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【広く浅く】拡散タイプの生きづらさを抱える人へ

今回は少し前に書いた記事の

「拡散タイプ」に焦点をあてます。

ちなみにその記事はこちら↓

【拡散タイプ】と【集中タイプ】

この2つのタイプを知っておくとビジネス、子育て、パートナーシップなどあらゆる人間関係で役に立ちます。

以下、過去記事からの引用です。

【拡散タイプ】
・行動的でアグレッシブ
・新しいものに目ざとく物知り
・積極的なコミュニケーション力
・アイデア豊かな連想力
・好きなことには集中できる
・頭の回転が早い
・強い感受性からくる共感力

→集中力がない、すぐに興味が移り変わる、特定のことが長続きしない、距離感がない
と言われることも。
☆読みかけの本が沢山あるタイプ
☆創作はプロセスを楽しむタイプ
☆デザイン思考向き
【集中タイプ】
・途中で飽きたり面倒くさがったりしない
・単純作業やルーティンワークが得意
・決めたことは守る
・一人で行動する事が苦にならない
・細かい情報処理が得意
・集中力が高い
・専門的能力に優れている

→話を聞いていない、特定のことにしか興味がな い、マイペース、気を遣えない、内向的と言われることも。
☆本はちゃんと読み切るタイプ
☆創作はコツコツタイプ
☆アート思考向き

前記事にも書きましたが、必ずどちらかに当てはめて考えなくてはいけないということはありません。
どちらの要素も持っている人は沢山いますし、各割合も人それぞれです。

ちなみに、有名な精神科医・心理学者であるアドラーが提唱する【内向型と外向型】は心のエネルギーの向き方を捉えたものですが、

上記の私の理論にまるまる当てはめる事ができますね。
内向型→集中タイプ
外向型→拡散タイプ

※心のエネルギーの向き方の話なので、一般的に言う「性格が内向的、外向的」とは意味合いが違います。

拡散タイプは日本では生きづらさを感じやすい

個人差はありますが、拡散タイプは日本では生きづらさを感じることが多いように感じます。

なぜならば、日本人の価値観が

「1つのことを長く続ける」
「1つのことをとことん極める」

というのが好まれる傾向にあるからです。

かく言う私も幼少期には親や先生から

「一度はじめたことは続けなさい」
「最後まで成し遂げなさい」

と言われ続けました。
広く浅く色々なことに興味のある拡散タイプの私にこの教育方針は息苦しく、【なにをしても続かない自分はダメな人間だ】と自尊心が低くなる要因となりました。

しかし日本での価値観が全世界に共通するわけではありません。
欧米ではむしろ拡散タイプの人が多く、専門分野外の知識を手広く学ぶ人は珍しくありません。

拡散タイプが活躍できる場、生きやすい場


活躍できる場の例
拡散タイプをプラスに解釈すると、多角的な視野で、分野の垣根を超えて思考できる人。
そう考えると活躍できそうな場が見えてきます。メディア関係、商業系デザイナー、起業家、マネージャーなど…専門家というほど深めなくていいけど、広く浅く知識や経験を持っていた方が良い職業は案外あるものです。

拡散タイプが生きやすい場
グローバルな場、または拡散タイプがメインで活躍する場が一番生きやすいです。
普通に暮らしていても価値観はそれぞれだと思ってくれる人が多数ですが、中には点々と好きなこと、興味のあることに手を出す人に良い顔をしない人もいます。

私が過去言われたのは
「1つのことを極めないと見えない世界がある」「専門じゃない人は中途半端」などなど。

うーん、ごもっともな部分もありますが、もうちょっと多角的に物事を見て欲しくもなりますよね。

価値観の違いはサラッと流せば良いわけですが、できれば価値観の近い人の輪にいるとストレスが少ないですよね。

そんなわけで自然と行き着いた場所が、グローバルな人たちの輪でした。
グローバルといっても外国人の輪に入っているわけではありません。

関わりがあるのはどちらかといえば日本人寄りの方が多く、留学していた、海外で働いていた、旦那さんが外国人などの理由で"多様な価値観に理解がある人"です。

能力が分かりづらい拡散タイプ

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狭く深く、一所懸命な【集中タイプ】は割と幼いうちから打ち込めるものが明確であったり、自分がやるべきだと思うものが人生の早い段階で明確になっている事が多いです。

しかし【拡散タイプ】は興味が幅広いため、人生のはじめの方で開花する人が集中タイプに比べて少ないように思います。

色々な事に興味がありすぎて、結局何に興味があるのかわからなかったり、早いうちから開花している集中タイプを横に見ながら自分探しを続けるわけです。

拡散タイプの能力はわかりづらいことが多いため、拡散タイプの子を持つ親御さんはこの子にはなにがハマるんだろう…と悩む方も少なくありません。

実際は、「なにがハマるか?」というよりは、

その"なにか"と"なにか"をうまく組み合わせて使う事が向いていると言えます。

ジャンルを超えた共通言語をもつと、「のびしろ」が増える

これは元アップル・ジャパンのCEOである山元賢治さんがご自身の著書の中で書かれていた言葉です。

書籍はこちら↓
https://bookmeter.com/books/6653197

山元さんもこの本の中で、
"複数のことに首を突っ込むことを否定しがちな日本の価値観"について触れながら
「ジャンルを超えた共通言語をもつと、のびしろが増える」ということを言っています。

また、集中タイプの「1つを極める性質」は必ずしも良い部分ばかりではありません。

拘るあまりに本質を見失ってしまいがちだったり、本当にやりたい事が出来てもチャレンジするタイミングが掴めなかったり。

拡散タイプに向いていない事や苦手な事があるように、集中タイプにも向いていない事や苦手な事があるのです。

拡散タイプ、集中タイプ、どちらのタイプも一長一短あります。その二つを比べてどちらが優れている。どちらであることが理想だ。と言うのではなく、

どちらもあって良いのです。

広く浅くを極めよう!

ところで、広く浅く知識や体験を蓄積する拡散タイプは「広く浅くを極めている」とも言えませんか?

その知識や経験が何に役に立つのか?
いつ役立つ日がくるのか?

それがわかりづらいのですが、

自分が興味を持ち、首を突っ込んでいることは、必ずどこかで繋がっていくはずです。

もし拡散タイプで生きづらさを感じていたら、

まずは「広く浅い自分の欲求を大切にしながら生きていく。」という事を自分に許してあげてください。





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