アートのアルゴリズム

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柚洞氏のワークショップ

鳥取環境大学の柚洞先生のワークショップ。3年を除いた全員で参加。 先ずは自己紹介。 何せこの方、ジオパークの現地審査員なのでコロナ前は、世界中や日本中を飛び回っ…

雨よ恋 Fin

実質〆切2日前(期末考査週間の開始2日前)。昨年の9月から始まった一連の台風作品も10ヶ月目にしてようやく終わりを迎える。 あとはプリント。次の日の土曜日も休日だ…

雨よ恋 12

主体性 →モチベーション →発案 →推測 →計画性 →行動 →分析  これらは幾度も脳内をループしながら完成に辿り着くのだが、それらを支えるのが 『イメージ力』と…

雨よ恋 11

いつが終わりなのだ?と聞かれれば、〆切期限がその時なのだ。イタズラに完成を延ばした訳じゃないが、実は通るべき道を通って最短でここまで来たようにも思う。途中のつま…

雨よ恋 10

ずっと気になっていたことがある。どんなカタチであれ、好き好んで雨風の強い日を選び撮影した作品に、観る人はどんな感情を抱くか?。 山口県は平成30年西日本豪雨、その…

雨よ恋 9

卒業生達も、「今年の写真甲子園どうなってます?」とよく気にかけてくれる。残念ながら今年ばかりはコロナで、訪ねてきてもらうわけにはいかないので慰問の申し出をお断り…

雨よ恋 8

中間テスト明け6月21日土曜日。 私は2年生の写真甲子園組の一部メンバーと撮影に同行していた。 テスト期間中に「メンバーを集めたのでどこか撮影に連れて行ってください…

雨よ恋 7

6月のセレクトは続いていた。 早く出したい結論。複数人で意見をまとめる難しさ。 それは1クラス全員でジャンケンをやって、あいこが続くようなもどかしさ。 3年生はまと…

雨よ恋 6

企業秘密などないのでぶっちゃけて書く… 「他の人がやったような作品はやらないようにしよう。」それだけは言っていた。ましてや自分の学校の先輩には影響され易いので、6…

雨よ恋 5

2020年5月の半ば。まだ休校は続いていた。 休校の間、LINEグループ通話で時間を決めて週に数回、各班思い思いのテーマで発表会議をし合っていた。勿論、顧問の私も交えて…

雨よ恋 4

休校ではあったが、春休みの終わり頃に一瞬部活動は解禁となった。 待ってましたと各班から撮影に連れてけと催促のLINEが…。それぞれ追いかけたいテーマは複数持っている…

雨よ恋 3

それから雨の撮影を継続したのは1年生のYだけ。自分の兄妹を連れては、雨になると夜の近所で撮影を繰り返していた。 写真甲子園を考える前に、部活動としても、県の高校総…

雨よ恋 2

次の日の日曜日、撮影に行く予定にしていた当時1年生が、車に乗り込んですぐに訴える「先生、先輩達が昨日行ってたところ面白そうですねぇ…」最近の部員は、LINEグループ…

雨よ恋 1

2019年9月某日。降水確率100%。台風の進路は山口県を向いていた。それでも台風の中心が到達するには、まだ十数時間の猶予があった。ギリギリ暴風雨圏内には入らない。 …

思考は階段を上がる

立方体を描いてください…と言うと下のような順番で描く人もいるかと思います。 (ヘタクソでごめんなさい🤭美術の先生なのに…) どう描いても自由なのですが、どこか変…

走らないメロス

メロスは走らなかった。 その生徒は『メロスに走った』を選びました。他の人がメロスを目標物やゴールにして、走っている様を書いたのに対して、ガイコツ☠️を描き、そ…

柚洞氏のワークショップ

柚洞氏のワークショップ

鳥取環境大学の柚洞先生のワークショップ。3年を除いた全員で参加。

先ずは自己紹介。

何せこの方、ジオパークの現地審査員なのでコロナ前は、世界中や日本中を飛び回っていた印象がある。そんなお方のワークショップなので、これが世界標準なのでしょうか?😅いきなり学年飛び越えて、知らない人限定で男女のペアを作れと仰る。「初対面の人と喋ろう」のミッション。

