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今日のモヤモヤ「五輪・ブックオフ・朝ドラ」

今日も暑い。
来月はパリ五輪だが、私のいた頃とは違って、ここ数年のヨーロッパも日本同様猛暑らしい。
湿度が低いぶん日本よりは過ごしやすいけれど、40℃を超える日もあるという。

しかし、パリ五輪にはエアコンがないそうだ。
「環境にやさしい五輪」を標榜しているからだという。
日本をはじめ欧米各国は独自にエアコンを設置する方針。

ん?
各国が独自でエアコンを持ち込むのなら、開催国の経費節減になるだけでここについては「環境にやさしい五輪」にはならないよね。

昔はレジ袋をゴミ袋として使っていた私は、有料になった後はレジでは買わないが100均で買うようになった。
当初はネットスーパーもカゴで配達していたが、いまは、燃やしても大丈夫だというレジ袋に入れて届けてくれる。
スーパーでの買い物は、レジ袋有料化の何十年も前からマイバッグだが、保冷材の効果を高めるため、「燃やしても大丈夫だというレジ袋」もしのばせてある。
もう何がエコなのか、そうでないのかわからない。
レジ袋有料化は必要だったのか?

各国で持ち込むエアコンは、レジ袋を100均で買って使うのと似ているようで、なんだかモヤモヤしている。

ブックオフが無料で引き取った古書を有償のように計上した不正経理の疑いで特別調査委員会が設置されるとのこと。
裏金議員は起訴もされないばかりか、第三者委員会の設置でさえ目途が立っていないのだけれど。

今日も懲りずに朝ドラを見た。
梅子さんの相続問題にどんなふうに決着がつくのか。
この問題に主眼が置かれている限りは、花江ちゃんと道男のあれこれを取り上げる時間はないだろうと踏んだ。
そして、ドラマの展開にああだこうだと囚われている限りは、仕事に感じているモヤモヤから目を背けることができる。

しかし。
梅子さんの件は、裁判にならなかった。
突然、という感じで愛息が父の妾と抱き合うシーンが映り、遺産を独り占めしたいと主張され、結果的に梅子さんは愛する息子にも裏切られた形になった。

この息子と父親の愛人の恋愛も、花江と道男のと同様、どうにも共感できない。
彼らが「互いを愛さずにはいられなかったほど魅力的な人物」であることとか、懇ろになった経緯はすこしも描かれていない。
だから、普通に考えれば、母親から父の心を奪った人にどうして息子が恋できるのかと腑に落ちない。

腑に落ちないまま、梅子が一方的に「降参」を宣言し、相続を放棄して家を出ることで騒動は終わる。

もっと腑に落ちないのは、この際の梅子の笑いや言葉に「スカッとした」という視聴者の声が多く上がったことだ。
どこが?

リーガルエンタテインメントと謳うからには、ヒロイン寅子が法律を駆使して勝ち取った自由こそ、梅子の勝利ではないのか。
それでこそ見ているほうはスカッとする。

しかし、法的な決着はまったくなく、梅子が逃げて終わりなのである。

彼女の気持ちは、よくわかる。
遺産も介護の報いも要らないから、とにかくもうこの家から解放されて自由になりたいと思ったのだろう。
これは、私が慰謝料は要らないからとにかく穏便にとっとと離婚したいと思った気持ちと同じだ。
お金より自由、である。
呪縛からの解放である。
いずれも、そこに法律の出番はない。
彼女の解放に際して、寅子が果たした功績も何もない。

そして、その後日談で、まるで他人事のように「遺産は3人の息子で分けることになった」と報告されるのである。

そうなると、このエピソード自体、「リーガルエンタテインメント」に必要だったのか?と思えてくる。
スカッともカタルシスもクソもない。
モヤモヤしかない。

しかし、こういう感覚は、どうもマイナーらしいのだ。
私だけかー。

どうでもいいが、このドラマのシーンの中に「お膳」が映り込んだらしく「お椀の位置が自分と違う」という書き込みがあった。
それで、関東は汁椀が右手前、関西は左奥という差があることを初めて知った。

私は、子供のころからずっと、左奥である。
手前に置いたら、奥のおかずに箸を伸ばすときに引っかかりそうだと思って。
だって、椀は皿より高さがあるし。
汁物は倒したら厄介だし。
そして、主菜の皿は、やっぱり手前にドーンと置いてアピールしたい。
けれど、どうやら半世紀を暮らした関東は、汁椀は右手前らしいのだ。
関東生まれ・育ちの元夫も、この件については何も文句を言ってなかった。
びっくり!である。

もしこの朝ドラ視聴を途中離脱したとして、このドラマから何を得たかというと、関東の汁椀は右手前だとわかったこと。
これについてはモヤモヤが晴れた気分である。


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