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エッセイ・雑記

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異次元の少子化対策に思うこと

異次元の少子化対策に思うこと

厚生労働省の人口動態統計月報年計によれば、2022年の出生数は 77 万 747 人で前年の 81 万 1622 人より4万 875 人減少した(※1)。10年前の2012年、出生数は103 万 7101人、20年前の2002年は115万6000人だった(※2)。10年で約26万6千人、20年で38万5千人の減少だ。よって日本の大きな問題のひとつであり当然対策を講じなければならないのは明らかだ。

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全く行かなかった図書館のススメ

全く行かなかった図書館のススメ

最近、図書館で本を借りましたか?ハイと答えた方はこの文章を読む必要はありません。しかし僕のように学生時代を最後に数十年単位で図書館で本を借りていないという方には、是非最後まで読んで欲しい。

きっかけは「群像」という雑誌が読みたかったからだ。この「群像」は講談社発行の格式高い月刊文芸雑誌であり、恐らくそんなに一般向けではない。コンビニに置いていないし、小さい書店では扱いがない。ならばいつものように

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LOUDNESS世代の新たな試練

LOUDNESS世代の新たな試練

2022年9月19日20時頃、私はZepp Hanedaで怒っていた。私はヘビーメタルバンドのLOUDNESS(ラウドネス)のライブに来ていた。このライブはコロナ対策でライブ中の声援は出来ない。だから私はライブの終盤、黙ってアンコールを求める拍手の手を力いっぱい叩きながら怒っていた。

なぜ怒っていたのか?単純な理由だ。観客のアンコールの拍手が小さかったからだ。ヘビーメタルファンには言わずもがなだ

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雑誌モノノメ2号(乙武プロジェクトの)記事から考えたこと

雑誌モノノメ2号(乙武プロジェクトの)記事から考えたこと

宇野常寛氏が主宰する雑誌「モノノメ」の2号。その中に素晴らしい記事があった。その記事は乙武洋匡さんが義足をつけて走るプロジェクト、いわゆるOTOTAKE PROJECTについての記事だ。ソニーコンピューターサイエンス研究所(CSL)の主導で2018年〜2022年まで行われたこのプロジェクトは、メディアで度々取り上げられている。ただ、今回僕が読んで色々考えさせられたその記事は、プロジェクトを伝えるニ

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VRによるメディア作品の未来

VRによるメディア作品の未来

メディア作品とその観賞する端末(画角)の大きさはその作品世界に影響を与え、作り手側にも影響を与えることは自明だろう。芸人西野亮廣氏が以前語っていた好例がある。テレビの大画面化・高解像度化が、後ろの方でも良く見える「ひな壇芸人」を生んだ。しかしのその後スマホの普及によって小さい画面でコンテンツを見るようになり、ひな壇形式が減ったと分析していた(※1)。このように、メディア作品を見るサイズは、作品の内

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VRchat、先にやるか、後にやるか

VRchat、先にやるか、後にやるか

先行者利益。なんと甘美な言葉だろうか?先行者利益という言葉には、早いもの勝ち、特にスキルや努力が無くても、ただ先にやっていただけで得をする、そんな怠惰で幸運な言葉の響きがある。私がVRChatというVR世界でのSNSを始めたのは、この先行者利益という言葉に惹かれからだ。きっかけは、このオンラインイベントだった。

「仮想空間とVR」の現在地|岩佐琢磨×吉田尚記

このイベントは、主催の宇野常寛さん

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大好きな黒いホワイト餃子 柏店

大好きな黒いホワイト餃子 柏店

僕の生まれ故郷、千葉県柏市で是非オススメしたい店がある。それは1軒の餃子屋だ。ラーメン屋や中華料理店ではなく、餃子屋だ。その店には、浪人生・大学生の頃に友達とよく行った。柏を離れてしまってからも、月に1回ほど仕事で柏に行くのだが、時間が許せば必ずその店に行く。そんなお気に入りの店が、ホワイト餃子 柏店だ。「ホワイト餃子」はチェーン店なので、野田本店の他、全国に20店舗以上あるが、店舗によって味もメ

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身近な人にインタビューしてみたら、色々勉強になった。

身近な人にインタビューしてみたら、色々勉強になった。

私は、人にインタビューした事は数回ある。仕事で企業のオフィシャルサイト作成や、求人サイトの出稿を手伝うのだが、その際に社長さんの話を聞くのである。企業のオフィシャルサイトなどで見た事があると思うが、「代表あいさつ」や「代表者メッセージ」といったあれである。あれはあれで一応の役立つ情報ではあるが、パーソナルな情報もないし、当たり前だがネガティブなことは聞かない。いわば良いところだけ、表面だけのインタ

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架空の雑誌を考えてみる

架空の雑誌を考えてみる

自分がもしも雑誌を作るとしたら・・・を妄想しました。

タイトル:月刊グレー

概要:
全てが0と1で記述可能なコンピュータが生み出したインターネット情報社会。それは曖昧さが入る余地がない世界だ。SNSによって我々の社会=(イコール)インターネット情報社会になっている現在、全ての事象に対して、賛成なのか反対なのか態度を明確にしろとプレッシャーをかけてくる世の中になってしまった。

だが本来社会は、

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出張ルーティーン「喫茶店ログ」

出張ルーティーン「喫茶店ログ」

2,3年前のこと、僕の会社では頻繁に出張があった。地域は日本全国、北海道から沖縄まで、期間は2泊3日程度。部下と2人での出張だ。僕はもともと旅行が好きな方なので、出張は嫌いじゃない。しかし出張は、旅に比べ、その土地の雰囲気、空気を味わう時間的余裕がないのが難点だ。そして時間がない中で、最も困難なことが、美味しいお店を探すことだ。

確かに「食べログ」などのポータルサイトを利用すれば、いくらでも情報

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異次元へのワープゾーンJR幕張本郷駅

異次元へのワープゾーンJR幕張本郷駅

幕張新都心への玄関口は、JR海浜幕張駅が有名だ。幕張新都心にある様々な施設に一番近い駅だ。だがJR海浜幕張駅のある京葉線よりも総武線の方がアクセスしやすい千葉の人や、上野や秋葉原方面からのアクセスする人たちは、JR幕張本郷駅を利用する人も多い。

コロナ禍になる以前までの話だが、私はこのJR幕張本郷駅に着いた多くの人たちの顔つきが、尋常じゃなかったことを記憶している。その顔は、これから向かうハレの

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静かに授業を待てない4歳児と47歳児

静かに授業を待てない4歳児と47歳児

まず最初に断っておきたいのですが、ここに書かれていることは、【あくまで個人の感想】です。

今年の4月から、娘を七田式教室に行かせた。七田式教室とは、幼児教育の教室のひとつで、全国に約200教室、世界18の国と地域にあるそうだ。レッスンは、0歳から小学生の年代のレッスンを中心にしている。誤解をおそれず超簡単に言えば、幼児の塾だ。娘はまだ4歳。我が家では小学校受験など全く考えていない。それにもかかわ

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乗らなくても、オートバイを楽しめるのか?

乗らなくても、オートバイを楽しめるのか?

2012年5月5日のこどもの日。僕はオートバイで筑波サーキットを走行中に転倒し、左手首骨折、右足の甲と左足の甲にヒビが入って1ヶ月入院した。左手首が一番酷く、骨を固定するためのボルトを2本入れる手術、また半年後にボルトを摘出する手術、計2度手術をする羽目になった。当時僕は40歳。その時ちょうど結婚を前提として付き合っていた彼女がいた。彼女は、毎日看病に来てくれて、身の回りの世話をしてくれた。大変心

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