ダメ🙅‍♂️案の定、全然ペアが作れない😅

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雨よ恋 Fin



実質〆切2日前(期末考査週間の開始2日前)。昨年の9月から始まった一連の台風作品も10ヶ月目にしてようやく終わりを迎える。

あとはプリント。次の日の土曜日も休日だったが、全員集まって最終プリントをする。
最終的な微妙な色調補正、用紙に合わせたトリミング。それらはソフトのテンプレートなどには頼らない。自分達ですべて微調整をする。日頃からコンテストによく応募している2年のIやYが活躍する。勿論3

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雨よ恋 12

雨よ恋 12

主体性 →モチベーション →発案 →推測 →計画性 →行動 →分析 
これらは幾度も脳内をループしながら完成に辿り着くのだが、それらを支えるのが
『イメージ力』と『言語力』だと思う。 

創作活動は言語とも密接に結びついていると思う。言葉は大事。イメージしている事をより具体的に伝える道具でもあり、逆に説明し過ぎと思われてしまう場合だってある。
それでもセレクト途中に、文章でもイメージを考えたからこ

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雨よ恋 11

いつが終わりなのだ?と聞かれれば、〆切期限がその時なのだ。イタズラに完成を延ばした訳じゃないが、実は通るべき道を通って最短でここまで来たようにも思う。途中のつまづきも、必要なことに感じるのが、いつものこと。

いつの間にかコンタクトシートを切り離したプリントも1.5倍になっていた。

いいなと思う写真はあっても、「これだ!」というテーマがつかめない。そこに到達するまで延々とカルタ取りか神経衰弱をし

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雨よ恋 10

雨よ恋 10

ずっと気になっていたことがある。どんなカタチであれ、好き好んで雨風の強い日を選び撮影した作品に、観る人はどんな感情を抱くか?。

山口県は平成30年西日本豪雨、その4年前の広島県の豪雨災害が記憶に新しいところだ。そして今年もまた7月、九州に豪雨災害が…時間が進むにつれて事態は酷くなるニュースが耳に入る。

『撮る人の気持ち。撮られる人の気持ち。そしてそれを観させられる人の気持。』撮影やセレクトをし

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雨よ恋 9

卒業生達も、「今年の写真甲子園どうなってます?」とよく気にかけてくれる。残念ながら今年ばかりはコロナで、訪ねてきてもらうわけにはいかないので慰問の申し出をお断りするのだが、私の現状報告を聞いて、それぞれ(特に関係の深かった現3年生に)LINEなどで後輩達に声をかけてくれた。

そのお陰もあってか中間テスト後の6月後半、離脱宣言した3年が戻ってくる形で活動は再開された。3年が一人減った11人だったが

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雨よ恋 8

雨よ恋 8

中間テスト明け6月21日土曜日。
私は2年生の写真甲子園組の一部メンバーと撮影に同行していた。

テスト期間中に「メンバーを集めたのでどこか撮影に連れて行ってください」と2年のヤル気満々のメンバーから連絡が来ていた。いや、むしろ3年離脱宣言された顧問の気持ちを忖度してか?

「顧問は見てるだけ…」なんて事はない。自分も撮影をするのだ。生徒の提案した稲荷神社も水族館も戦艦武蔵の記念館も、写真甲子園と

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雨よ恋 7

雨よ恋 7

6月のセレクトは続いていた。
早く出したい結論。複数人で意見をまとめる難しさ。
それは1クラス全員でジャンケンをやって、あいこが続くようなもどかしさ。
3年生はまとめるのが上手い。モチベーションも高い。じゃぁそれにサッサとすれば良いのだろうけれど、どんなに稚拙でも後輩の意見も蔑ろにしないのは、先輩達の偉いところだ。これは過去の先輩達もずっとそうして来た。これはこれ、伝統でいいのかも知れない。

