはずの夢 思い出せないけど夢の中にいたことは覚えている 朝の光 微睡む街をやさしく溶かす シェアしない密やかなお守りがあっていい 誰もさわれないから踊れる 詩的になれない夜 灯すように叫んで 寒さや痛みを忘れるくらい包まれて いつも揺られてばかりで飽きないね 1000年先のこと指切りした 月の裏側で待ってて こっそり落ち合おうね いつか果てになって あなた 消えゆく感情だとしても あの日の言葉を信じたいから生き続けている

        • 雑詩:『詩的にはなれない』

          詩的にはなれない 狭間の中にいたくて 私的にはなれない 本当の空 本当の海 本当の夏 誰のものでもない ただそこにある 揺れて 触れて わたし 対流する 叫びと優しさ 誰かと一緒にいるときの寂しさ なにもない 無の中で生まれる 詩的にはなれない 私的にはなれない 本当の空 本当の海 本当の夏 ただ風景になりたくて ただ景色になりたくて ただ音色になりたくて うつろの涙 流れゆくしじま きみの指先で溶ける花を見届ける 詩的にはなれない 私的にはなれ

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        • Rakugaki
          17本
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        記事

          レイニー・ヴァニラ・グレイス poetry

          声のような雨 雨のような声 私の中に降る きみという存在 降る 見境なしに 降る 取り止めもなく 降る 季節を忘れても 降る 降って止んで 焦がれて 降って 泣いて 溢れて 泣いて 溢れて 降って 降って 降って 静かに なって 果ての 港の ベッドの ぬくもり が 優しい痛みになるまで まわりゆく  ぬくもりが 乾いたそよ風になるまで まわりゆく  時と時の境目を ぼやかすように レイニー・ヴォイス つらなる詩篇 溶けた私の感

          レイニー・ヴァニラ・グレイス poetry

          『ムーンダスト・フレア』

          ○車の中 滝川「あまり運転上手じゃないので、ごめんなさい」 佐伯「代わります?」 滝川「いえ。佐伯さんも運転苦手そうだし」 佐伯「ご明察。免許証なんて身分を証明するためにしか使ってない」 滝川「いつも藤乃さんに運転させてたんですか?」 佐伯「私たちほとんど遠出しなかった。仕事で東京を離れられなくて」 滝川「私は沖縄行きましたよ? 藤乃さんと」 佐伯「へえ…。暑いの嫌がりそうだけど」 滝川「藤乃さんが行こうって言ったんです」 佐伯「(独り言のように)日焼け気

          『ムーンダスト・フレア』

          淡乃晶・直近のスケジュールまとめ

          4月キミに贈る朗読会『春とみどり』ありがとうございました!Xでのたくさんの感想、嬉しいです。感想を読みながら、あらためて参加してくれたキャスト・スタッフ、そして観客の皆様の愛の溢れる公演だったと実感しております。本当に原作が素晴らしいので、手にとっていただけたら嬉しいです。 (事後物販もやってるのでぜひ!全巻ボックスセット買えます!) いろいろと製作裏話を出したい気持ちはあるのですが、またそれはタイミングをみて…!(まだ近いうちに動きがある、とだけはお伝えしておきます…!

          淡乃晶・直近のスケジュールまとめ

          キミに贈る朗読会『春とみどり』開幕によせて

          今朝ひとりトースターでパンを焼いていたら、ふと、自分の前からもういなくなってしまった人が、フレンチトーストを作ってくれたのを思い出して。すっと涙が流れました。 その涙は単純じゃなくて。悲しみも愛しさも入り混じったもので。ただただ、心が動いてしまう瞬間でした。 今週末4月28日・29日にキミに贈る朗読会『春とみどり』が上演されます。限られた時間の中で、キャストもスタッフもギリギリまで真摯に作品と向き合ってくれて、準備を続けて参りました。稽古も終わり、これから会場での調整を経

          キミに贈る朗読会『春とみどり』開幕によせて

          『天使と眠る - Angel fall asleep -』(未完)

          セイ&天使 『天使と眠る - Angel fall asleep -』 セイ  愛し方も愛され方もわからない。できないことがあったら、まず真似をしてみる。勉強も料理もスポーツも仕事も。まずは誰かの真似から。だから、人を愛することも、真似事から入った。 どうしてもわからない。いろんな人を付き合っても、私の愛は、毎回崩れる。 人は、私のことを嘘くさいと言う。けどこの嘘が私にとっては本物で、嘘が私で、私が嘘で。いつしか、感情は途方もない細波の中へ消えていった。   ※ セ

          『天使と眠る - Angel fall asleep -』(未完)

