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InfrastructureとSuperstructure:1855年ルクセンブルグ、1856年オーストリア、1857年ロシアの鉄道コンセッション契約
フランスの近隣国であるルクセンブルグとオーストリアの電子図書館を調べてみると、1857年のロシア鉄道コンセッション契約よりも2年前、1年前のInfrastructure用例が見つかった。
1855年11月9日、ルクセンブルク大公国がフランスの民間鉄道事業者と結んだ鉄道利権契約書第31条に”l'infrastructure et superstructure des chemins de fer”と
“Infrastructure”は、最初から土木事業、公的資本を表すことばだった(19世紀半ばのフランス鉄道官民連携事業)
1857年1月28日、ロシア鉄道のコンセッション契約書のフランス語版に”l'infrastructure et la superstructure”との対語表現で”Infrastructure”ということばが登場した。まもなく、登場してから、167年だ。第二次世界大戦後の冷戦下にNATO(北大西洋条約機構)で使われるようになった、のは英語での話。最初はフランス語だった。
クリミア戦争敗北後、鉄道
「社会インフラ」の誤用を止めて「インフラ」を使おう
要旨:「社会インフラ」は「インフラ」の一部
交通、通信、電力、水道、廃棄物処理、公共施設、治水、防災等を総称して 「インフラ」 または「インフラストラクチャー」または「社会資本」と表現すべきである。「社会インフラ=Social Infrastructure」は、これらと同義ではなく、医療(病院)、教育(学校)、治安(警察)、公共施設(公園、公会堂、図書館、公営住宅等)など、「インフラ」の一部を構