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ショートショート

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#コメディ

召喚したから密入国(ショートショート ファンタジー)

召喚したから密入国(ショートショート ファンタジー)

自転車修理に苦戦していた。
寝転がって地団駄踏んでいた。

「ああー!もう!こんな時、自転車に詳しい弟がそばにいれば!えーい、召喚するぞー!しょう、かん!」
もちろん、私にはそんな特殊能力は‥なかったはずだった。

ところがなぜか召喚できてしまった。
「う‥‥ぐ‥‥」
気づいたら私の上に弟が立っていた。

「おねえちゃん!え?なんで?」
「と、とりあえず降りて救急車呼んで‥」

寝転がったまま召喚

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あおり運転【ショートショート ファンタジー】

あおり運転【ショートショート ファンタジー】

うちの辺りはそれほどの山の中というわけではないし、市役所まで車で20分ほどなのだが、どうにも山が多い。

名古屋の友人を連れてきたときトンネルをくぐったら「え?どこにいくの?」と不安げに聞かれたが、なんのことはない家へ向かっていただけである。

ところで、そのいくつかあるトンネルのうち一つに、ある噂があった。私が大学生の頃聞いた話だから、かれこれ20年ほど前からのことだろうか。
大学の友人がさも真

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ミシシッピアカミミガメの恩返し【ショートショート ファンタジー】

ピンポーン。玄関のチャイムが鳴った。
「はーいどちらさま?」
「こないだ助けて頂いた亀です。恩返しにきました」
「恩返し?」
「はい、乙姫様から竜宮城へお連れするよう言われまして」

詳しく話を聞いて、ならばせっかくだしと、連れて行ってもらうことにした。

こないだミシシッピアカミミガメを拾った境川を下っていく。これを木曽川へ合流して海へ出るということなのだろうか。

「すみませんね、僕ウミガメじ

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トーストから始まる恋【ショートショート コメディ】

トーストから始まる恋【ショートショート コメディ】

私はさくら。花の女子高生。いつもは余裕持って出るんだけど、今日はちょっと寝坊しちゃった。てへ。

「いってきまーす」

いつものように…おっと、いつもは落ち着いて食べてから出るんだけど今日は間に合わないので、トーストくわえて走る。

「ひゃばーひ、ひこくひひゃふ(やばーい、遅刻しちゃう)」トーストくわえながらだと、こんな喋り方になる。

三丁目の石井さん家の角を猛スピードで曲がる。毎日のことだから

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サバンナワールド【ショートショート コメディ?】

サバンナワールド【ショートショート コメディ?】

「大変だー!ライオンが歩いてる!」

「そんなバカな、この大都会に!?」

ある日突然、岐阜駅にライオンが4頭現れた。オス一頭、メス二頭、子ライオン一頭だ。

人々は逃げ惑い、ひとまず、なぜか市役所の野犬狩りのメンバーが駆り出された。

当然、市役所の人ではなんともならず、スワットを要請、ライオンは隣の市の苧ヶ瀬池に追い詰められた。

「よし!ここまで追い詰めたら、作戦M実行開始だ!」

苧ヶ瀬池

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サイのカワラ

サイのカワラ

ある男がサイの川原で石積みをしていた。完璧にできた。美しくできた。

それをルーチンワークと鬼が崩しにやってきた。鬼は足を軽く蹴り上げる。

「させるかぁー!何人たりとも俺の作った石積み、崩させねえ!」

男は鬼の足を取って放り投げる。

鬼は初めてのことにビクついている。今まで亡者から攻撃を受けたことなんてなかった。仲間を呼んでくるも仲間も戦いに慣れておらずどうにもその男を止めることができなかっ

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立食パーティにちゃぶ台【ショートショート】

立食パーティにちゃぶ台【ショートショート】

「うう、今日は特に冷えるな」
カッコつけてウールのコートなんか来てこずに、いつものセーターにブルゾンを着て来ればよかった。
会場は何やら結婚式場を一部屋貸し切っているようだ。
入り口の手前で招待してくれた張本人を見つけ呼び止める。
「石井先生」
他人が多いので、石井先生はキョロキョロしている。隣の女の人が、あそこですよ、と指を指してくれて初めて俺に事に気づいた。
「本田くん、来たんだねえ」
「先生

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