記事一覧
これは僕と妻との運命の話
僕が地方に転勤になって仕事をし始めて1年が経ったころ,その地方が出している都内のアンテナショップでセミナーをやることになった.
「どなたか呼べる方っていますかねー?」
という主催者の言葉に,過去の名刺を見返す.
この地に住んでいて,しかもセミナーの内容に興味がある人かぁ,と数名をピックアップしてエクセルファイルで送付.
「このくらいしかいないですねぇ,すみません」
そう言って送っては見たものの,名
人外聞き屋始めましたーあらすじー
私,四ノ宮ヨツバは聞き屋さんをやっている.いわゆる愚痴を聞いたり相談に乗ったり.ただ,他の聞き屋さんとちょっと違うのは,相手が人外っていうことだ.人外っていっても幽霊とか妖怪の類いならかっこいいのに,相手はその辺に生えている樹木だったり猫だったり.私にはそんなものとお話出来るっていうちょっとした謎能力がある.人ともこのくらいうまく話せたらいいのに!人外相手じゃちっともお金にならないけど,たまーにあ
もっとみる「人外聞き屋始めました」 第3話 数字が奏でる歌 2
んーなんだろうなぁ.この数字.
結局フミさんとミドリちゃんに数字を教えてもらってメモしてきた.
543217650 23344550 55432217 55432217 77777120 176666710 7655321717650
フミさんの記憶だけじゃ最初の9文字だけしか分からず,結局ミドリちゃんに全部言ってもらったけど.それがフミさんには旦那様を繋ぐとっても大事な文字のようで.
っ
「人外聞き屋始めました」 第2話 数字が奏でる歌 1
「お待たせー!」
やっとクロエが戻ってきた.
「おそーーーい!」
文句を言ったけど,時計を見たら30分くらい.まぁ許容範囲だわ!
心の中で強がりを言う.
「まったく,行った瞬間に雨がポツンって.どれだけ俺に依存してるんだよー!」
クロエがニヤニヤする.
「うるさいわー!そんなんじゃないんだから!ミドリちゃんの羽が濡れちゃうと思って心配してただけよ!.」
けど本当にぱらっと来ただけで土砂降りにならな
「人外聞き屋始めました」 第1話 悲しくなると雨が降る
「悲しいのかい?」
君は私を覗き込んでそう訊ねた.
空は見事な雨模様.
いつの日か私が悲しくなると雨が降るという話が二人の間で定着してきた.それならいっそ砂漠地帯に私を放置して虐めたら世の中のためになるんじゃないかなんて笑いながら話すくらいになった.
それは結構当たっていて,君に逢えないってなっただけで君のいる町だけ雨が降ったりした.
「悲しくなっちゃったんでしょー.」
そういって私をぎぅっと抱
2022年の記録
皆様に応援していただいて細々と書いております.なんと5回投稿したそうで..
来年はもう少しかけたらいいななんて思いつつ,新しいこともちょこっと始めてみたりしています.
今年は多分これで終わりかなと.
本当に皆様ありがとうございました!
来年もどうぞよろしくお願いします.
よいお年をお迎えくださいませ.
身の回りの小さなことから
10年後の未来,100年後の地球
そんなことを言われてもなかなか想像はできない
だけど
目の前にいる小さな命の
10年後,20年後どうなっているかな
それは結構考えられたりするんだな
子供たちには幸せでいてほしいし
何よりも僕に向ける屈託のないこの笑顔が
いつまでも続いたらいいなと
心から願う
もちろん
友達とのごたごたとか勉強に追われるとか
いろんなことがあって
その笑顔が曇っていくこともある
何かのときに想い出す
先日ちょっとだけ大きな地震があった
大丈夫かなと真っ先に顔を思い浮かべたのは
君のこと
すぐに連絡が取れて無事を確認して
安心したけれど
何かの時に思い浮かべる人
それが
自分にとって大切な人だということが良くわかる
例えば
綺麗な景色を見て
一緒に見たいなーと思ったり
美味しいものを食べて
食べさせたいなぁと思ったり
そういう時に思い浮かぶ人も
きっと
大切な人