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魅惑のジョージア

皆様こんにちは。
本田拓郎(Takuro Honda)と申します。
この記事へお越しくださいまして、ありがとうございます。

 このnoteでは、今現在観光業に就いている私が、私の目線で、「観光・旅行・歴史・文化・教育」について、知識や新たな発見の提供、その他自論を展開し、古代ギリシャでいう「アゴラ」のような場所を目指します。私が勉強していることを皆様とも一緒に学ぶというスタイルで、記事を創っていきます。

 皆さん最近「シュクメルリ」って言葉を街中で目にしませんか?かの有名な大手丼チェーン店でも提供されている、ジョージア料理です。レトルトでも商品展開している企業もあるほど、日本での注目度がうなぎ上りなんです。そもそも、「ジョージア」ってどこにあるか、どんな国かご存じでしょうか。今日はそんなジョージアについて一緒に学んでいきましょう。

拙い文章力と乏しい考察力ではありますが、
最後までお付き合い、お願いいたします。

1. 日本におけるジョージア

 ジョージアは、黒海の東岸に位置し、ロシア、アゼルバイジャン、アルメニア、トルコと国境を接しています。首都はトビリシ。カフカス山脈が走り、狭い面積ながら、温帯、冷帯、高山気候と、豊かな気候を有しています。

 元々は「グルジア」と呼ばれていましたが、2015年以降現地の言語を尊重し、「ジョージア」と日本でも呼ばれるようになりました。

 ジョージアの名を知らしめた大きな要因は、大相撲の栃ノ心関ではないでしょうか。ジョージア出身の栃ノ心関は、2018年の初場所で幕内初優勝を果たし、大関に昇進しました。2度の陥落を経験し現在は平幕ですが、大きな体躯を活かした寄りと投げで、相撲ファンを魅了しています。

 その、ジョージアブームに乗ってやってきたのが、先ほども述べた「シュクメルリ」です。柔らかな鶏肉に、香りが芳醇なガーリックソースで味付けした、ジョージア伝統料理です。日本では、クリームソースベースのものや、チーズが入っているものなど、マイルドな口当たりのものが主流ですね。白米はもちろん、パンにも、お酒にも合う、世界最強料理ではないでしょうか。

 そしてもう1つ、ジョージアが猛プッシュしているものがあります。ワインです。実はジョージアはワインの一大生産地年間およそ11万tを生産しており、国内の輸出製品の5.7%を占めています。対日本の輸出においても、4.9%を占めており、これからジョージアワインブームが訪れるのでは?

 一昨年に大阪で行われたツーリズムEXPOに足を運んだ際も、ジョージアのブースはワイン推しでした。試飲したかったのですが、車で来ていたので断念しました。見つけたら飲んでみたいですね!皆様も見つけたらお召し上がりください。そして、感想を聞かせてください。

2. 複雑な現況

 ジョージアは元々、ソビエト連邦を構成する国家の1つでしたが、1991年に独立し、ソビエト連邦崩壊の引き金の1つとなりました。

 さらに、ジョージアは多民族国家であったことから、独立後も深刻な問題を抱えることとなります。それが現在でも続いており、1つの国家の中に、3つの自治国家を包含しています。

 特に有名なのは、「南オセチア共和国」ではないでしょうか。カフカス山脈を隔てて接する、ロシア領内にある、「北オセチア共和国」との併合を求め、ジョージア独立直後から武力闘争が始まります。和平合意を行ったものの、何度もジョージア軍とロシア軍が介入しており、緊張状態が続いています。

 そもそもジョージアが、ロシアとあまり仲良くなく、政治方針も結構異なっているようです。元々多くの民族が暮らす地域柄、各民族の独立意識は高く、3つの自治国家を包含していることに繋がっています。また、ロシアは多民族共生の意識が、ジョージアよりも高いため、ロシアからの援助を望み、ジョージアと対立し、武力が介入しているということも挙げられます。

 実際、ジョージアとロシアの対立関係は現在も続いています。民族問題の解決は、解のない数学の問題の解を導き出すようなもの。安易に言及出来る者でもないです。ただ、武力ではなく、平和的な解決がなされることを望むこと、そして、正しくジョージアの文化を理解することが、私たちがジョージアに出来ることではないでしょうか。

3. キリスト教文化の世界的価値

 ジョージアにある世界遺産は3件です。1994年に「ゲラティ修道院」と「ムツヘタの歴史的建造物群」が登録されたのが、ジョージア初の世界遺産です。1996年に「上スヴァネツィア」が登録されましたが、それ以降は増えていません。

 中でも「ムツヘタの歴史的建造物群」は、キリスト教、特に東方正教会にとって、大変重要な物件です。

 紀元前、この地はイベリア王国という国が統治しており、その首都だったのがムツヘタです。ローマ帝国の支配からは離れていましたが、4世紀にキリスト教が伝わり、ジョージアにおけるキリスト教信仰の中心地となりました。

 スヴェティツホヴェリ聖堂は、ジョージア最古であり、最大の聖堂です。キリスト教を国教化した、イベリア王ミリアン3世と、王妃ナナが眠り、ジョージア正教会の聖地とされています。また、イベリア王国は11世紀にビザンツ帝国の属国になったことから、ビザンツ文化との融合が見られ、独特のジョージア文化を世界に示しています。

 ジョージアに観光へ行く際、査証の取得は必要ありません。ただ、長い旅路になるのは間違いないので、時間に余裕が出来たら、ぜひ、足を運ぶ価値のある国ですね。

4. 知らない国を知れば世界が広がる

 まぁ、当然のことなんですけど、世界には193の国があって、同じ文化や歴史を持つ国って1つも無いんですよね。

 例えば、「ヨーロッパ」っていうくくりはあるけど、その中にラテン、ゲルマン、スラヴと区別されてて、その中でも細かく違って、それぞれの特徴を掴むと、よりその国の文化や歴史を理解するのに大きな手助けとなるわけなんですよね。

 私はこのnoteというツールを使って、もっと、「世界にはこんな国があるんだな」とか、「この国って案外身近だったんだ」とか、皆さんの色んな学びや気付きのヒントを提供出来れば良いなと思います。

今回も最後まで読んでくださいまして、誠にありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
Ciao...

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