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自転車旅:アジア

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2021年3月の記事一覧

サイクリング・シベリア、バイカル湖の氷上を突っ走る

サイクリング・シベリア、バイカル湖の氷上を突っ走る

ああ、シベリア。

いざ、バイカル湖へ。

未知の国で一歩を踏み出すのはいつだってビビるしゾクゾクする。
でもこうして僕は進み続けることができる。

淡水湖のボス、バイカル湖。

世界最古の古代湖。
もともとは海だったが、3000万年前に外洋から閉ざされ、長い年月をかけて淡水化した。
通常の湖は土砂の堆積で数万年で消失するが、バイカル湖はプレートの境で現在も引き裂かれているため、長期間湖であり続け

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モンゴル、我々と似た顔をした知られざるご近所

モンゴル、我々と似た顔をした知られざるご近所

モンゴル入国。

13世紀。
陸地をいかに速く遠くへ移動できるかが強さと直結したランドパワーの時代。
馬という乗り物が近代兵器となり、馬を自在に乗りこなす遊牧民が覇者となった。
数々の遊牧民の中でも最強のボスとして君臨したのがモンゴル帝国。
徹底的な殺戮と略奪、破壊の限りを尽くし、陸続きとしては史上最大の帝国を築いた。
日本もロックオンされたがスーパーラッキーが重なってその蹂躙を免れた。

今も人

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外国人が街にやって来て1泊した、それだけで大騒ぎして警察沙汰になる国、中国

外国人が街にやって来て1泊した、それだけで大騒ぎして警察沙汰になる国、中国

人口、領土、経済、テクノロジー、もはや誰にも止められない巨大な力を持ち、強烈な存在感を放つモンスター国家。

その激変ぶり、急成長ぶりは、想像を超える。
ここ20~30年たいした進化もなく停滞(衰退)してきた日本では、中国に対しても一昔前のイメージで「中国人とはこういうものだ」というステレオタイプを頑なに持ち続ける人が多い。

しかし、国も人間も変わっていくものだ。
現代において中国という国はその

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中国であって中国でない、超過密都市国家マカオ&香港

中国であって中国でない、超過密都市国家マカオ&香港

ヨーロッパの地味な小国、ポルトガルがひときわ輝いていた大航海時代。
マカオに到来したポルトガルは中国と交易するようになり、フランシスコ・ザビエルもマカオを拠点としてアジアでキリスト教の布教をおこなった。
マカオは19世紀からポルトガルの植民地となり、1999年に中国に返還された。
香港と同じく一国二制度の特別行政区であり、高度な自治が保持されている。

中国であって中国でない?
ほぼ独立国家同然で

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世界一の美食天国、台湾

世界一の美食天国、台湾

台湾。
言わずと知れた未承認国家。
独立国家として機能しており、入国時にはパスポートに「中華民国」のスタンプが押される。
貨幣には「中華民国」と書かれており、買い物をするとレシートには中華民国建国の1912年を紀元とする年号が書かれている。
国際的には、中華民国は国として承認されておらず、ここは中華民国と名乗る者が実効支配している政治的空白地帯、ということになっている。

首都、台北。

日本語が

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アジアのオアシス、台湾

アジアのオアシス、台湾

台湾一周スタート。

自転車を排斥する香港から一転して、台湾はアジア一の自転車先進国。

車と干渉しない自転車レーンがあって走りやすい。

歩道を走らざるをえない場面もあるが、境目の縁石が滑らかになっており、段差の衝撃を解消してくれている。
これはベビーカーや車椅子にとってもやさしいつくり。
電車内も、自転車をそのまま持ち込める場合がある。
人々の自転車に対する理解も深い。

日本は自転車の普及度

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