5.24 1人になりたい衝動①
僕は今日、ベットの上でずっと本を読んでいました。
太宰治は「本を読まないということは、その人が孤独でないといふ証拠である」と言います。
この言葉に対して逆説的ですが、
僕は孤独になるために本を読むのです。
最近はコロナの自粛で、一人で出かけるのも気軽ではないし、家の中にも家族がいることが多いので、1人の時間を作るのが難しいです。
だから、僕は本を読んで僕だけの世界をつくるのです。
決して家族が嫌いなわけではないです。
それに、家にいることも好きです。
けれども僕には1人の時間がとても重要なのです。
初めて僕が1人になりたいと思ったのは、
小学校4年生の時でした。
それまでは、登下校に大した距離でもないのにわざわざ待ち合わせをしたり、トイレに集団で行ったりと普通の小学校生活を送ってました。
けれどもある日突然、誰かと一緒に行動するのが猛烈に面倒臭くなりました。
虐められたわけでもなく、何か事件が起こったわけでもないのに、突然1人になりたい衝動が僕に取り憑いたのです。
それから約1年間、僕は校外学習で別行動しようとしたり、お遊戯会をサボろうとしたり、
係り決めで最後まで手を挙げなかったりして、
とにかく何かに属すのを避けようとしました。
日本の教育は基本、協調性や集団行動を重視するので、担任の先生には心配というより迷惑がられていたのを子どもながらに覚えています。
そういった行動を1年ほどしていたのに、5年生になる頃には、それも飽きたのかまた普通の小学生に戻っていました。
通常だったら、本人が元に戻ろうと思っても、周りがそれを受け入れられないでしょう。
しかし、細かいことは忘れてしまいましたが、何故か僕はそれまでの普通の小学生に戻ることができました。
僕の通っていた小学校は人数が少なく1クラスしかなく、6年間ずっと同じクラスメイトだったため、一時の1人の生徒の異変などあまり気にならなかったのかもしれません。または、僕の双子の姉がとても社交的だったおかげで、くっついていたら自然と元に戻れたのかもしれません。
さらにあるいは、僕の中では大きな変化だったれけど、外からみたらそうでもなかったのかもしれません。
それから僕は小学校を普通に卒業し、中学校に普通に入学し本当に平凡で、「平和すぎてつまんない」などと思っていたことを覚えています。
しかし、高校に入学してからまたあの衝動が僕に取り憑くのです。
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