靑生ふゆ

Fuyu Asou 画家 https://linktr.ee/asoufuyu

靑生ふゆ

Fuyu Asou 画家 https://linktr.ee/asoufuyu nordio.fuyu@gmail.com Instagram/Twitter @asoufuyu

マガジン

  • 短編小説集

    短編小説、増幅中。

  • 宇宙文学

    宇宙の詩、小説まとめ。

最近の記事

  • 固定された記事

靑生ふゆ-アーティストnote販売支援-

靑生ふゆ/Fuyu Asou profile 靑生ふゆ 画家 TOKYO 東京藝術大学美術学部芸術学科美学専攻卒 展覧会実績: 2017 カフェギャラリーにて常設展示開始(栃木) 2017 渋谷芸術祭(東京) 2018 ゴールドコレクション展(栃木) 2019 SHIBUYA ART AWADS2019(東京) 2020 ゆるっとなごみ展(群馬) 2020 KENZAN2020 2020 アートカクテル主催第3回公募展「beyond」(大阪) 2020 caree

    • いま、迷いなく -水彩画集-

      いま、迷いなく、この名で、夜明けてほがらかに、こころつよく、これからも絵を描いて生きることを神さまに誓います。 この生を選んだことに後悔などないことを。 このいのちだから描ける美しさがあることを。 信じています。 靑生ふゆ

      • 何処までも透き通って…青より青く、マイブルー。

        • 個展の香り

          靑生ふゆです。 実は、先日から身体を壊して入院しています。 最初は戸惑って色々悲観的に考えたものの、人の優しさに触れて、身体を治してやり直そうとやっと思えるようになりました。 ほんの小さなひと言が、ひとを救います。此処は優しい気遣いで出来た世界です。 そんな場処でゆっくりできることをとても幸せに思っています。 入院生活のお供はやはり絵で、水彩を沢山描いています。 思わぬところで水彩画と向き合うことになり、難しいなあとかここをこうしたらとか、楽しいなあと毎日色々考えあぐねてい

        • 固定された記事

        靑生ふゆ-アーティストnote販売支援-

        マガジン

        • 短編小説集
          19本
        • 宇宙文学
          10本

        記事

          飛行機、一回転してひかりの渦に飛び込んだ!急げ、急げ、僕等の出番だ。見せよう、ゆめを。ひかりのショーだ!

          飛行機、一回転してひかりの渦に飛び込んだ!急げ、急げ、僕等の出番だ。見せよう、ゆめを。ひかりのショーだ!

          ハレルヤ

          罪の道のりを僕もゆく 夜はしとどの色をして 手枷は重くのしかかり 13歳の君に救われる そんな聖書を開いた ハレルヤ、ハレルヤ 僕等は唱えて つまらない暴力の夢をみる 見上げれば天に星はあり その数だけ吸殻積んで 今夜僕は眠ります ハレルヤ 13歳の君 ハロー いまから君を知るから 君は未だ何も知らないでいて ハレルヤ、ハレルヤ 僕等躍起になって 君の誕生日を祝うよ 救われたい かわいい君の犯した罪に 救われたい 夜は来た 僕もまた来た 君が天から落ちた日のことさ ハレルヤ。

          16℃、君、夏の背に 穢れゆくこと変わりなきこと

          16℃、君、夏の背に 穢れゆくこと変わりなきこと

          もしいま見上げた君の顔が雨降りの後のようにぐちゃぐちゃで元のかたちを留めていなかったなら僕は頽れたまま一体どうしたらいい

          もしいま見上げた君の顔が雨降りの後のようにぐちゃぐちゃで元のかたちを留めていなかったなら僕は頽れたまま一体どうしたらいい

          最期まで

          次の誕生日にはすべてを忘れて もう絵を描くこともなく 詩を書くこともなく 信じたことも忘れて あいしたものには飽きて ただの生き物になって 美しい獣にすらなる権利はなく すべてを失くし 失くしたことも知らず 残りの生を生きるのでしょうか 神さま わたしは身を尽くしてきました 例えば青い太陽に 例えば遺書に たましいの大きな欠片を きっと大きすぎた欠片を 渡して此処まで来たのです 神さま わたしの信じるすべてを死ぬまで信じさせてください わたしのいのちを未だ美しく使わせてくださ

