あおいろ デザイン手帖

独学でグラフィックデザイナーを営む中で、気づいたことや、そのプロセスなどを書き残してい…

あおいろ デザイン手帖

独学でグラフィックデザイナーを営む中で、気づいたことや、そのプロセスなどを書き残しています。 半分デザイナー、半分一般人な自身から見える世界を面白がっていただけたら幸いです。 【HP】 https://website-a.wixsite.com/aoirodesign

マガジン

  • Colore_House [編集舎]

    • 5本

    オンラインサロンで始まった雑誌コローレより、コローレの続きや、コローレを通して発見したこと、コローレのメイキング、などのお話を掲載しています。

  • 雑誌コローレ制作記

    雑誌コローレの編集/デザインを担当する中で感じたことや、思ったことを書いています。

  • グリーンテラス

    グリーンテラス日誌

最近の記事

「始めること」が大切だと感じた、イラストと写真の話【colore.vol4メイキング#2】

こんにちは、村上あおです。 本記事のシリーズでは、コローレvol.4の変わったところ、進化したところを、要素に分けて紹介しています。 本記事では写真やイラストといった「素材」について、触れます。 素材はコローレの最大と言ってもいいほどの難点ともなっているポイント。 コローレではプロのカメラマンや、イラストレーターの方に、素材を委託して用意してもらっております。 …ということはなく、コローレでは予算も限られた中なので、そのほとんどは、自分たちで用意したり、素材サイトか

    • 新しいコローレが出来上がるのに一番大切だったこと【Coloreメイキング #1】

      みなさん、こんにちは、はじめまして。コローレという雑誌でデザイン、編集を担当しています。村上あおです。 2022年5月現在にコローレVol4が発売となりました。 既に多くの方の元に届いており、その出来栄えに好評や感動の声をいただいてます。 というのもコローレは「雑誌作りたいな」という思いから集まり、制作されている個人雑誌(ZINE) 一口に雑誌と言っても、作りたいという気持ちだけで、作れるほど簡単ではありませんでした。 作り始めた当初はメンバーの方全員、制作の経験は

      • いいものを作りたいなら「普通」に向き合おう【ケのデザイン】

        あけましておめでとうございます。 なんだか、年末年始って特別な気持ちになりますよね。 僕はそう言った特別なことにとてもワクワクしてしまう人間なのですが。それって日常のことをつまらなく感じてしまっている反動があるのかな、なんてこともと考えてしまいます。 でも日常の方が過ごす時間は圧倒的に多い。 ならば、特別なことを特別だと感じるのではなくて。 普通のことを特別だと思えるようになりたいなと日々考えております。 クリエイティブにおいての「特別」の置き場所僕が携わっている

        • かっこよくしたいなら、かっこつけてはいけない。

          デザインを作るにあたって最近感じたのは、かっこつけることって危険だなということでした。 ここでいう”かっこつける”とは、体裁を整える、という意味の”かっこつける”なのですが。 そういう意味では僕はかっこつけのスペシャリスト。体裁という体裁を整え、誰にも好かれるように振る舞っていて、それでも人並みに好かれたり、嫌われたりしています その行為に意味を感じたことはないし、なんだったら労力を割いてる分、損をしている。 かっこつけるっていうのは、ごまかすということ。 本当の”

        「始めること」が大切だと感じた、イラストと写真の話【colore.vol4メイキング#2】

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        記事

          個人雑誌(ZINE)メイキング【コローレが出来上がるまで】

          今月8月に、「あなたの色がめばえる」がコンセプトの雑誌コローレが完成しました。 コローレは約半年という時間をかけて、10〜15人のライターさんとで制作を進めています。 どのようのな工程を通して、コローレは完成していくのか、デザイナーからみた一部の工程を紹介します。 ①マニュアルの制作 : 柱を立てるコローレはとても自由な制作を行なっています。記事を書く際も厳密な制約はなく、ほとんどの記事は、ライターさんが考えたそのままで雑誌に収録されています。 自由な制作はとても魅力

          個人雑誌(ZINE)メイキング【コローレが出来上がるまで】

          【コローレ晩夏号制作記】みんなの「とっておき」が集まる雑誌コローレのおはなし

          早速ですが質問です。 あなたは雑誌をつくらないか?と言われたらどんな雑誌を作るでしょうか? あなたは記事をひとつ書いてください、と言われたら、何を書きますか? 2年前に僕は突然、デザイナーとして雑誌を作ることになりました。 雑誌を読んだことがないのにです。 それがコローレという雑誌 作ったことのない、雑誌を作るという慣れない経験に、当初はかなり、手探りをしながらでの制作になりました。 そんな状況は僕だけに限らず、関わっている方全員がそうで、毎回参加していただいて

          【コローレ晩夏号制作記】みんなの「とっておき」が集まる雑誌コローレのおはなし

          コローレという雑誌についてのお話【vol.3販売】

          コローレという雑誌を知っていますか? コローレは「やったことないけど、雑誌を作ってみたい」という人たちが集まって企画し制作されている、ちょっと変わった雑誌です。 僕はそのデザインと編集を担当していて、毎回30〜40ページほどの中身をトータルでデザイン・編集させていただいています。 距離の近い雑誌コローレにはライターさんが10〜15人いて、そのほとんどが雑誌制作の傍でそれぞれの仕事や生活を行っている方々で、文章のプロとして活動している方はごくわずかです。 本屋さんで見る

