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こんにちは!

ストレングス&コンディショニングコーチでありムーブメントコーチの山越です!

私は職業柄、クライアントもしくは選手の筋肉や動作を鍛えることを生業としていますが、そこでよく言われたり聞くことがあるのは

筋肉ってあったほうがいいの?
筋肉ってつけたほうがいいの?

という意見です。

これに対して僕が答えるのは

あったほうがいい

です。

その理由を下記に解説していきます。

筋肉があった方がいい理由①


人は基本的に自分が持っている力を100%発揮することはできません。

常に100%発揮できてしまっていたら筋肉や腱を痛めやすいからです。

そうならないように常に抑制がかかっています。

トレーニングを積んでいない人で約70%、トレーニングを積んでいくと約80%の力が常に発揮できると言われています。

だいぶ乱暴に例えますがトレーニングを積んでいない人がバックスクワットで100kgが1回、挙げられたとしたらそれは自分が持っている力のうちの約7割。
つまり100%の力が出せれば140kgくらいは持てる計算です。

これがトレーニングを積んでいる人で100kgが1回挙げられるのならばそれはその人が持っている力の約8割。

100%の力が出せたときは約125kg挙げられるはず、という計算になります。

トレーニングを積んでいる人の方が、自分の限界に近い力を出すことができるということですね。

ウェイトを担ぐトレーニングって自分のできる重さ、回数の限界ギリギリまで行うのでそういう風に身体も適応していきますからね。

それでも100%の力は出せません。

簡単に出せるようになっては困ります。

「火事場の馬鹿力」という言葉があるように緊急を要する、命に関わるような限定的な場面でなければ出せません。

さて、それでもスポーツをやっている場面では大きな力を出せるに越したことはありません。

筋肉をつけることで出せる力のキャパが広がります。
もちろん、これは筋肉の肥大を目的とするか、筋力アップを目的とするかで適応は若干変わりますが、筋力アップのトレーニングでも筋肉は肥大します。

筋肉が肥大し、筋力が上がると70−80%で出せる力そのものが向上します。

競技特性、またはポジションの特性や身長によって適正の体重があるとは思いますが出せる力が多いに越したことはありません。

ましてや、ジャンプ、ジャンプからの着地、切り返し時に計測される床反力は体重の3倍から10倍近くに上るという研究があります。

それだけ多く床反力が計測されるということはそれだけ筋肉が力を出しているということになります。(減速の場合伸張性収縮=筋が伸びながら、切れないように縮んで耐える収縮形態)

やはり、怪我予防の観点からも、ベースとして出せる力が多いには越したことはないでしょう。

↑スクワットの挙上重量とスプリントスピードの相関について書いてあります。

自体重の2倍以上挙げられる選手は自体重の2倍以下の挙上重量の選手と比べてタイムが優位に速かったそうです。

筋肉があった方がいい理由②


人の筋肉量は20歳を境に何もしなければ低下していくと言われています。(文献によっては30歳)

その減少量は1、2%/年

その計算でいくと80歳ごろには約30から50%筋肉量が低下していることになります。
特に下半身の筋肉量の低下は著しいようです。

筋肉博士の石井直方先生も記事の中で言われています。

また、WBI(ウェイトベアリングインデックス)という体重支持指数という考え方があります。

これは、脚の伸展力を体重で割った数字で表されます。

ここで、ちょうざっくりですが、WBIが60であれば日常生活を送るのに十分な筋肉量があるという判断になるようです。

http://www.koko-kara.info/literature/tachiagari-to-WBI.pdf

そして、そのWBI60の値になるには高さ50cmの台から片脚で立ち上がることができる筋力が必要、ということも示されています。(身長、年齢、性差によるばらつきはあるので詳しくは↑リンク先を読んでください)

この結果から見ても

1、加齢とともに何もしなければ筋肉量は低下してく
2、日常生活を不便なく送るためには高さ50cmかそれ以下の高さの椅子から片脚で立ち上がることのできる脚の筋力が必要

という2つの事実があるので、成人は皆男女問わず筋肉を鍛えなければ全ての不具合が自分に返ってきます。

疲れやすい
転びやすい
すぐ怪我をする

こうならないようにするためにも、アスリートも一般の方もトレーニングをしましょう!

特にスクワットやデッドリフトなど下肢や体幹部を積極的に使うトレーニングを行ってほしいです。

やり始めたその日が一番早くスタートできた日です!

思い立ったら即始めましょう!

最初はパーソナルトレーナーをつけて正しいフォームを習って行うことをお勧めします。

過去セミナー ダイジェスト&購入


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「スプリントのスタート」
https://note.com/apcyamakoshi/n/nddc96c5eeeaf

「減速・ストップ」
https://note.com/apcyamakoshi/n/n18f12fe63656

「一流の横の動き」
https://note.com/apcyamakoshi/n/na8bb1ccb76a5

「当たり負けしない身体の使い方」
https://note.com/apcyamakoshi/n/n690b93a78399

「方向転換&切り返し」
https://note.com/apcyamakoshi/n/naf01d6b6b1d2

「ジャンプトレーニング」
https://note.com/apcyamakoshi/n/n547199072898

「基本姿勢からの動き出し」
https://note.com/apcyamakoshi/n/nff8b58e341e7

ムーブメントトレーニングセミナー山越塾day1「スプリント」
https://note.com/apcyamakoshi/n/n61e65f691e40

ムーブメントトレーニングセミナー山越塾day2「横方向の加速・減速」
https://note.com/apcyamakoshi/n/nd91dd30aa0af

ムーブメントトレーニングセミナー山越塾day「多方向への減速」
https://note.com/apcyamakoshi/n/ne2bb32586c8c

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