マガジンのカバー画像

読書感想文集

389
徒然なるままに書く読書感想文。基本的にネタバレは無しで、ネタバレする時は事前に予告します。
運営しているクリエイター

2021年9月の記事一覧

読書感想文(78)長谷敏司『あなたのための物語』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回読んだ本は知人のオススメです。
先日、吉本ばなな『キッチン』を読み終えた日に、「センチメンタルになってるところには重いけど」と言って本を貸してもらいました。

舞台は2048年。これはジョージ・オーウェル『1984年』の100年後として設定されているということが、作中で触れられていました(P139,156)。そこを読む

もっとみる

読書感想文(77)星新一『悪魔のいる天国』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は星新一の短編集です。
以前『ボッコちゃん』を読んだ時、ショートショートは毎日少しずつ読んでもいいなと思いました。
それを実践すべく、毎日1話以上読むことを習慣化し、約1ヶ月かけて読み終えました。

感想やはり面白かったです。
一つ一つについて感想を書くことは難しいので、印象に残った話についていくつか書きます。
とはい

もっとみる

読書感想文(76)細谷雄一編『軍事と政治 日本の選択;歴史と世界の視座から』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は普段読まないジャンルの本だったので、読むのにかなり時間がかかりました。
この本を手に取ったきっかけは軍事や政治に詳しい友人からオススメです。

感想慣れない話だったのでかなり読むのに時間はかかりましたが、それなりに噛み砕いて説明してくれているので、ある程度の理解はできました。
今まで殆ど知らなかった話が次々と出てきた

もっとみる

読書感想文(75)辻村深月『凍りのくじら』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は友人のオススメです。
この友人はいつも深いテーマを持った作品をオススメしてくれるので、ちょっと身構えて読みました笑。

今回は『マチネの終わりに』の感想文ばりに長くなってしまったので、気が向くところまで読んでいただければ幸いです。

感想とても良かったです。
既にもう一回読みたいくらいです。
この作品では藤子・F・不

もっとみる

読書感想文(74)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『ハリーポッターと謎のプリンス 6-Ⅲ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はハリーポッターの続きです。
「謎のプリンス」の完結編です。

感想今さっき読み終えたところなのですが、正直ちょっとショックを受けています。
まさかこんなことになるとは……。

「謎のプリンス」の2巻目を読み終えた後、寝る前に少しだけ読もうと思って結局最後まで読んでしまいました。
前回の感想で少し冗長で退屈を感じたと書

もっとみる

読書感想文(73)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『ハリーポッターと謎のプリンス 6-Ⅱ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はハリーポッターの続きです。

感想今回は伏線が張られて終わったように思います。
なので特別面白いとは感じませんでした。
というより、正直に言えば少し冗長な気がして退屈を感じました。
文章自体は平易で読みやすいのですが、なんとなく読む気が起こらなくて数日読みませんでした。

今回はロンとハーマイオニーの関係が少し動きそ

もっとみる

読書感想文(72)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『ハリーポッターと謎のプリンス 6-Ⅰ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はまたハリーポッターに戻ります。
ここからは初読なので、一層ワクワクしながら読み始めました。

感想まだここから始まるといった様子だったので、それほど盛り上がりはしなかったように思います。

今回はマルフォイが目立ちそうな気がするので、どうなるのか気になります。
マルフォイは恐らくもうデスイーター側についているのでしょ

もっとみる

読書感想文(71)吉本ばなな『キッチン』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は超有名な作品です。
世界25カ国で翻訳されているそうです。
読んだきっかけは、知人がとても良かったと言っていたことです。

吉本ばななさんの作品はきちんと読むのは初めてです。
昔、国語の問題集か何かで『TUGUMI』が出て感動した記憶があります。
しかし内容はほとんど覚えていないので、どんな作品を書くのかなぁと楽しみ

もっとみる

読書感想文(70)金子みすゞ作、いもとようこ絵『金子みすゞ てのひら詩集・1』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久しぶりに金子みすゞの詩を読みました。
読書会に持って行く本を探そうと本棚を見ていてふと見つけたので読みました。

感想やはり良い詩だなと思いました。
私は詩をそれほど理解できないのですが、それでも良いなと思わされます。

金子みすゞの詩の特徴なのか、この詩集の特徴なのかはわかりませんが、別の視点(特に人間以外の視点

もっとみる

読書感想文(69)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『ハリーポッターと不死鳥の騎士団 5-Ⅳ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は「不死鳥の騎士団」の最終巻です。

感想一番いいなと思ったのは、フレッドとジョージです。
ほんと、この二人いいですね。
自分達の道を自分で決め、そして自分達のやり方で真っ向からアンブリッジに戦いを仕掛けます。
そういう生き方は参考にしたいです。

ここまで、久しぶりにハリーポッターを読み返してみて思ったのは、ハリーを

もっとみる

読書感想文(68)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『ハリーポッターと不死鳥の騎士団 5-Ⅲ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

「不死鳥の騎士団」の3巻目です。

感想少しずつ、良い方に向かってきました。
特にフレッドとジョージによる花火のいたずらはやっぱりスカッとしました。
ハーマイオニーすらそちらに乗っかったのを見て思わずにやけました。
自分を管理する立場の人間がゴミクズであるという状況は、現実においてもあり得ることだと思います。
そういう時、

もっとみる

読書感想文(67)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『ハリーポッターと不死鳥の騎士団 5-Ⅱ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

「不死鳥の騎士団」は文庫で4巻もあり、今回はその2巻目にあたります。

感想アンブリッジが出てきました(正確には前回も出てきているのですが)。
そういえばいたなーこの人。
映画ではフレッドとジョージがいたずらで授業をめちゃくちゃにしていたイメージがありますが、それはまだでした。次回辺りでしょうか、楽しみです笑。

また、「

もっとみる

読書感想文(66)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『ハリーポッターと不死鳥の騎士団 5-Ⅰ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久しぶりのハリーポッターです。
9月11日から兵庫県立博物館で「ハリーポッターと魔法の歴史」という特別展があるので、行く前に読むことにしました。
なぜ「不死鳥の騎士団」からかというと、実は「謎のプリンス」以後はまだ未読であり、いきなり新しい話を読んでもわからないかなと思って一つ手前から読むことにしました。
「賢者の石

もっとみる