飛馬 光

細々と言葉を綴っています.目を通していただけますと嬉しいです. 「第7回書くを楽しむ1…

飛馬 光

細々と言葉を綴っています.目を通していただけますと嬉しいです. 「第7回書くを楽しむ140字小説コンテスト」で審査員特別賞受賞,「彼と彼女のソネット」にて2度詩を選出いただきました. カクヨム:https://kakuyomu.jp/users/AsumaHikaru

記事一覧

これは僕と妻との運命の話

僕が地方に転勤になって仕事をし始めて1年が経ったころ,その地方が出している都内のアンテナショップでセミナーをやることになった. 「どなたか呼べる方っていますかねー…

飛馬 光
1年前
16

人外聞き屋始めましたーあらすじー

私,四ノ宮ヨツバは聞き屋さんをやっている.いわゆる愚痴を聞いたり相談に乗ったり.ただ,他の聞き屋さんとちょっと違うのは,相手が人外っていうことだ.人外っていって…

飛馬 光
1年前
12

「人外聞き屋始めました」  第3話 数字が奏でる歌 2

んーなんだろうなぁ.この数字. 結局フミさんとミドリちゃんに数字を教えてもらってメモしてきた. 543217650 23344550 55432217 55432217 77777120 176666710 76…

飛馬 光
1年前
4

「人外聞き屋始めました」  第2話 数字が奏でる歌 1

「お待たせー!」 やっとクロエが戻ってきた. 「おそーーーい!」 文句を言ったけど,時計を見たら30分くらい.まぁ許容範囲だわ! 心の中で強がりを言う. 「まったく,…

飛馬 光
1年前
2

「人外聞き屋始めました」  第1話 悲しくなると雨が降る

「悲しいのかい?」 君は私を覗き込んでそう訊ねた. 空は見事な雨模様. いつの日か私が悲しくなると雨が降るという話が二人の間で定着してきた.それならいっそ砂漠地帯…

飛馬 光
1年前
4

2022年の記録

皆様に応援していただいて細々と書いております.なんと5回投稿したそうで.. 来年はもう少しかけたらいいななんて思いつつ,新しいこともちょこっと始めてみたりしてい…

飛馬 光
1年前
3

身の回りの小さなことから

10年後の未来,100年後の地球 そんなことを言われてもなかなか想像はできない だけど 目の前にいる小さな命の 10年後,20年後どうなっているかな それは結構考えられたりす…

飛馬 光
1年前
5

痛みの在り処

どこか淋し気な君が 心に引っかかって 思わず手を伸ばした 君は そんな僕の手を取って進んでいった 僕はそれが嬉しくて 自分のことも棚に上げて 君と一緒の時間を精一杯…

飛馬 光
1年前
8

父の日

僕にはお父さんがいない じゃ1セットのゲノムはどこから来たんだという話になるので,正確にはいるけれど,僕はお父さんの顔すら知らない 小さいころから母と兄と祖父母…

飛馬 光
2年前
3

別れの季節

3月は別れの季節という 確かに日本は3月が年度末で学校も仕事も4月からスタートするところが多い.だからこそ,3月が別れの季節といわれるのだが,僕の職業柄毎年のように…

飛馬 光
2年前
4

2021年の記録

昨年から始めたnoteですが,こんな風に記録を作ってくださるんですね. なんだか嬉しいです.ありがとうございます. ゆっくり更新ですが,みなさまこれからもどうぞよろ…

飛馬 光
2年前
2

僕の中のエンジン

朝の明るい太陽を見ると 今日も一日頑張ろうって エンジンがかかる 夜の輝くお月さまを見ると 心の奥が癒されて 明日も頑張ろうって エンジンがかかる 誰かに褒めてもら…

飛馬 光
2年前
7

小さな手

小さい手がお母さんの手を一所懸命に握って てくてく歩いているのをみて 嫌なことも楽しいこともあるだろうけど なるべくなら 怖い思いをしないように 生きていっ…

飛馬 光
2年前
4

待ち合わせ

君と駅で待ち合わせ 着いたよって連絡が来てから そこの場所にいこうと歩き出した瞬間 前からくる君を見つけた 心臓の鼓動が一気に早くなって 僕の中の血液が巡りだす…

