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宇宙文学

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宇宙の詩、小説まとめ。
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#小説

イオ

イオ

都市を渡る星空間シャトル
始祖鳥の尾羽
僕はけふ十三に成りました
[nl057便をご利用の皆さま…]

海はとうに干上がり、人々はかなしみの余りステーション建設に勤しんだ。ひとつの球体と燻鼠色の長方形の胴体を持ったステーションは、他の星々に遜色ない出来映えで、TVショウでその様子が映されると皆毎日のようにそれを喜んだ。

(スムーズな乗降にご協力ください)
音を発さないアナウンスが響き渡ってーーー

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嘆きの海

嘆きの海

 此処は月。
 幾光年を越へて、やはり僕は戻ってきた。そう思って居たよ。
 独り乗りのグリーンライト製宇宙船は故障している。月に暫くは暮らす定めだ。
 僕はカプセルスイツのジップをしっかり口許迄上げ、立ち尽くした。方々を見る。
「美しひところには、いつも海があるナア。」
呟く。
 凹凸が成した沢山の海。月の海達。
 今僕は、そのうちの一つの砂浜に立っている。嘆きの海。昔の人は幾分も詩的だったのだな

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本当の星の話

本当の星の話



 モン氏は帰路についていた。月は細く、不安になる。三億光年の旅がやっと終わったというのに。
 モン氏の帽子はボロボロになって、足は痛いが、家に帰るのだ!三億光年と二歳になった鼠が待っていてくれる筈だ。モン氏はそれを考えると目を細めた。
 この長い間、ずっと本当の星を探していた。
 それはモン氏がかつて生活をしていた、この青い月が上る惑星でもなく、どんな美しい星々でもなく、流星群でも、小惑星群で

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第三宇宙ターミナル

第三宇宙ターミナル

 月と木星間を往復するシャトル便137号に乗っている。渦巻状に配置された座席の内側の方、N54が僕の座席だ。
 中央部に立った円柱型ロボットが機械音を発した。
「リーーー…通信中。この便は行き先を変更し、第三宇宙ターミナルへ向かいます。」
 真空睡眠状態にあった乗客が目覚め始める。N55、僕の隣で眠っていた君も。
「睡眠が切れないわ。どうしたの?」
「アクシデントみたいだ。今日は月へは戻れそうもな

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