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俳句note

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ライラック杯俳句

ライラック杯俳句

そろそろ課題に取り組んでということで「ライラック杯」。

なんか過去のみんなの俳句を忘れいた。一応過去二回参加していた。

このYou Tubeは初めて見た。

それで手本にしているのは寺山修司でした。

テーマが春っぽいというので最近の作から三句。「ライラック」は詠んでなかった。というかわからん花だった。

春の俳句三句。

尊敬する作家大江健三郎氏がなくなったと思ったら坂本龍一氏までなくなった

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老荘も糞尿譚も兜太あり

老荘も糞尿譚も兜太あり

金子兜太×池田澄子『兜太百句を読む。』 (百句他解シリーズ)

最初に好きになった俳人が金子兜太だった。最初に俳句に興味を持たせてくれた、いとうせいこうとの共著『他流試合――俳句入門真剣勝負!』は、伊藤園「おーい、お茶俳句大賞」の審査委員の二人が俳句の理念について語り合う本で面白かった。

けれども、金子兜太の俳句理念は頭で理解したつもりでも金子兜太の俳句を読んではいなかった。ただ前衛俳句というと

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冬の花三題

冬の花三題

突然、参加表明なんかしてしまって、いざ投稿しようと思うとなかなか句も出てこず、過去に作ったものを多少アレンジして、無難に手向けの花「冬の花三題」としました。最後は花でもないけど。

水仙や待ち人来ずの地蔵花  宿仮

蝋梅や凝(しこ)り解(ほど)けて二十歳頃  宿仮

葉牡丹の渦に包まれ忘却す  宿仮
#白熊俳句

9月の創作

9月の創作

俳句
原爆忌Yahoo!検索原民喜 (俳句ポスト365兼題、没) 

金木犀まどろみ続け夢の中
金木犀まどろみ続け森の中(改)

(秋場所を見て)
翔猿や嬉しい四股名技能賞  
玉鷲やけんちん汁は豚汁か  
高安や今日は悲劇のヒーローか  
高安やまわし叩いて敵叩く(横綱に勝った日)  

紫苑って名前負けやおまえモナー(文芸選評、俳句、さすがにこれは出さなかった)

特大のおはぎガツンと夢見るや

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目をつむりていても吾を統ぶ五月の鷹

目をつむりていても吾を統ぶ五月の鷹

『寺山修司の俳句入門』 (光文社文庫)

目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹―寺山修司の出発点は俳句である。高校時代より、後の広汎な表現活動の萌芽を感じさせる完成度の高い作品を作った。本書は、単行本初収録作品を含む寺山の俳句についての「文章」「発言」を網羅したはじめての画期的な試みである。寺山ファン、俳句愛好者のみならず、これから俳句をはじめようとしている方にも絶好のもの。

第一章 俳句とは何か

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氷河期や俳句雑誌の規格品

氷河期や俳句雑誌の規格品

『俳句 2021年4月号』

俳句で人生が10倍楽しくなる!

◆大特集 俳句入門 最初の一句、どう作る?
【はじめに】神野紗希
【準備編】藤本夕衣
【俳句の基本】鳥居真里子
【最初の一句の見つけ方・作り方】小島 健
【知ると楽しい俳句のテクニック】成田一子
【最低限文語文法入門】佐藤郁良
【初心者のための俳句鑑賞法】井上弘美
【良書ガイド】抜井諒一
【句の評で出会う用語】外山一機
【コラム】「俳

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俳句は宗教か?高浜虚子の「阿弥陀仏」。

俳句は宗教か?高浜虚子の「阿弥陀仏」。

『俳句はかく解しかく味う』高浜虚子(角川ソフィア文庫)

俳句界の巨人が、俳諧の句を中心に芭蕉・子規ほか四六人の二〇〇句あまりを鑑賞し、言葉に即して虚心に読み解く。俳句の読み方の指標となる『俳句の作りよう』『俳句とはどんなものか』に続く俳論三部作。

それまで俳句を作ることは感心があって実践しているのだが読むとなるとそうも行かなかった。鑑賞者の感性の違いで楽しめばいいとばかり思っていた。ところがど

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俳の森-俳論風エッセイ第35週

俳の森-俳論風エッセイ第35週

二百三十九、等身大の詩俳句を読んだとき、こちらに何の用意もないのに、すっと実感が湧き、その句の世界に釘付けになるということがあります。わたしたちが、俳句の表現に、誇張や虚偽を見抜いてしまうのは、わたしたちの感覚がそうさせているのではないでしょうか。つまり、わたしたちの何気ない普段の感覚が、その句の実感の度合いを判断しているように思えるのです。

一方作者の側からいいますと、感動が大きいほど、とかく

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俳の森-俳論風エッセイ第34週

俳の森-俳論風エッセイ第34週

二百三十二、ときめきの痕跡題詠をしていると俳句は創作であると勘違いしそうですが、わたし自身は、俳句はむしろ体験に近いものだと考えています。自分史であり自分詩である俳句には、作者自身のときめきが必須なのではないでしょうか。
例えば、一輪の花を見てあっと思ったときめきが一句の始まりです。そのときめきを句にすることで、ときめいた事実が、自分自身を知るよすがともなるのです。一句のなかには、そのときめきの痕

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昨日の俳句。「鶯の谷渡り聞く夏座敷」鶯は春の季語ですけど昨日「鶯の谷渡り」を聞いて今を読みたくなったのです。

俳の森-俳論風エッセイ第30週

俳の森-俳論風エッセイ第30週

二百四、自然からのメッセージ写真家の星野道夫のエッセイを読んでいて、こんなことばに出会いました。少し長くなりますが、引用します。(オーロラの彼方へ、星野道夫著、PHP文庫)

ある夜、友人とこんな話をした。私たちはアラスカの氷河の上で野営をしていて、空は降るような星空だった。(略)「これだけの星が毎晩東京で見られたらすごいだろうなあ・・・・夜遅く、仕事に疲れた会社帰り、ふと見上げると、手が届きそう

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昨日の一句。「鬼薊夜の街道種とばし」

今日の一句。「アマリリス」
「アマリリスあっかんべーのこんこんきち」大した意味ないです。

芭蕉を崇拝している「俳句入門書」

芭蕉を崇拝している「俳句入門書」

長谷川櫂『決定版 一億人の俳句入門 』(講談社現代新書)

「五・七・五で詠む」「季語を入れる」「切れがある」等々の、俳句の約束事を明快に解説。この1冊で自在に詠める! 初心者から上級者まで必携の書。「朝日俳壇」、読売新聞「四季」等で人気の俳人による明快な俳句入門。凡百の入門書とは一線を画する、ユニークで有用性の高い内容です。

こだわりの俳句道場という感じで初心者向きではない。ただ芭蕉の例題が多

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