見出し画像

ドクメンタ(documenta)の訴え

ドクメンタ(documenta)とは
ドイツ連邦共和国中央部(かつての東西ドイツ国境付近)、ヘッセン州の古都カッセルで1955年以降、5年に一度行われる現代美術の著名なグループ展である。決められたテーマのもとに現代美術の先端を担う作家を世界中から集めて紹介する。
美術界の動向に与える影響力が大きく、世界の数ある美術展の中でも、ヴェネツィア・ビエンナーレに匹敵する重要な展覧会だ。
今現在、ドクメンタ、アート・バーゼル、そして、ヴェネツィア・ビエンナーレは、現代美術を語るうえでは必須な展示会だろう。
1人のディレクター(チーフキュレーター)がテーマ選定、作家選定を一任され、その全ての責任を担う。(ディレクターが数人のキュレーターでチームもあるのだが)
そして、他の美術展にあるような賞制度はないのだ。
フリデリチアヌム美術館(Documenta and Museum Fridericianum)を中心に市内各地に展示される。
現在は、1回で欧州全土から60万人程度の観客を集める、この経済的な効果は大きいと言う視点もあるが・・。

「アートを通して世界に何を訴えられるのかという要素も持ち合わせている」その色合いが、近年は特に強いのだ。ただ、それは、ヴェネツィア・ビエンナーレについてもだ。

2017年に行われたドクメンタ14より、右がメイン会場のフリデリチアヌム美術館、左はマルタ・ミヌヒン《本のパルテノン》(2017) 

(註)このドクメンタ(documenta)は、ナチス政権により、退廃芸術とされたモダンアートの回帰、そして、芸術を破壊した感の強いドイツの負のレガシーを払拭するための目的もあり、1955年から開始された。(ただ、ヒットラーの若き日は、画家を目指していたのだが・・)
そして、現在は、「アートを通して世界に何を訴えられるのか」その部分の色合いが強い・・

(追記)現在、#2020年秋の美術・芸術!コンテストを行っております。締め切りは、11/14(土)までございます。気軽に、ご自身の書き方で、美術や、芸術に関する記事(過去の記事もOKですので)を応募くださいませ。次回は、その評を掲載して、その後、ヴェネツィア・ビエンナーレ、Art Basel等についてアップしてまります。ただ、常に応募作品(ご紹介と評)を優先して参りますので、よろしくお願い致します。

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?