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読書録📚だから僕たちは、組織を変えていける

21世紀に入りテクノロジーがもたらした3つのパラダイムシフト

・1991年、デジタルシフト
・2008年、ソーシャルシフト
・2020年、ライフシフト

これら時代の変化に合わせてシステムを作り変えられず時代に合わなくなった組織、時代に適応した組織の違い。
時代背景と組織変革の全貌を掴める超良書でした。
口コミではいろんなビジネス書のつぎはぎというコメントも見かけましたが、それこそが本書の肝だと思いました。

・3つのパラダイムシフトとは?
・時代遅れになった組織とは?
・勝ちパターンはどのように変わったのか?

以下、本書概要です。

3つのパラダイムシフト

1991年 デジタルシフト

インターネットの誕生により誰もが起業できるように。もはや店舗も立派なオフィスも必要ない、オンラインでビジネスができるピュアな知識時代の到来
既得権益に頼る組織から、顧客の価値を追求できる「学習する組織」へ
Amazon、Googleなど

2008年 ソーシャルシフト

ソーシャルメディアの登場により口コミが簡単に拡がる時代に。企業は口コミをコントロールできず、人から反感を買う企業の衰退が始まる。逆に、顧客と信頼関係を構築できる組織には追い風に。
社内の評価や上司を重視する保守的な組織から、顧客に「共感する組織」へ。

2020年 ライフシフト

コロナのパンデミックによる在宅の普及により職場と家庭の境界は曖昧に。
「私たちは何のために仕事をしているのか」
「組織はなんのためにあるのか」

働くことへの本質的な疑問に向き合う人が増えた。
結果、人々は「組織に従属し、ライフとワークのバランスをとる生き方」ではなく「選択肢を広げ、学び続ける、ライフもワークも楽しむ生き方」を目指すように。
主体性に目覚めた社員に対し、
「本当に仕事をしているのか」
「どうすれば管理できるのか」
といった性悪説で構築されていた既存のシステムが機能しなくなった。
社員の"管理"ではなく"エンゲージメント"を築くことで社員一人ひとりが「自走する組織」へ。では、

・学習する組織
・共感する組織
・自走する組織

これら3つの組織を実現するためには?

古い組織に新しい風を吹き込むステップ

「結果」ではなく「関係性」からはじめよう

①関係の質
対話からはじめる。率直に話し合う場を作り、信頼関係を築く

②思考の質
前向きな気持ちになり、いいアイデアが生まれる

③行動の質
一人ひとりが自律的に行動し、問題が起きたら助け合う

④結果の質
自然にパフォーマンスが高まり、成果ができる

⑤関係の質
組織への帰属意識が高まり、さらに結束が深まる

ポイントは、④結果の質から始めないこと!ここからスタートすると、以降バッドサイクルが回る。

「質」を変える具体的アクション

ここからが本書のキモであり、口コミでビジネス書の寄せ集めと書かれる所以だと思うのですが、とにかく具体的アクションの情報量が多い!

書ききれませんが、成人発達理論、心理的安全性、ナラティヴアプローチ、リーダーシップ、対話と傾聴、ギバー&テイカー…これまで読んできたありとあらゆるビジネス書の内容が一冊に集約され、「関係」「思考」「行動」のどこに効くのかという軸で体系的にまとめられています。

まとめを試みましたが、エッセンスだけでも一冊本が書けそうなので、省略します。

具体的アクションが気になる方、ぜひ読んで見てください。

所感

最近、私の周りでは若手の離職や休職が目立ちます。

想像ですが、これらパラダイムシフトを経ても変化しなかった組織と、時代の変化に高感度な若手の間に、大きな価値観の隔たりができつつあるのかもしれないと想像しました。

10年前の新卒の自分も違和感があったのに、今はその比じゃなく、とんでもない違和感があるのかも。
ちなみに、我が社は既得権益、保守的、性悪説に基づく統制システム三拍子揃ってます😂

大企業や公務員は淘汰される可能性が低いため、必然的に変化にも鈍感です。

世の中との価値観の乖離が広がるほど、優秀な人材の獲得が難しくなるだろうと危惧感を覚えました。

時代の変化に敏感に、自分にできるアクションを起こしていこうと思います。

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