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鉛筆のこと

私は小日向京姐さんのような鉛筆オタクではないので、自分の知る範囲と経験で鉛筆について書くことにする。

私が子どもの頃は鉛筆といえば、HBが標準だったように記憶している。標準の硬さを聞くと、歳がなんとなくわかる気がする(笑)
最近は2Bが標準だとも聞くので、ずいぶんと柔らかくなったものだ。

2Bは子どもの頃の私にとっては、鉛筆でデッサンをするためのものだった。美術の先生は私に言った。「佐川くんは色を塗らないまま、このままの絵にしておきましょう」と。つまり、色彩感覚がないということだったのだろう(笑)

今でもそう思うが、HBの鉛筆は2Bに比べると硬かったから圧倒的に減らない。だから、子どもの頃、いや、今でも、鉛筆をちびになるまで使い倒した記憶がない。かわいそうである。
大体、ちびになる前に無くしてしまうのが常であるから、余計にかわいそうである。その職務を全うしないままに、退職に追い込まれるのだから。

では、最近はどうか。今は削った鉛筆が1本、筆皿に置かれている。他のボールペンや油性ペン、万年筆などと一緒になっている。
だいぶ短くなってきたが、まだまだ、ちびと呼ぶにはほど遠い。

そして、もう1本、BLACKWINGという名の鉛筆が使用されることを待っている。まだ、使い始めるのは先になりそうだが、なんだか、楽しみである。

ちなみに、私は削りカスには特に興味を持っていない。普通に小型の鉛筆削りで削って、カスはなんのためらいもなく捨てる。ただ、削ったときにする木の匂いが良いものだ、ということには同意したい。

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