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文具、文房具に関すること

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自分が使う文具や文房具について、そして、業界や文具関連の事柄。
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記事一覧

DICという番号のこと

DICという番号のこと

文具というよりも印刷の話に近くなっちゃうかなと思いますが、DICという番号のことを書こうと思います。
DICというのは、DICグラフィックス株式会社が管理している色の番号です。印刷する際に色を指定するとき、このDICの番号を指定することが多い訳です。ほぼ独占状態と言っても良いのではないかと思ったりしますが、このあたりの業界情報に私は詳しくありません。

印刷好きなら持っているカラーガイドいやいや、

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紙の厚みと大きさのこと

紙の厚みと大きさのこと

先週のnoteで「書籍用紙と筆記用紙」について自分なりの知識とちょっと調べたことを組み合わせて書いた。そういう情報って、ネット上にたくさんあって、みんな知っていることも多かったと思う。だけど、この記事は時に自分の知識を確認するために書いていたりもする。だから、このまま気が向いたときに書くことは続けたい(笑)。

紙の大きさのこと紙の厚みの話をするには、まず紙の大きさについて知っておく必要があると思

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書籍用紙と筆記用紙

書籍用紙と筆記用紙

紙はその用途によってとても幅がある(と思っている)。私は製紙会社に勤めているわけでもないし、紙問屋をやっているわけでもないから、そういう方々に比べたら紙についての知識なんて知れたものである。
が、紙を工夫して販売している者としては、ある程度の知識を持っていたほうがいいと思うので、いろいろ自分自身の知識を高めたいと思っている。
なので、自分のために今知っていること、調べたことなどを少しずつ書いておい

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私の手帳の定義

私の手帳の定義

実は、先日、Thredsに私の手帳の定義をアップしてみたところ、同意してくださった方がいらしたので、ここにも書いておきたい。

まず、それを書くきっかけ

この定義を書いたきっかけは、あるニュースサイトのタイトルである。そのタイトルとは、
「予定とやることリストだけ書けばよい手帳」
というものだった。

私には不思議なタイトルで???が頭の中に。もちろん、クリックしなかった。記事を読んでもあまり価

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合同展示会 FRAT5、明日からです

合同展示会 FRAT5、明日からです

小さな文具メーカーが中心になって行われている合同展示会 FRATですが、いよいよ今年は明日から2日間に渡って行われます。

今回が5回目ですが、弊社も欠かさず出展しています(一度、関節リウマチで現場に立てないことはありました)。

ここのところ、とても暑い日が続いていますが、明日、明後日は少し東京も暑さが和らぐようです。とはいえ、暑いのには変わりないので、皆さん、熱中症対策はされていらしてください

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小さなメーカーの展示会、FRAT5

小さなメーカーの展示会、FRAT5

感度の高い文具小売店さん、問屋さんはご存じだと思います。毎年、行われている、今年5回目の展示会、FRAT。

FRATとはFRATは、文具や雑貨を企画・販売しているメーカーや問屋、小売店などが合同で作っている展示会です。いわゆる展示会業者が行う大がかりな展示会とは違って、出展者と主催者、そして展示会にいらっしゃるお客様の違いがあまりない、まさにフラットな展示会です。

なので、確かに来場者はお客様

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短歌を書き始めました

短歌を書き始めました

急に「短歌でも書いてみるか」となりました。
というか、実は「かよ和歌」という火曜日に古今和歌集などから抜き出してお題を出し、和歌を書き写してもらうハッシュタグをTwitterでやっております。
もちろん、こうした昔のものも良いのですけど、みんな自由に書いてみても良いのでは?と思ったのです。

そこで、まずは自分から!ということで、短歌を書き始めました。
私の理解では短歌であれば、季語も要らないし、

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ボールペン

ボールペン

まず、この作文を書いているペンは残念ながら、万年筆である。申し訳ない。こうして腰をすえて何かを書く時、私はボールペンを好んでは使わない。では、どんな時なら、ボールペンを使うだろうか。

はじめに思いつくのは、宛名書きである。最近は宛名もシールラベルに住所を印刷して封筒に貼り付けたりもするので、出番が少々減っているようにも思う。

続いて検討されるのは、公式文書である。契約書とか、行政などに提出する

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はさみ

はさみ

 鋏。普段、全くと言って良いほど書かない漢字である。ハサミ、またははさみとカタカナか、ひらがなで書くことが多い。ちなみに鋏という漢字で思い出すのは、昔の駅員さんが改札口で使っていた切符を切るあれ。なつかしい。
 さて、私が子どもの頃、私の両親ははじめ、父は型紙作り、母は縫い子をしていた。そのあと、いろいろ職を変えながら私と弟を育ててくれた。が、家には布を切るための、裁ちばさみがあった。子どもの私が

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糊

さて、何かと何かを接着するための素材として、糊は最も古典的なもののひとつと言って間違いはないかと思います。「接着剤」とひとくくりにしてしまうこともできるわけですが、糊という音は何とも和の感触を持つのは私だけでしょうか。木工用と前置詞がつくものの、やはりボンドは糊とは違う出自であることを強くにおわせます。

元々、糊という漢字にあるように、糊は米、特に、ごはんになった状態のものが由来なのだろうと想像

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鉛筆について

鉛筆について

 正直に言うと、私は鉛筆が大好きだ、などということはない。かといって、大嫌いで見たくもないということもない。では、関心がないのかというと、興味はあるのである。

 時折、「鉛筆、筆記具 最強説」などを見かけることがあるが、概ね、私は同意する。子どもから大人まで、幅広い世代に使われ、鉛筆で書かれた文字は永い間、保管できるというところも素晴らしい。ただひとつ、プラスティック消しゴムには気をつけなければ

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鉛筆のこと

鉛筆のこと

私は小日向京姐さんのような鉛筆オタクではないので、自分の知る範囲と経験で鉛筆について書くことにする。

私が子どもの頃は鉛筆といえば、HBが標準だったように記憶している。標準の硬さを聞くと、歳がなんとなくわかる気がする(笑)
最近は2Bが標準だとも聞くので、ずいぶんと柔らかくなったものだ。

2Bは子どもの頃の私にとっては、鉛筆でデッサンをするためのものだった。美術の先生は私に言った。「佐川くんは

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手帳のこと---初めの頃のこと

手帳のこと---初めの頃のこと

私が文房具の仕事を始めたきっかけは手帳です。中小企業診断士という資格で食べていけないかと考え、東芝という会社を辞めた時、自分一人のスケジュールを管理するために、手帳が必要になりました。

初めから綴じられた手帳を使おうという気はありませんでした。そこで、大学生の時に流行っていたシステム手帳を使うことも考えました。しかし、仕事でメモをたくさん書くことも考えて、あえてルーズリーフのB5サイズを選びまし

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