見出し画像

そうだ!東海道五十三次歩いてみよう。(episode7 歩みをとめるな!)

今回は【歩き方】にフォーカスしてまとめていきたいと思う。舞台は箱根山〜辻堂の箱根駅伝コース。もしも今後歩き旅をしたい方がいたら、読んでいってください。少しは参考になるかもしれません。それでは、はじまりはじまり。

🌟歩きポイント🌟①基本の「き」時間計算術。②ワンハンド栄養補給。③楽に歩ける!!地形別歩き方。

○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*

5/8 7:48歩行開始
昨晩三島市で体調を完全回復させ、本日の行程は最難関箱根山を含む辻堂までの約60kmの箱根駅伝コース。激しいアップダウンと湘南の海風をもろに受けるコースになっている。

①基本の「き」時間計算術。
まず、歩き旅で重要なのは自分の時速を知る事だ。これによって出発時間の決定や休憩場所選びが可能になる。また自分のペースの乱れがハッキリとわかる。僕の場合は、
・基本時速5.3km
・坂道時速4.0km
・下り時速6.3km
という感じだ。

この日は登り坂が約20km続くこと、23時までに辻堂に到着したいことを考慮し8時前に出発する事を決めた。ちなみにトイレ休憩や食料調達の時間は1時間程度で見積もっておくとよい。1時間以内に設定すると、行程がずれ込んできたときに修正が大変困難になり、休みなしで延々と歩き続けることになってしまう。
まずは自分の歩行速度を知る。歩き旅をしたい人はこれから始めよう。

朝8時前に出発した僕は延々と箱根の山を登り続けた。ここではラーメン屋さんから貰った傘(episode6 参照)が杖として大いに役立った。
そして、正午。ついに神奈川県に到着!(ここまで本当に長がった...)箱根関所で記念写真をとり、ここで腹ごしらえ

②ワンハンド栄養補給。
歩きプレイヤーにとって時間は何よりも大事なものである。そのため1分1秒をムダにしたくない、そんな時はワンハンド(片手)で食べ歩きできるものを買おう。これには2つメリットがある。まず、食べながらも前に進めるので時間のロスを削ることができる。そして2つ目が真のメリットなのだが、常に歩ける筋肉を保てることができるのだ。皆さん経験はお有りだろうか。めちゃくちゃ疲れた状態で一度椅子に座ったら、もう立ちたくなくなる現象を。数百km歩いている場合、一度ゆっくり休むと急激に筋肉が硬直し歩き始めのリスタートにとても時間がかかる。これを回避するためにワンハンド栄養補給はとても有効な手段なのだ。ちなみに俺的に摂取するべきだと感じたのは炭水化物、糖分、水分、ビタミンだ。これさえ取っておけば人間は700km歩けます。(ちなみに僕は11日間のハイクで7km痩せました笑)

腹ごしらえを終えた僕は一気に芦ノ湖から山下りをして箱根湯本へ。そして小田原-平塚と湘南の町を一気に歩き抜いた。

③楽に歩ける!!地形別歩き方。
長旅をしていると様々な道と出会う。平坦道.登り坂.やや下り坂など多種多様だ。そこで今回は僕が実際にやってる楽に速く歩ける歩き方を紹介する。

(1)平坦道(やや下り坂.登り坂も可能)
まず最も多いであろうこのタイプの道。このタイプのポイントは、足を地面から離しすぎないことだ。極端なイメージだとすり足に近い。これをするだけで足を上にあげるエネルギーがかからず、足への負担も少ない。足を前に前に突き刺していくというイメージで歩くと良いだろう。

(2)下り坂
次は最もスピードが出るこのタイプの道。このタイプのポイントは、早稲田の先輩でもある大迫傑選手もやっている【フォアフット走法】だ。簡単に説明すると母指球を中心とした爪先側だけで地面を蹴る走法である。これは下り坂の歩きにも応用できる。フォアフットによって①接地時間を削れる②前重心×下りの重力により推進力が増すという利点があると僕は思う。この時足でブレーキはかけず地面をなめるように足を捌くとよりスピードは増すだろう。もはやここでは歩くというよりは小走りに近い感じになる。

(3)登り坂
誰しもが苦しむのが登り坂。このタイプのポイントは、腰をいれて歩くことだ。腰をいれることにより足で歩くというよりは体幹で歩けるようになる。ぐっと腰を前にいれてみよう。

この歩行法を駆使して僕は無事に23時までに辻堂に到着することができた。辻堂では仕事終わりの彼女様が宿を予約してくれていた。またこれまでの8日分の着替えや不要になった靴を回収してくれた。そして部屋に入るとマスキングテープで装飾が!純粋に嬉しい気持ちもあったが、あと250kmもあるのか...と現実を突きつけられてしんどかった(笑)

○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*

京都から歩き始めて7日で僕は魔の静岡県をついに突破し、神奈川県にはいった。あの箱根山も超えた。あとは早稲田に行くだけだ!早稲田に行けばみんながいる!それがモチベーションだった!!

三島(静岡県)-辻堂(神奈川県) 62km
通算歩行距離=442km

来年是非、歩きたいという方々の少しでも為になればいいなあと思って今回歩きについて書いてみました。(まだまだ装備品やら寝床確保法やら書きたい事はありますが笑) そして、お前アホやなぁ(笑) と突っ込めるくらいの距離を歩く猛者が現れるのを楽しみに待ってます!

次回、episode8「早稲田へ、そして早稲田へ」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?