          私の生がもう輝かないとしても

          私の生がもう輝きを失って 二度ときらめくことがなくとも どうか忘れないでください 私の絵や詩を 偶にふと思い出し じ、と眺めてみてください そのとき私のいのちこそは 報われましょう 私の生がもう輝かないとしても 靑生ふゆ

          私の生がもう輝かないとしても

          此れから

          これからたれをも愛すことのない意識を堪えて水中からばっと顔を上げた 雨が降っていた 四箱目の煙草は味が変わっているように僕は変わっていく 蔦がなくなった家は夏から僕を守ることなく崩れていきざんざばらになった僕の肉体とやらは高円寺南の喫煙所に埋葬されたいから有線イヤホンをして憂鬱な僕の体温で熱を帯びたベッドに寝転がる

          衛星イオ

          私は木星の衛星、イオがなぜかずっと好きで、故郷はイオと定めています。 木星は大昔から憂鬱の惑星と言われています。また、イオ、はラテン語か何かで自我を意味します。 イオをテーマにした詩もいくつかあります。 最初のものは、イオでのささやかで美しい暮らしを綴ったものでした。 きっとこの暮らしがある意味で私の理想なのだと思います。青い石、光の黒板、美しいこと。 あと最近は、Instagramでイオという名前で、手作りの不思議なものを集めたアカウントを作ったりしています。 宇宙の

          流砂の街

          流砂の街に住んでいる 何ひとつ残らない場処 僕はたいよう作りに勤しんでいる 本当のたいよう いつか皆んなを照らすもの 金属板、螺子、歯車 そんなものたちで作る 僕の作りもののひかり (たいよう、照らして、すべてを救うはずさ、だってそれは、とびきりのひかりの粒子、この街の砂沙になるんだからーーー。) 遊びにおいでよ 消えゆく流砂の街にさ すべて流されてゆくんだ それは終わりみたいで 美しくもあるさ 僕のたいようも天に飾るから きっと遊びにおいでよ…

          遠い海の友達から届いた、シーグラス、貝殻、青色、こんなに美しく愛おしいものがあるでしょうか

          遠い海の友達から届いた、シーグラス、貝殻、青色、こんなに美しく愛おしいものがあるでしょうか

          森で死んだ猫は、身体が朽ちてしまってもその背骨のひとつも失わなかった。僕は何よりその消え方に憧れていた。尖った骨のひとつひとつを僕は愛しんで触った。森に僕の骨も残ったならどんなに美しいだろうと考える。死んだ猫、僕の背骨。

          森で死んだ猫は、身体が朽ちてしまってもその背骨のひとつも失わなかった。僕は何よりその消え方に憧れていた。尖った骨のひとつひとつを僕は愛しんで触った。森に僕の骨も残ったならどんなに美しいだろうと考える。死んだ猫、僕の背骨。

          工場地帯

          工場地帯を抜けてゆく猫は当たり前に錆色をしている、鉄錆の混じった水をいつも飲んでいるから、やけに大きな赤い月、佇む重機たちの姿、僕が好んでこんな処に住んでいるのは、夜がこんなにも綺麗だからだ、乱視のひとみに乱反射するライト、ライト、ジリリ、レーザー、レッド、グリーン、ガガ、ブルー、探し物をしていた、永遠に見つからない落とし物、錆猫がネジをひとつ吐いた、工場地帯は海に近く、機械音と汐風が重なって、僕は眩暈がした、あの大きなコンテナなんかに入り込んでしまって、誰にも見つからないう