見出し画像

「場所はいつも旅先だった」 -読書記録vol.1-

物語のようなエッセイ。「場所はいつも旅先だった」(松浦弥太郎)

松浦弥太郎「場所はいつも旅先だった」(集英社文庫)

少し前にアマプラで見た作品の中で印象に残った作品がある。制作者名に以前書店で見たことのあるエッセイストの名前を確認したこともあって、松浦弥太郎さんという人に関心を持っていた。最近になって、下北沢で彼の本に出会ったとき、気がついたら本をレジに持っていっていた。その文体の読みやすさと軽やかさ、程よいテンポの良さと日常をじっくり観察し丁寧に言葉に綴った松浦さん本の虜になってしまった。

小説のような出来事、展開もありつつ、日常の些細な出来事、目にうつる景色の「ここが、なんかいい」と思う節々をエッセイに纏めている。
舞台はほとんどが海外で、友人の留学を機にちょうど海外に興味が湧いている私にとって、今読むべき本だとしっくりきた。タイミンと相性、どちらもいい。

昨日はバイトの前に、先の下北で買った「居ごこちのよい旅」を読み終えて、二子玉川の蔦屋家電で松浦さんのブースへと直行。松浦さんの本は旅の紀行文や仕事の話、自己啓発に近い内容など、エッセイ本と一口にまとめるほど冊数も少なくない。次はどれにしよかと今の自分に合う本を探しては、手にとって、活字をなぞる。

と、この前アマプラで見た映画「場所はいつも旅先だった」の原作が置いてあった。映画に先に出会ったが、こっちが元になってたのだから原作を見てみないと気が済まなくなる。
早速小躍りする気持ちをむねにペラペラめくってみると、まさにあの映画の世界観、旅している気分になれるのである。

それから30分ほど他の本を見てみたがどうもしっくりくる本が見当たらないのでこの一冊だけお持ち帰りすることにした。

翌日の今、初めの3分の1ほど読み進めているがとても読みやすい。土曜のお昼過ぎに、テレビも音楽も、何もつけず、冷房のゴーという小さな息だけを聞きながら没入する時間が幸せ。

今回初めて読書記録をつけようと努めたけれど、何せ読書感想文なんてものは中学以来だし、なかなか慣れない。とりあえず一冊目はこんな感じで。




追伸
タイトルの文字が活版印刷?なのか行間や字間が絶妙にばらついていてどことなく不器用な雰囲気で愛おしい。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?