ネガティブはクリエイティビティを上げる
ツイッターではよく、死にたいとか、つらい、というようなツイートを見かける。感情的になったり、情緒不安定になってしまって困っている人はとても多いと思う。誰かに聞いてほしいし、救いを求めているのだけれど、なかなか悪循環を繰り返してしまう。私自身も過去に、自分をとことん追い詰めてしまったことはあるからその苦しみはよくわかる。
感情は毎日湧いてくるもの。
不安や恐怖や罪悪感、悲しみや寂しさなど、ネガティブな感情に振り回されるとどうしても良くない方向へ行ってしまう。だけど、それは「感情の活用方法」を知らないということが何よりも大きいと思う。
昨日のノートでも書いたように、実はネガティブな感情は悪いことばかりではない。むしろネガティブな感情こそ、人生の肥やしになると思っている。
今日は私が精神的に辛かった時に、実際に実践して効果があった「ネガティブな感情の扱い方」を書いていきたいと思う。
ネガティブはクリエイティビティを上げる
「クリエイティブイルネス」という言葉をご存知だろうか?
例えば、あの有名なフロイトは精神の病に悩み、フランツ・カフカは生涯を絶望して生きていた。とことんネガティブな人間だ。笑
だけど、彼らは共に素晴らしいモノを世に残し、多くの人に影響を与えて、カフカは世界で最も有名な小説家とされた。
エレンベルガーという人が、情緒や精神病に悩まされていたフロイトやユングを研究し、素晴らしいクリエイティブの前には、イルネス(病)があると唱えた。彼の研究によって、ネガティヴな感情や情緒不安定は、クリエイティビティを上げるということが証明された。
フロイトやカフカのように、天才的なモノを残せないにしても、これは日常でも活用できる。仕組みさえ知ればネガティブな感情をマネジメントできるようになる。さらに、人のためにもなることでもあるので、ぜひ最後まで読んでほしい。
感情を利用する3つの方法
ご存知の通り、感情は右脳を使うとされている。右脳は感情以外にも感覚や創造などを司る。逆に左脳は論理的な思考や言語などを司る。そもそも感情的になっている時は、思考力が低下して論理的な思考が出来ないことが原因。
なので、感情的になったときこそ、左脳を活用することで感情は昇華される。且つ、左脳を鍛えることも出来る、ということ。
では、どのように活躍するか。とにかく左脳が司る、言語を利用すること。
・言語に触れる
本を読んだり、記事を読んだり。できれば、SNSよりも小説などをおすすめしたい。ここで大切なのは、悲しい時は悲しい本を、絶望している時は絶望の言葉に触れること。同じ感情を感じることによって、共感が得られるので、感情が昇華されやすい。
そこまで悲しいわけでないなら、私がおすすめしたいのは「空飛び猫シリーズ」。いろんなところで高評価だったこの「空飛び猫」という本。なにがいいのかわからずに試してみた。挿絵が入っており、どちらかというと児童文学に近いのだけれど、本当に心が洗われるような感覚になってはまってしまった。仕事の合間などにもさくっと読めるので、とてもおすすめ。
そして、2つ目は
・言語化する
これには、二段階ある。感情を発散したい時は、ノートに書きなぐったり、とにかく暴言でも汚い言葉でも紙にすべての感情を書き出すのがいい。つぎに感情を昇華したい時は、ブログ記事にしたり、SNSを利用して発信すること。ここで注意したいのが、発散するのではなく昇華という点。ネット上にあげる場合は多くの人の目にふれるので
感情を通して得たことを書く
誰かのためになることを書く
ということを意識する。よく見受けられるのが、感情を発散して、ネガティヴな発信をSNSやブログに書いてる人がいるということ。
「あいつがうざい」とか「悲しくて死にたい」とか、匿名のツイッターやFacebookでもたまに見かけるけれど、自分のためにも誰のためにもならない。むしろ、ネガティブ好きな人がたくさん集まってくるようになる。害にしかならないからやめたほうがいい。
ネガティブは誰かのためにもなる
ネット上では人の反応が気になるところだけど、そこは関係なく、感情を昇華することを目的にする。なかなか最初は難しいと思うのであれば、自分だけのブログからでもいい。
情報発信するだけで、人のためになるのはとても嬉しい。SNSではリアクションがあって、「誰かのためになっている」と実感できれる。そうすると、発信も続けやすい。
多かれ少なかれ、同じような状況下に置かれている人は必ずいる。
そこで「共感」が得られればその人にとって、あなたの発信が心の救いになる。さらに、同じ価値観を共有できる人たちに、出会うことができるようになっていく。感情は昇華され、人間関係も変わり、現実も変わっていくことになる。一石二鳥どころか一石三鳥だ。
なので感情的になった時ほど、言葉に触れて言語化をしよう。
・右脳を意識的に刺激する
または右脳を意識的に刺激するのもとても効果的。音楽や芸術、自然に触れる、映画や小説を読むなど。
左手で絵を描いたり、左手で家事などを意識的に作業をすると、右脳が活性化されて感覚も鋭くなり、なにより右脳には時間の概念がないので、前向きな精神になりたい時におすすめです。
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