          コローレという雑誌についてのお話【vol.3販売】

          良いアイデアが出ないたった一つの原因【アイデアはほとんどが捨てられる】

          今年一番オリンピックにのめり込んでいます。 付随する問題はたくさんありますが、単純にスポーツそのものは体験を豊かにしてくれる素晴らしいものです。 本題です。オリンピックは実力に応じて代表選手が選ばれてその選手が戦うという形式を取っているわけですが、やっぱりこれはシビアな世界で、どれだけオリンピックのために努力を費やしても、選ばれない時は選ばれません 選ばれない選手の方が圧倒的に多いわけです。 これはアイデアを作るときも同じようなことが言えるように思います。 良いアイ

          良いアイデアが出ないたった一つの原因【アイデアはほとんどが捨てられる】

          正しさで人は動かない【チームにとっての本当の価値とは】

          フリーランスはその性質上いろんなチームに加わりながら仕事を進めていきます。 そんな中で、正しさってチームに参加するにあたっての大きな落とし穴だなと思ったのでその話をします。 今、あなたはチームで商品を開発していて、ずっとAの仮説の中進んでいましたが、経験上Bの仮説の方が正しいということがわかりました。 もっと具体的にして以下の選択肢になります。 ・A 利益が100万になる案 ・B 利益が120万になる案 この二つを見つけたわけです。それは、ここまでわかっていれば、も

          正しさで人は動かない【チームにとっての本当の価値とは】

          【調和の重要性】可愛いことが悩みの女性の話から思ったこと

          こんにちは、最近暑いですね。 しかしまだ夜は寒かったりもするので、どんな服装にして出かければいいのかわからないのが悩ましいです 世の中って色んな悩みがあります。 例えば僕の悩みは、体が細いことです。 胃腸の調子が良くなく、栄養を吸収しないのかなといろいろ考えてるのですが、たくさん食べても太らないんですね。 この話をすると、特に女性の方には「羨ましい」と言われることが多いです この繊細な胃腸もセットで考えると、あまり良いものではないのですが、気持ちはわかります。 そん

          【調和の重要性】可愛いことが悩みの女性の話から思ったこと

          デザインの向かう場所、そして一人のデザイナーとしてできること

          僕はグラフィックデザイナーをやっています。 デザイナーをやっているとふと「なぜデザイン」だったんだろうと考えることがあります。 僕はいろんなものに憧れていました。 音楽家、芸術家、漫画家、お笑い芸人、動画クリエイター、小説家、詩人、youtuber これらは僕の成長の過程で、素晴らしい景色を見せてくれた巨人たちの職業です。 今でも憧れます、僕も同じように人を感動させたり笑わせたり、させてみたい。 そんなことを考えながら気がついたらデザイナーを目指すようになりました

          デザインの向かう場所、そして一人のデザイナーとしてできること

          今こそ、誰もが雑誌を売れる時代【コローレ秋冬号 制作記】

          こんにちは はじめましての方は、はじめまして グラフィックデザイナーをやっています、あおです。 前回、4月ごろに「コローレ」という雑誌を制作しました。 32ページのトータルデザインを担当し、大変好評をいただきまして。(500部完売) 【前回「コローレ 春号」の制作記】 https://note.com/aoiro21/n/n456369496180 その反応を受けて、半年も経たぬうちに第二弾のプロジェクトが始動、現在販売中のコローレ第二号ですが、その制作記をここに記

          今こそ、誰もが雑誌を売れる時代【コローレ秋冬号 制作記】

          【デザイン思考を鍛える】日々の違和感を集めてみる

          デザインの本質は「関係」にあり 関係を整えることがデザインの本質であり、その思考法は誰もが重宝すべきものです。 そのデザイン思考を磨くのに、とても便利な方法は世の中の違和感に気づいてみること 当たり前のように、物事が関係しあってる、世の中にはいろんな違和感で溢れています。 そうしてデザイン的に世界を見ていくと、結構面白いことがあります。 こちらは、とあるドラッグストアの駐輪所です。 自転車がバラバラな方向で駐輪されています。 緑の方は僕の年季の入った自転車です。

          【デザイン思考を鍛える】日々の違和感を集めてみる

          「らしさ」とはどうやって見つけるのか【ロゴデザインメイキング】

          「らしさ」とはなんでしょうか デザインをする際、僕は、必死に対象の「らしさ」を捉えていきます。 簡単につかめることもあれば とても時間がかかることもあります。 田中みっちさんより「Michi-lu」という新ブランドのパッケージとロゴのデザインを委託いただきました。 基本的には、「高級感」のある、「ヨーロピアンクラシック」デザイン 最初に扱う商品は「アロマキャンドル」だそうです 本記事では僕がデザインの時に重要視している「らしさ」からアイデアを広げていく、という方法

          「らしさ」とはどうやって見つけるのか【ロゴデザインメイキング】

          その仕事は偶然か必然か

          ふと思います なんで、いま、この仕事(デザイナー)を選んでるのだろう・・・と それこそ、バイトをしている時は、はっきりとした理由はなく、言うなればお金を稼ぐためでした でもバイトをやめ、デザイナーとして活動し始めて、そうしていると、客観的にみれば、好きなことやろうとしてるんだな、なんて思うのですが よくよく考えてみれば、そうでもないような気がします。 もっとやりたい仕事が、実はあるのではないか? 考えてしまうわけです 条件が揃ったから妥協してるだけ? というのも

          その仕事は偶然か必然か

          相手のためにも自分のペースを失ってはいけない

          人の行動って大きく二つに別れます。 相手(他人)のための行動と 自分のための行動 僕は今、色々と重なって6つほど仕事が並行している状態なのですが、そういう忙しい時こそ、やる気みたいなのがとても重要になります。 でも、出ないことの方が多いんです やる気 特に仕事になると、その傾向はより顕著に現れます。 なんでこんなに、仕事ってやる気が出づらいんだろう。 と考えていたところ、自分なりに、仕事のとある大きな「矛盾」について気づきました。 相手のための仕事 ここで最初

          相手のためにも自分のペースを失ってはいけない