見出し画像

高専進学という選択と結果

マイナビのプレゼンツ「あの選択をしたから」に向けた記事。自分の人生を変えた分岐点の話です。

私の人生の大きな分岐点は「高専」に進学したこと。高専は工業系に特化したカリキュラムが組まれた、いわゆる専門学校という区分です。私の場合は、千葉県の住まいでしたので「木更津高専」に進学しました。

仮に高専に進学しなければ、現在の有限要素法を核とした数値解析の仕事に出会えませんでした。自分の特性を大いに伸ばせた期間と言えます。


契機は中学時代の進路相談

たまたま父親が中学校のPTAに参加していて、そこで先生経由で進学先の選択肢として「高専」が出てきました。当時から数学が断トツで出来ていて、その結果を見て「高専」を勧めたのだと思います。

ただ、当の本人は普通高校(数学系)の進学を考えていました。工業系(コンピューター系の話を含めて)が得意という実感が無いため、とても工業系のカリキュラムについていける気がしませんでした。

実際のところ、高専に進学した最たる理由は国立大学の進学が有利になるからでした。入学試験に何とか受かりましたので、その方向に落ち着きました。

しかし、工業系に対する興味は相変わらず希薄で、周りと馴染むことにも困難を極めました。高専に進学したことを後悔した時期でもありました。

まさに苦難と葛藤の日々。これが高専の当初3年間の出来事でした。

数学の発揮と有限要素法の出会い

3年目以降は専門教科も出てきて、徐々に数学の影響度が高くなりました。数学が得意な自分としては、徐々に状況が有利になるのを感じていました。

そんな中で「材料力学」という専門科目があり、そこで数値解析の一環で「有限要素法」という存在を知りました。当時は専門教科に対する意識も良好で、将来的に関わりたい事柄として捉えていました。

比較的に物理寄りな話題でもありましたので、数学を得意とする者として、有限要素法(数値解析)に強い興味を持ちました。

そこから5年目の卒業研究(その後の専攻科課程を含めて通しで3年間)で有限要素法による研究課題に取り組みました。その辺の詳しい話は、こちらのマガジンで別途という形で書いています。

こうして見ると、高専の全部で7年間という時間は、ひとつの線で繋がりました。そこから現在の仕事に就いているので、社会人として紆余曲折こそありましたが、結局は後悔の無いものとして捉えています。

ひとりの高専卒として思うこと

中学時代に「高専」という選択を下したから。それが現在の仕事の基礎を作り上げています。

その上で、今後は学生当時に励んだ「勉強」も当然ですが、それ以上に人間としてどう生きるかをきちんと考え抜きたいです。高専の頃は良くも悪くも「勉強」に縋り付いたところがありました。

高専という場所を卒業して。社会人としてどのように生きるのか。勉強の他にどのようなアイデンティティを創り上げるのか。

振り返れば、高専を選択したことを後悔した時期もあるほどですから、高専卒でありながら高専生らしくない性質も持ち合わせていました。だからこそ、高専卒を基盤に独自性のある人生を模索したいのかもしれません。

高専で理系方向に自らを伸ばしたので、より広い範囲で人生観を築いていけたらと思うばかりです。

おわりに

中学時代に高専という選択をしたから。そこから現在の仕事に出会い、理系特有の仕事をこなしています。

働き方の多様性が叫ばれる昨今で、紆余曲折を経ながらも現在の仕事に舞い戻ることになりましたので、多方面から価値を伸ばしていきます。

こうした希望を持てたことが、当時の高専という選択が正解である証左だと思いますので、当時の周囲の方には感謝しかありません。

今回の選択の意味を更に充実させていきます。

-------------------------
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。この記事があなたの人生の新たな気づきになれたら幸いです。今後とも宜しくお願いいたします♪♪
-------------------------

⭐︎⭐︎⭐︎ 谷口シンのプロフィール ⭐︎⭐︎⭐︎

⭐︎⭐︎⭐︎ ロードマップ ⭐︎⭐︎⭐︎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?