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アルバムの海

 あの頃聴いていた好きなアーティストの曲。全ての曲が新鮮で何度も聴いては、アルバムが無限に広がる海のよう感じていた。

 大人になった今、当時聴いていたアルバムは実は両手で数えられるくらいだったと気づく。たった数十分が数枚、無限に感じられたあの日々のあの時間がそれだけだったと思うと悲しくなる。

 自信をなくす出来事があると、どうにも自分の価値を積み重ねてきた時間を小さく見積ってしまい、よくない。夜に沈んで朝を迎える。

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