          『ウィスパー・スノウスケープ poetry』

          過ぎゆく景色 過ぎゆく記憶 はだしの私 過ぎゆく景色 過ぎゆく記憶 はだしの私 天井のない廊下を歩く こだまする 私ではない誰かの足音 その響きが愛おしく聞こえるから 果てしない 落ちるように 眠るように ふれた ゆりかごみたい な ぬくもり ぬくもりみたい な くらやみ くらやみ くらやみ やみ やみ それは、いえなかったこと それは、いわなかったこと ひみつ  ひみつ ふりつもって とけて あふれて わずかに光る 涙 澄み切った永遠にはな

          『ウィスパー・スノウスケープ poetry』

          『庭星鳴路』

          〈出演〉 第一幕 星の庭(演劇) (静けさが聴こえる) 庭子 ……ねえ、そこにいるんでしょ? どうしてって、ほら、あなたの呼吸がわかるもの −−−−なにもみえないのに……なんて、おかしなことを言うのね ……いるわよ。私、わかるもの。 説明? 野暮ったいこといわないで。もう、いつから鈍感になっちゃったの? 信じて。確かなものより、感じること。見て。感じることより、先のこと。 はじめは、暗闇だった。生まれてくる前の話。みんな暗闇にいたの。 形なんてない。

          『庭星鳴路』

          『ラストダンス・メモ』

          何回もはじまっておわる。 別れ際、いつまでこんな想いをしていくんだろう。 いつになったら言葉にできるんだろうか。 また「行かないで」と言えなかった。 いつだって私たちは、好きな気持ちを押し殺して、 何かを背負って、身に纏って、口を塞いで。 ちょっとした達成感と引き換えに、涙を流すのをやめてみる。 でも、止められなくて。 止められないくせに、終わり際だけかっこつけて。 一体誰のための優しさなんだろう。 わがままになっておけばよかったな。 でもあと一

          『ラストダンス・メモ』

          『朝。君がコーヒーを淹れてくれないので不機嫌』

          はあ……。 機嫌? 悪いよ、そりゃね。 ただでさえ朝弱いの知ってるでしょ? もうね、全然、目、覚めない。 いつでも寝れる。 はあ……。 朝ごはん、つくるかあ……。 ……。 ……フルーツグラノーラでいいかな、もう。 ……。 ……コーヒー、飲みたい。 …ねえ、コーヒー。飲みたい。 きみのコーヒーじゃなきゃ、私、起きらんない。 淹れてよー。ねえ、 いつも用意してくれてるじゃん。 なんだよ。勝手にハマったくせに。豆ばっか買って。 急なんだよ、いつもいつも。

          『朝。君がコーヒーを淹れてくれないので不機嫌』

          scene0816

          おー、おかえり。 私もさっき帰ってきたとこ。 電車、一本違いだったかもね。 …ん? …なになに、どした? 泣きそうじゃん。 ……。 ほら、こっちおいで。 ……。 ほーら、貴重な機会だよ? ……。 あと3秒でこないと抱き締めてあげない。 3、21。 ふふふっ、はやいはやい。 ……。 んー。 ……なにか、あった? (話を聞きながら、呼吸を合わせる) …顔、見せて? ……。 ラメ、涙で広がって、星の海みたい。 …きれい。 (キスをして) …

          雑詩たち

          思い出を箱の中に隠しました。 誰にも見られてはいけないから。 誰にも見せたくなかったから。 あの子の柔らかいところ、 知っているのは私だけでいいの。 祈っていた。二つのこと。 あなたを構成するありとあらゆる全てが 私のものになりますように。 そして、この慰め合う時間が どうか、終わってしまいますように。 細い繋がり。蜘蛛の糸。 一瞬の輝きを閉じ込めて。秘密にしよう。 蓋を開けなければ綺麗まま保存される、瓶詰めの記憶。 指と指を絡ませて、切れた糸を結び直して。 たし

          雑詩たち

          百合短歌(お試し)

          夜明け前 あなたに抱かれて溺れてる ずっとせつないままでいい やさしいね 寝言で呟くそのなまえ 知らない子の知らないはなし 背中越し 愛しい時間は吐息だけ 愛しい時間は吐息だけ 殺される幸福を知った夏 いたいすきいたいすきあーしんでよい  きみのために祈っていた どうかどうかと祈っていた 泣きたくない ペンを走らせるきみの指をみて 押し殺した温度がよみがえる 平穏を祈ります どうかあなたの傍に私がいませんように 溶けるようにくちびるをかさねて 解けるように真夏の

          百合短歌(お試し)