800文字日記/20220417sun/048テーマ「脱力、嘔吐感」011
腹に猫が頭を擦りつけて目覚めた。仰向けになったまま足で敷布団を窓際へ追いやって左半身は畳で寝ていた。 春になって出したブランケットは壁に寄せてある。カーテンは締め切られ部屋は暗い。気温を感じる。陽が高いのか揺れるカーテンの下に光の帯が射す。時計をつかむ。まだ朝九時半だった。
目をつぶる。身体のどこかに違和感を感じる。胃より下で腹部より上、みぞおちだ。呼吸で波を打ったみぞおちの底で重いゴロゴロした何かが転がっているように感じる。まるで横たわる下腹部の内臓の底に、中途半端に砂を