#2020年秋の美術・芸術!コンテスト- 桃山展 天下人の100年(東京国立博物館)
#2020年秋の美術・芸術 !コンテスト-中間のご報告として、基本は、ほぼ時系列に(多少の順不動お許しください)、応募いただいた作品を、1作品ごとに、ご紹介とコメントとしての評を入れさせていただき掲載させて頂きます。まずは、ご応募ありがとうございます。また、これから、応募ご希望の方も、個々の多様な、、ご自分の視点で、気軽にご応募くださいませ、11/14までございます。
・桃山展 天下人の100年(東京国立博物館)
34_o_chanさま 応募ありがとうございます。
東京国立博物館 平成館 2020.10.6~11.29
(評)東京国立博物館 平成館で行われている、桃山展-天下人の100年の、分かりやすいレポートだ。
展示の概要を、まず、筆者が前書きとして記述してある。
「1573年室町幕府滅亡から1603年の江戸幕府開府までの30年間が安土桃山時代。この30年に花開いた美術史上最も華麗な桃山美術を中心とした前後100年の美術品約230件の展示」だ。
そして、筆者の記述のように、この時代は、いわゆる下克上の時代から平和な徳川の治世(太平の世)へと移り変わった時代だ。
美術も豪壮から優美で調和のあるものへと変遷している。
この激動の時代には、安土桃山時代ならではの文化も花を咲かせている、それは、美に向かう意識の変遷のフェーズだったのかも知れない。
そして、ゲートを入ると展示室内は、撮影禁止となっているが、一階ラウンジに撮影コーナーがある。
そこには、国宝 「花下遊楽図屏風」(レプリカ)が置かれていた。
それは、「江戸時代の初めのお花見を描いたもの。着飾った女性たち、刀をさす男装の一団、当時流行の阿國歌舞伎(いずもの おくに)の伊達姿、春を謳歌するシーン」(現物は展示されてうるが、残念なことは、1923年の関東大震災時に中央部分が焼失)
そして、展示室内は、洛中洛外図屛風(ヘッダー/狩野永徳-かのうえいとく,1543-1590/室町時代・永禄8年-1565)に松林図屏風(長谷川等伯-はせがわとうはく,1539-1610/紙本墨画-六曲一双)などが展示されている。
また、信長や家康の肖像画や書状、硯箱、鏡、貨幣、伊達政宗や徳川家の刀剣や甲冑、利休や弟子の織部の茶道具が・・・
これは、ファンにとっては圧巻だろう。
筆者は、ミュージアムショップで、洛中洛外図柄マスキングテープや、聖フランシスコ・ザビエル像が描かれた入浴剤「ザビエ湯」他、グッズをご購入されたそうだ。ミュージアムショップも楽しみの1つだろう、数十年前は、ミュージアムの売店で、こうした物を販売する事自体に賛否があった時代があるが、今や、世界中でそれは、スタンダードだろう。
最後に筆者は、
「時代が激しく移り変わる変革期のなかで生み出された煌びやかで強さのある桃山美術。その文化の担い手は天皇や将軍を中心とした格式を尊ぶものから、応仁の乱以降は各地の戦国大名や町衆へと移り変わりました。桃山展、見ごたえ十分でした。」と結ぶ。
筆者の文章から、読者を惹きつけて、是非、拝見したい展示会なるかも知れない・・。
ご応募ありがとうございました。疲れた、身体をザビエ湯で致して下さいね。
(註)東京国立博物館 平成館
桃山展-天下人の100年
・「桃山―天下人の100年」 展示会について
政治史における安土桃山時代は、1573年の室町幕府の滅亡から1603年の江戸幕府開府までの30年間をさします。この30年間に花開いた、日本美術史上もっとも豪壮で華麗な「桃山美術」を中心に、室町時代末から江戸時代初期にかけて移り変わる日本人の美意識を数々の名品によってご紹介します。
安土桃山時代を中心として、日本は中世から近世へ、戦国武将が争う下剋上の時代から、江戸幕府による平和な治世へと移り変わります。本展は、室町時代末から江戸時代初期にかけての激動の時代に生まれた美術を概観し、美術史上「桃山時代」として語られるその美術の特質を、約230件の優品によってご覧いただこうというものです。-引用(東京国立博物館 )
(追記)少し余談になるが、この展示会から、時代の文化の多様性を垣間、見られるのだが、同時代、世界では、また、中国大陸では何が起きていたのか?
それは、クヌユ・ワンゴ・クォンタウ(Kunyu Wanguo Quantu-世界の無数の国の地図)から、知ることが出来るかも知れない。
そのイエズス会の地図作成(Kunyu Wanguo Quantu 1602)は、地理的構成の視覚的イメージと共に、創造主の意義として表現されていた。
上記にあるように、江戸幕府が、樹立されたのは1603年という学説から、鑑みても、日本に於けるそのイメージ地図の影響は、伊能忠敬(1745-1818)の日本とその周辺の地図(伊能図)にも、過大な影響を与えている。
もう少しに言えば、この「桃山展-天下人の100年/東京国立博物館」の展示品もその影響下にあるだろう。
この地図(Kunyu Wanguo Quantu)の詳細に触れると、すべての完全な地理的地図1602年にイタリアのカトリック宣教師であるマッテオ・リッチと中国の共同研究者、マンダリン・チョン・ウェンタオと技術翻訳者、 リ・ジザオが依頼して、 ワンリ皇帝の要請により中国で印刷された、 世界で最も有名な中国の世界地図であり、ヨーロッパの地図のスタイルだ。
ここから、何が行われたか、また、起こされたか、正確なことは、教科書には、その記載はないが、想像できるだろう。それは、イエズス会の布教の意図とは乖離したことかも知れないが・・・
(今後のお知らせ)
このコンテスト #2020年秋の美術・芸術 は、コンテストの形式として、3名の入選はございますが、ある意味、ドクメンタ(カッセル/ドイツ-一人のディレクターによるキュレーション)の展示会ように賞はございません。そして、主催者は、多くの企画をされている秋氏のデレクションと、私(artoday)のコメント(評)で構成されております。 それは、「そもそも美術エッセイは発表の場すらない」という視点や、小生(artoday)の、もっと、身近に気軽に、美術、芸術の裾野の広がりを願っての事でもございます。この間は、私のアート系コラムをランダムに、連載致しますが、入稿があり次第、応募作品にシフト致します。(ていねいに査読致したく、多少の順不動お許しください)
締め切りは、11/14の24時までございます。どうぞ、気軽に日常のことで、アート関連で、思いつかれた事、アート系のイベントレポート、また、ご自身の美術作品等を応募なさって下さいませ。
(註) #2020年秋の美術・芸術 は全角ですので、よろしくお願い致します。