【書籍/電子書籍】『リサイクル・ブレイン』: Recycled Brain

生命体(ドラゴン)のオーダーメイドすら可能になった人類は、過剰なバイオテクノロジーがもたらす破滅の闇を知らない。

2022/2/27　お求めやすい電子書籍版が新規発売となりました。各ネット書店にて、いかがでしょうか。

リサイクル・ブレイン

著者の博士（工学）が描く、最新科学に基づく近未来ＳＦノベルの新刊をリリースいたしました。このたびはPODタイプなため、アマゾン様などオンラインサイトにて（例外あり）受注後、製本化されてフレッシュな新刊・紙書籍のご配送になります。

書籍内容

万能(iPS)細胞の発見は時代の転換期だった。あれからときが過ぎ――。
生命体(ドラゴン)のオーダーメイドすら可能になった人類は、過剰なバイオテクノロジーがもたらす破滅の闇を知らない。
著者の工学博士が描く、最新科学に基づくリアルＳＦストーリー。

山野ハヤテはオーダーメイドされたドラゴンやペガサスなど、空想生命体と呼ぶ生命たちと思念を交わせる、ちょっと不思議な「テーマパーク」のガイドだ。親しき大型空想生命体のヴィーネと今日もまた、ガイドとしてパフォーマンスを続けていた。
ところが賓客が訪れたとき、自然界の理へ信奉し、生命と物質の二重性を説くカルト集団の奇襲を受ける。生命は唯一無二であって不可侵な存在だと。

しかしこれら対立の激化は、暗躍する者たちにとって予定調和だった。

ときが満ちたと断じられ、娯楽施設に偽装中だったテーマパークは、人智未踏な超再生テクノロジーの不安定な機密実験を進め始める。山野ハヤテは実験メンバーへ昇格されたが、それはハヤテ自身の素性こそが倫理観を見失おうとも破滅へ進もうとも、人類がすぐさま解かねばならない命題を持つ、稀有で究極の存在そのものであるがゆえだった。
自然界へ回答するタイムリミットは迫り、混沌の渦に文明全体が呑まれていく。ハヤテといつも一緒の空想生命体、ヴィーネは共通する秘匿情報を露わにされ、いよいよ避けられない現代文明への決断をくだす。それは――。

書籍情報

著者　　：米村貴裕　　イラスト：Natto-7
価格　　：1958円　頁数：274ページ
タイプ　：オンデマンド(ペーパーバック)
ISBN-10　: 4910805079
ISBN-13　: 978-4910805078
出版社　: リーダーズノート

著者紹介

1974年 神奈川生まれ。大阪在住。
2001年 在学中にIT系ベンチャー/(有)イナズマを起業
2003年 近畿大学大学院にて博士(工学)号取得、大学院修了
2006年 自作ソフトウェア「紙龍」が第10回文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に認定
2007年 著書『やさしいC++ Part2』が文化庁メディア芸術祭ノミネート
2012年 論文誌NICOGRAPHに受賞ソフトウェア「紙龍」の研究成果が掲載
2018年 近畿大学と『ビースト・ゲート/生命体の開拓者』の制作で産学連携プロジェクトを締結
2019年 クールジャパン補助企画を機に12カ国で英訳電子書籍「The Metallic　Dragon and I」を発売/配信
2020年 学会誌DiVA47号に『ビースト・ゲート/生命体の開拓者』表紙画が採録され掲載
2021年　学会誌DiVA49号に『ビースト・コード』表紙画が採録され掲載

現在　　（有）イナズマ取締役、理工系大学非常勤講師。地方創生SDGs官民連携プラットフォームおよび芸術科学会正会員。
IT事業（プログラマ、デジタル関連イベント・プロデューサ兼講演、デジタル・ペーパークラフト）、技術実用書からSF書籍、コラムまでの創作活動を行う。筆者はドラゴンが大好き、かつ南国果実と不思議なガーデニングが趣味で家が大変なことになっている。

【著書抜粋】2022年現在66冊超え
『ビースト・コード』（リーダーズノート社）
『小学生と親が楽しむ初めてのプログラミング』（さくら舎）
『パソコンでつくるペーパークラフト1/2/3』『やさしいIT 講座/ 改訂版』『やさしいJava』『やさしいC++ Part1/2』(工学社)
『ビースト・ゲート　獣 / 生命体の開拓者』『カンタン。タノシイ。カッコイイ。小学生からのプログラミングSmall Basic で遊ぼう!!』( みらいパブリッシング)

リサイクル・ブレイン

【POD】リサイクル・ブレイン

Book Content (English)

The discovery of iPS (induced pluripotent stem cell) cells was a turning point in time. Since then, time has passed.
Humanity is now capable of creating custom-made life forms (dragons).
But they do not know the darkness of destruction that excessive biotechnology can bring.
This is a real science fiction story based on the latest science by the author, a doctor of engineering.

Hayate Yamano is a guide at a mysterious "theme park" where he can exchange thoughts with custom-made dragons, pegasuses, and other life forms that he calls imaginary life forms. Today, she and her close friend Vine, a large imaginary life form, are performing as guides again.

However, when a guest arrives, they are ambushed by a cult that believes in the truth of the natural world and the duality of life and matter. They believe that life is unique and inviolable.

However, the escalation of these conflicts was scheduled by those who were in the dark.

Declared to be the end of time, a theme park disguised as a recreational facility begins to carry out precarious and classified experiments with an unexplored super-regenerative technology. Hayate Yamano is promoted to become a member of the experiment, but this is only because Hayate himself is a rare and ultimate being with a proposition that humanity must solve immediately, no matter if it loses its sense of ethics or goes to ruin.

The time limit for answering the natural world is approaching, and the entire civilization is being engulfed in a vortex of chaos. Vine, the imaginary life form that is always with Hayate, is exposed to a common secret information, and finally makes the inevitable decision about modern civilization. That is...