飛馬 光
2年前
5

何かのときに想い出す

先日ちょっとだけ大きな地震があった 大丈夫かなと真っ先に顔を思い浮かべたのは 君のこと すぐに連絡が取れて無事を確認して 安心したけれど 何かの時に思い浮かべる…

飛馬 光
2年前
5

触れられる距離

メールが来るとか LINEのやり取りをするとか 忙しくてもちょこっと言葉を交わすだけで 暖かい気持ちになる でも声を聴けたら その暖かさはさらに倍増して 顔が見られ…

飛馬 光
2年前
4
これは僕と妻との運命の話

これは僕と妻との運命の話

僕が地方に転勤になって仕事をし始めて1年が経ったころ,その地方が出している都内のアンテナショップでセミナーをやることになった.
「どなたか呼べる方っていますかねー?」
という主催者の言葉に,過去の名刺を見返す.
この地に住んでいて,しかもセミナーの内容に興味がある人かぁ,と数名をピックアップしてエクセルファイルで送付.
「このくらいしかいないですねぇ,すみません」
そう言って送っては見たものの,名

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人外聞き屋始めましたーあらすじー

人外聞き屋始めましたーあらすじー

私,四ノ宮ヨツバは聞き屋さんをやっている.いわゆる愚痴を聞いたり相談に乗ったり.ただ,他の聞き屋さんとちょっと違うのは,相手が人外っていうことだ.人外っていっても幽霊とか妖怪の類いならかっこいいのに,相手はその辺に生えている樹木だったり猫だったり.私にはそんなものとお話出来るっていうちょっとした謎能力がある.人ともこのくらいうまく話せたらいいのに!人外相手じゃちっともお金にならないけど,たまーにあ

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「人外聞き屋始めました」  第3話 数字が奏でる歌 2

「人外聞き屋始めました」  第3話 数字が奏でる歌 2

んーなんだろうなぁ.この数字.

結局フミさんとミドリちゃんに数字を教えてもらってメモしてきた.

543217650 23344550 55432217 55432217 77777120 176666710 7655321717650

フミさんの記憶だけじゃ最初の9文字だけしか分からず,結局ミドリちゃんに全部言ってもらったけど.それがフミさんには旦那様を繋ぐとっても大事な文字のようで.

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「人外聞き屋始めました」  第2話 数字が奏でる歌 1

「人外聞き屋始めました」  第2話 数字が奏でる歌 1

「お待たせー!」
やっとクロエが戻ってきた.
「おそーーーい!」
文句を言ったけど,時計を見たら30分くらい.まぁ許容範囲だわ!
心の中で強がりを言う.
「まったく,行った瞬間に雨がポツンって.どれだけ俺に依存してるんだよー!」
クロエがニヤニヤする.
「うるさいわー!そんなんじゃないんだから!ミドリちゃんの羽が濡れちゃうと思って心配してただけよ!.」
けど本当にぱらっと来ただけで土砂降りにならな

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「人外聞き屋始めました」  第1話 悲しくなると雨が降る

「人外聞き屋始めました」  第1話 悲しくなると雨が降る

「悲しいのかい?」
君は私を覗き込んでそう訊ねた.
空は見事な雨模様.
いつの日か私が悲しくなると雨が降るという話が二人の間で定着してきた.それならいっそ砂漠地帯に私を放置して虐めたら世の中のためになるんじゃないかなんて笑いながら話すくらいになった.

それは結構当たっていて,君に逢えないってなっただけで君のいる町だけ雨が降ったりした.
「悲しくなっちゃったんでしょー.」
そういって私をぎぅっと抱

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2022年の記録

皆様に応援していただいて細々と書いております.なんと5回投稿したそうで..

来年はもう少しかけたらいいななんて思いつつ,新しいこともちょこっと始めてみたりしています.

今年は多分これで終わりかなと.
本当に皆様ありがとうございました!

来年もどうぞよろしくお願いします.
よいお年をお迎えくださいませ.

