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それでも春は来て、人は食べていく。

春ですね。住んでいる地域によるけれど、それぞれの方がそれぞれの春を感じていらっしゃると思います。

庭の野生のプリムラが至る所に出てきて花を咲かせてくれています。珍しく、つぼみに出会いました。

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庭の梅の花もたくさん開いてきました。

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海外に住んでいても、枝物の花を見ると「和」を感じます。そして心が柔らかくなっていく。冬のあいだ、縮こまって硬くなっていた心を解きほぐしてくれる。

2月に強風の日があり、この日に庭の梅の木が倒れてしまいました。剪定をきちんとしていなかったので大きく育ちすぎてしまい、手前にある花壇を圧迫し始めていました。それに老木だったので倒れてしまったのは仕方がないのですが、最近、折れた先のところから芽を出し、花を咲かせてくれた。

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ごめんね、こんなことになっちゃって。

でも咲いてくれたんだね、ありがとうって言いました。

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みなさま、こんにちは。あとりえ・あっしゅです。

今、世界ではいろいろなことが起こっていて、なんだかずっと心がざわざわとしていました。そしてnoteでは毎週木曜日に連載していた「木曜日は食べること・フランス家庭の食卓から」の投稿をしばらくの間お休みするとお知らせしていました。

何となく、この時期に食べ物のことを書いていくのに違和感を感じたからです。

今、世界で起こっていることを考えると、書く気になれなかった。

でも、これは決して、「食」のことを投稿しているクリエーターさん達を非難しているわけではありません。

あくまでも自分の気持ちの問題であって、心が向かないのに記事が書けないだろうと、それで一時、連載を中止することにしたのです。

お知らせをつぶやきでした後、もう何も考えずにただひたすら休みました。

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休んでいても、自然の摂理は変わらない。

植物は育ち、そして、人はご飯を食べる。生きていくために。

人はどこにいても食べていく。

こんなに辛い、悲しいという状況の中でも、時間が経つと空腹を感じて食べる。


どんな時でも人は食べるんだって、それを実感するのは、亡き人を送った後にみんなが集まる故人宅でのこと。

私の住むフランスの田舎の村では、教会、もしくは直接、墓地、または、葬儀場にて故人をお別れをした後に、親族の方々が、来てくださった方々に飲み物や軽い食事をふるまいます。

天候の良い季節だと、故人宅の庭で立食が用意されていることもある。

昨年、10月のある日、突然、村に住む友人が帰らぬ人となってしまった。

その友人を送る会をした後、彼の庭でふるまわれた立食式のお食事。

それは、知らない人が見たら、華やかな立食パーティーに見えたかもしれない。

それほど、人々は悲しみの中にいながらも、故人に想いを寄せる話をしながらグラスを片手に何かを食していた。

故人が好きだったウィスキ-もふるまわれた。お昼のことだったというのに。

ストレ-トで飲んでいた方もいらした。

私は飲まなかったけれど。



毎日の献立を考えて、料理して、家族でそれを食べる。

それが私が毎日繰り返す平和な暮らし。

「木曜日は食べること・フランス家庭の食卓から」を始めたのは、日々の食卓の楽しいこと、美味しいこと、面白かったこと、びっくりしたこと、笑ったことなどを記録し、発信しようと思ったから。

生きているんだもの、食べているんだもの、そうだ、やっぱり続けよう

そう思えるようになりました。

そして、再開第一弾の「食のテ-マ」を考えてみました。

前回からの流れだと、木曜日はモグモグ食べること・フランス家庭の食卓から【バゲットから見えるフランスの暮らし(上)】の続きとなるところですが、こちらは、またいつか投稿します。

次回のテ-マは、今、世界が注目している2つの国でも食べられている食材。

一日も早く平和が訪れて、故郷の味を家族で、大切な人といっしょに食卓を囲んでほしい願いを込めて綴りたいと思います。

さあ、この食材、フランスの家庭でどんな風に食べられているのでしょうか。

あとりえ・あっしゅ風の食べ方のご紹介ですが、記事を見に遊びに来てくださると嬉しいです。


春を感じて、毎日きちんと食べている、あとりえ・あっしゅ、

みなさまもどうか、お元気で楽しくお食事されて健康でいられますように。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

次回の「木曜日は食べること・フランス家庭の食卓から」でお会いできることを楽しみにしています。


春うららな日。

あとりえ・あっしゅ










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