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『ウィスパー・スノウスケープ poetry』


過ぎゆく景色 過ぎゆく記憶 はだしの私

過ぎゆく景色 過ぎゆく記憶 はだしの私


天井のない廊下を歩く

こだまする 私ではない誰かの足音

その響きが愛おしく聞こえるから 果てしない


落ちるように 眠るように


ふれた


ゆりかごみたい な ぬくもり

ぬくもりみたい な くらやみ



くらやみ くらやみ

やみ やみ


それは、いえなかったこと

それは、いわなかったこと


ひみつ  ひみつ


ふりつもって とけて あふれて



わずかに光る

澄み切った永遠にはなれない

なみだ


きみの側で きみの隣で 祈る

ほんのすこし ささやくように 祈る



過ぎゆく景色 過ぎゆく記憶 はだしの私

過ぎゆく景色 過ぎゆく記憶 はだしの私


きみの側で

きみの隣で

祈る


ほんのすこし

ささやくように

祈る


わたしたちのみらいと

まごころを


ウィスパー・スノウスケープ

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