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雨よ恋 6

企業秘密などないのでぶっちゃけて書く…
「他の人がやったような作品はやらないようにしよう。」それだけは言っていた。ましてや自分の学校の先輩には影響され易いので、6月になってここ数年の先輩の作品を見せて、「せめて、これ以外で頼むよ」と言った。

こうして見ると、やはり直近の先輩の作品に引きづられている年もあるのが気に入らない。そもそも自分だったら、こんな組写真なんか創らない。どの年も顧問的には不服…

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雨よ恋 5

2020年5月の半ば。まだ休校は続いていた。

休校の間、LINEグループ通話で時間を決めて週に数回、各班思い思いのテーマで発表会議をし合っていた。勿論、顧問の私も交えてはいるが、私が喋るのは必ず全員が意見を言った後だ。何ごとも決めつけない。ただ感想を聞いてもらいそれで終わる。

幾度目かのセレクト会議後、どの班のテーマが好きか?のLINEアンケートを取る動議😅があった。

結果

あやな班は、

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雨よ恋 4

休校ではあったが、春休みの終わり頃に一瞬部活動は解禁となった。
待ってましたと各班から撮影に連れてけと催促のLINEが…。それぞれ追いかけたいテーマは複数持っている。

それでも密は避けねばならない。まだ肌寒いけれど窓は全開、同乗者も最低限で数度ほど撮影に行く。

テーマは自然だったり、ステイホームだったり…

時にはこんな明け方に待ち合わせして、雲海を撮ろうとしたけれど失敗。

まぁ それはそれ

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雨よ恋 3

それから雨の撮影を継続したのは1年生のYだけ。自分の兄妹を連れては、雨になると夜の近所で撮影を繰り返していた。
写真甲子園を考える前に、部活動としても、県の高校総合文化祭の出品、その他のコンテスト、何より来春の大きな校外展の準備を進めなくてはならなかった。定期考査、修学旅行の行事、週末に出される課題。本当に高校生は忙しい。

そんなこんなで秋はマッハで通り過ぎ、冬へ突入。

1月の終わりから不穏な

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雨よ恋 2

雨よ恋 2

次の日の日曜日、撮影に行く予定にしていた当時1年生が、車に乗り込んですぐに訴える「先生、先輩達が昨日行ってたところ面白そうですねぇ…」最近の部員は、LINEグループを作っているし、インスタストーリーに上げたモノを先輩後輩友達皆んなで観ていて情報の共有も早い。
結局、押し切られ、昨日のレンズキャップやフードを探しがてら、またも千畳敷へ…台風も通過したようだし…

雨こそ降っていなかったが、濃霧と強風

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雨よ恋 1



2019年9月某日。降水確率100%。台風の進路は山口県を向いていた。それでも台風の中心が到達するには、まだ十数時間の猶予があった。ギリギリ暴風雨圏内には入らない。

そこへ行かなくてはいけない理由があった。
翌年3月に開催されるルネッサながと(長門市)でのアートイベントへの参加への下見。参加の是非も含め、どんな作品を制作準備して行くか、生徒達と確認しておかなくてはならなかった。これまで数々の

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思考は階段を上がる

立方体を描いてください…と言うと下のような順番で描く人もいるかと思います。

(ヘタクソでごめんなさい🤭美術の先生なのに…)

どう描いても自由なのですが、どこか変ですよね?この描き方は立体的に見えない結果につながり易いのです。

それは『立方体=四角い』そんな連想で、先ず平面的な四角を描き、その頂点を起点にして棒を3本足し、最後に立方体に見せるために、各棒を繋いで完成させるからです。つまり起点

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走らないメロス



メロスは走らなかった。

その生徒は『メロスに走った』を選びました。他の人がメロスを目標物やゴールにして、走っている様を書いたのに対して、ガイコツ☠️を描き、それに雷が⚡️落ちた様を描いていました。

そうです。『メロスに走った』のは電流だったのです。

メロスは走らなかった。

その生徒は『メロスなら走った』を選びました。他の人が使わなかった接続助詞を使い、人が横にゴロ寝している様を描き、そ

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