AI翻訳専用機の魅力とApple
少し前まで、翻訳機のCMがすごく流れていて、流行っている印象でした。
今は海外旅行などもってのほかなので、厳しい状況とは思いますが。
日本でかなり宣伝に力を入れているのがポケトーク。
ソースネクストが作ってるんですね。この記事を書くまで知りませんでした。
総じてAI通訳機と呼ばれているようです。
競合しているのがKAZUNA eTalk5。
かつてFREETELで楽しませてくれた増田薫さんが社長を務めるTAKUMI JAPANの製品ですね。
他にもarrows helloという、中国メーカーの翻訳機を日本向けにカスタマイズした製品もあるようです。
あと細かいのがいくつか。
専用端末という魅力
専用端末の魅力は、やはりそのモノ性にあると思います。
普段使っているスマホとは別に端末があるのは楽しい。
専用機とは言っても、スマホと本質的な部分は変わらないのですが、光る物理ボタンとかスマホにはない独自性があったりします。
また、ポケトークはドラえもんとコラボしていて、ほんやくコンニャク風のシリコンケースが出ています。
POCKETALK
これがスマホでほんやくコンニャク風のケースだと面白くないんです。
翻訳専用機だから楽しめる。
専用端末ってなんかワクワクさせるものがあるんですよね。
翻訳機に関していえば、スマホを黎明期からやりなおす気かよって感じで,物理ボタンが付いてたり、ベゼルが太かったりする。ただ、構成要素がスマホと同じなので、シルエットがスマホから抜け出せないという問題はあるのですが。
結局スマホでよくないかという現実
翻訳機の機能から考えて、専用端末など使わずとも、スマホがあれば済むわけです。
ソフトウェアで実現している機能は、すべてスマホに還元されてしまいます。
TAKUMI JAPANもiOSやAndroid向けにサブスク形式のソフトを提供するようになりました
もちろん海外では、現地の通信事業者と契約しないとデータ通信が行えません。その点で、初めから海外でも通信ができてしまう翻訳専用機には魅力があるとは言えます。
とはいえ、iPhoneではeSIMの搭載により、簡単に海外でのデータ通信ができるようになってきているので、この点でも専用機に価値があるのか疑問です(費用面は別に問題になると思いますが)。
iOSに音声翻訳機能が搭載されるらしいとか
先日の記事で、iOSの次のバージョンで、音声翻訳機能が搭載されそうだという話が聞こえてきました。
あまり詳しい情報はなく、実際どうなるかは分からないのはいつものことです。
ただ、AirTagの話でも似たようなことを言いましたが、プラットフォーマーがネイティブで同じ機能を搭載すると、サードパーティは立場がなくなります。
iPhoneを使えば、お互いが端末を持った状態で翻訳機能が使えるので、インターフェースも進歩しそうです。お互いが自分の端末に言葉を吹き込んで、それが相手の端末に表示される、とか。
ただ,Apple Watchのように、スマホから機能を取り出して端末にすることで、新しい価値を生み出す例もあります。
なので、全てがスマホに還元されるわけではありません。
AI翻訳機も、専用端末として、スマホに還元できない価値を提供してくれるといいのですが。
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