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正しさで人は動かない【チームにとっての本当の価値とは】

フリーランスはその性質上いろんなチームに加わりながら仕事を進めていきます。

そんな中で、正しさってチームに参加するにあたっての大きな落とし穴だなと思ったのでその話をします。


今、あなたはチームで商品を開発していて、ずっとAの仮説の中進んでいましたが、経験上Bの仮説の方が正しいということがわかりました。

もっと具体的にして以下の選択肢になります。

・A 利益が100万になる案
・B 利益が120万になる案

この二つを見つけたわけです。それは、ここまでわかっていれば、もちろんBの方を選びます。

しかし、上司への忖度やチーム内での同調圧力によって、「正しい案」を受け入れてもらえません、細かく説明する機会すらもらえないこともあります。

僕自身何度かこれに近いことを経験していて、その度に「これさえ実行してればよくなるのに・・」と葛藤していたわけです。

新しい仮説やデザインを導き出すだけでも、とにかく大変な作業なのに、聞いてすらもらえない、たった一言で終わってしまう。

そうやって悩んでいるうちに

最近、少しわかったことがあります。

チームにとっての本当の価値

結論から言うとそれらは「事業としての価値(正しさ)」でしかないということでした。

目を向けるべきはもっと内側

「チームとしての価値」が抜けていたと感じたのです。

チームとしての価値とは「納得感」「参画感」といった言葉で表される部分かなと思います。そこに視点を向けてみるとさっきの選択肢はこのようになります。

・A  チームが納得していて、利益が100万になる案
・B  チームが納得していなくて、利益が120万になる案

極端な例ですが、こうやって選択肢を見直した時に、A案のほうが価値があるのかなという考えに至ったのです。

チームメンバーが参画感を感じていて、納得している。

これはとても大切なことです。チームに活気が生まれます。

サッカーで一人の天才選手がどんどん相手を抜きさって、一人でゴールを決めてしまう、これでは周りの選手はポジショニングを頑張っても、フォローを頑張っても徒労に終わってしまい、どんどんチーム全体が力を失っていきます。

一人の天才がゴールを決め続けた方が、現状、点が入りやすいかもしれません。しかし、もっと先のことを考えた時に、チームの成長が抜けている、となると話は変わってきます。これはとても大きな損失です。


十分な経験や信頼がある、一流の方々はそんなこと考えなくて良いかもしれませんが。

新人やアマチュアといった方々はどれだけ積み上げられた経験や知識があっても、しっかり段階を考えながら発言をしないと、話が伝わらなくて損をするか、話は通ったが納得できてない人がいてチームに損失を与えてしまうか、になってしまうことがあります。

もちろん先程の選択肢が100万or120万ではなく100万or500万みたいな差があるなら、押し通した方がいいですが・・その辺はバランスです。

素直が一番

それぞれが同じゴールを見据えて、信頼/尊敬し合って、否定し合わない素直なチームが一番、前に進みやすいなと感じます。

もちろん、チーム側にも素直さはあってほしいのですが、まずは自分が素直になって、話を聞き、チームに溶け込んでいく。

そう考えると、いくつか仕事もやりやすくなるなと感じました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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