ウサギ仙人(ウ仙)から「共生意識」について教えてもらっていた亀子であったが、
ウ仙「共生意識で一番大事なことを忘れておった」
亀子「大事なことを先に教えてくださいよ」
ウ仙「まぁ美味しいもんも後に食べたほうがよいじゃろ(笑)」
亀子「ところで一番大事なことって何ですか?」
『ありがとう』の大切さ
ウ仙「共生意識は『ありがとう』という感謝の気持ちを持つことが大事なんじゃ」
亀子「それはめちゃくちゃ大事なことじゃないですか」
ウ仙「家族の中で一番仲が悪くなるのは誰と誰かわかるか?」
亀子「嫁と姑ですね」
ウ仙「その通りじゃ。でもその仲の悪い嫁と姑もこうやって問題解決するといいという話があっての」
亀子「なんか感動的なような、現実的には難しいような・・・」
ウ仙「まぁ姑に『ありがとう』を言うのが難しくても、子どもには言えるじゃろ?」
亀子「まぁそうですね」
ウ仙「子どもが感謝のこころを持つようにしようと思えば、親がいかに『ありがとう』を言えるかで決まるのじゃ」
亀子「たしかに」
ウ仙「子どもが洗濯物をたたむのを手伝ってくれたら、『手伝ってくれて、ありがとう』、食器を片付けてくれたら『片付けてくれて、ありがとう』というように子どもの行動の後ろに『ありがとう』をつけるように意識すればいいんじゃ」
亀子「洗濯物たたんでるのを邪魔されてるような気もしますが・・・」
ウ仙「子どもの気持ちを汲み取ることが大事じゃぞ。実力不足で余計に仕事が増えたとしても役に立とうとすることには感謝の意を示すのがよいじゃろう。そういう見方はまた次の『ポジティブ思考』のところでもやるがの」
亀子「わかりました」
こうして亀子はレベルが上がった。
『ありがとう』の乱れうちを覚えた。(つづく)