身の回りの小さなことから

10年後の未来,100年後の地球
そんなことを言われてもなかなか想像はできない
だけど
目の前にいる小さな命の
10年後,20年後どうなっているかな
それは結構考えられたりするんだな
子供たちには幸せでいてほしいし
何よりも僕に向ける屈託のないこの笑顔が
いつまでも続いたらいいなと
心から願う

もちろん
友達とのごたごたとか勉強に追われるとか
いろんなことがあって
その笑顔が曇っていくこともある

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痛みの在り処

どこか淋し気な君が
心に引っかかって
思わず手を伸ばした

君は
そんな僕の手を取って進んでいった

僕はそれが嬉しくて
自分のことも棚に上げて

君と一緒の時間を精一杯作って
一緒に進むことを望んだ

だけど
それはいつしか君の負担になっていって
苦しめていたようで

愛おしくなるとつらくなると

僕の状況と
僕の環境が
君を混乱させてしまっていて

それには気が付いていたんだけど
きっと

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父の日

僕にはお父さんがいない

じゃ1セットのゲノムはどこから来たんだという話になるので,正確にはいるけれど,僕はお父さんの顔すら知らない

小さいころから母と兄と祖父母がいる家庭で育った

お父さんは遠くにいるのよ,という母の言葉を小学校低学年まで信じていたけれど

どこかしらか「離婚」という言葉を耳にして
あぁ僕にはお父さんがいないんだ
と理解した

かといって何か不都合があったわけでもなく
おじい

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別れの季節

3月は別れの季節という

確かに日本は3月が年度末で学校も仕事も4月からスタートするところが多い.だからこそ,3月が別れの季節といわれるのだが,僕の職業柄毎年のように3月には誰かしら見送ることになる.

いつも誰かがやってきては,誰かが去っていく.
それを淋しいと思うかどう思うかは 
そこまでどう付き合ってきたかにもよるんだろうけれど.

少なくとも何年か一緒にいると
当然愛情に似た感覚も増えてき

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2021年の記録

昨年から始めたnoteですが,こんな風に記録を作ってくださるんですね.
なんだか嬉しいです.ありがとうございます.

ゆっくり更新ですが,みなさまこれからもどうぞよろしくお願いします.

リアクション少しでもいただけると励みになります.
2022年も引き続きよろしくお願いいたします.

どうぞ皆さまの2022年が素敵な一年になりますように.

僕の中のエンジン

朝の明るい太陽を見ると
今日も一日頑張ろうって
エンジンがかかる

夜の輝くお月さまを見ると
心の奥が癒されて 明日も頑張ろうって
エンジンがかかる

誰かに褒めてもらえると
嬉しくなって
エンジンがかかる

そんな単純な僕だけど

一番エンジンがかかった瞬間は

あなたと一緒に人生を歩んでいくことを決めたとき

そして
君たちがこの世に生まれてきたとき

この人の笑顔を絶やさないように
この子た

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小さな手

小さい手がお母さんの手を一所懸命に握って

てくてく歩いているのをみて

嫌なことも楽しいこともあるだろうけど

なるべくなら 怖い思いをしないように

生きていってほしいなぁと

そんなことを想った 寒い朝

待ち合わせ

君と駅で待ち合わせ

着いたよって連絡が来てから

そこの場所にいこうと歩き出した瞬間

前からくる君を見つけた

心臓の鼓動が一気に早くなって

僕の中の血液が巡りだす

あれ,これは神様のいたずらかな

君が気が付いて目が合うと

人混みの中一所懸命走ってきてくれて

もうそれだけで

僕は天にも昇る気持ちになった

神様のいたずら

たまにあると心がドキドキするね

何かのときに想い出す

先日ちょっとだけ大きな地震があった

大丈夫かなと真っ先に顔を思い浮かべたのは

君のこと

すぐに連絡が取れて無事を確認して

安心したけれど

何かの時に思い浮かべる人

それが

自分にとって大切な人だということが良くわかる

例えば

綺麗な景色を見て

一緒に見たいなーと思ったり

美味しいものを食べて

食べさせたいなぁと思ったり

そういう時に思い浮かぶ人も

きっと

大切な人

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触れられる距離

メールが来るとか

LINEのやり取りをするとか

忙しくてもちょこっと言葉を交わすだけで

暖かい気持ちになる

でも声を聴けたら

その暖かさはさらに倍増して

顔が見られたら何よりも嬉しくなる

でもやっぱり

触れられる距離は特別で

嫌なことも

もやもやした気持ちも

全部あっという間にどこかに飛んで行ってしまう

君は魔法が使えるのかな

そしたらさ

ずっと僕にその魔法をかけててく

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