マガジンのカバー画像

デザイン

6
運営しているクリエイター

記事一覧

かっこよくしたいなら、かっこつけてはいけない。

デザインを作るにあたって最近感じたのは、かっこつけることって危険だなということでした。 ここでいう”かっこつける”とは、体裁を整える、という意味の”かっこつける”なのですが。 そういう意味では僕はかっこつけのスペシャリスト。体裁という体裁を整え、誰にも好かれるように振る舞っていて、それでも人並みに好かれたり、嫌われたりしています その行為に意味を感じたことはないし、なんだったら労力を割いてる分、損をしている。 かっこつけるっていうのは、ごまかすということ。 本当の”

良いアイデアが出ないたった一つの原因【アイデアはほとんどが捨てられる】

今年一番オリンピックにのめり込んでいます。 付随する問題はたくさんありますが、単純にスポーツそのものは体験を豊かにしてくれる素晴らしいものです。 本題です。オリンピックは実力に応じて代表選手が選ばれてその選手が戦うという形式を取っているわけですが、やっぱりこれはシビアな世界で、どれだけオリンピックのために努力を費やしても、選ばれない時は選ばれません 選ばれない選手の方が圧倒的に多いわけです。 これはアイデアを作るときも同じようなことが言えるように思います。 良いアイ

デザインの向かう場所、そして一人のデザイナーとしてできること

僕はグラフィックデザイナーをやっています。 デザイナーをやっているとふと「なぜデザイン」だったんだろうと考えることがあります。 僕はいろんなものに憧れていました。 音楽家、芸術家、漫画家、お笑い芸人、動画クリエイター、小説家、詩人、youtuber これらは僕の成長の過程で、素晴らしい景色を見せてくれた巨人たちの職業です。 今でも憧れます、僕も同じように人を感動させたり笑わせたり、させてみたい。 そんなことを考えながら気がついたらデザイナーを目指すようになりました

「らしさ」とはどうやって見つけるのか【ロゴデザインメイキング】

「らしさ」とはなんでしょうか デザインをする際、僕は、必死に対象の「らしさ」を捉えていきます。 簡単につかめることもあれば とても時間がかかることもあります。 田中みっちさんより「Michi-lu」という新ブランドのパッケージとロゴのデザインを委託いただきました。 基本的には、「高級感」のある、「ヨーロピアンクラシック」デザイン 最初に扱う商品は「アロマキャンドル」だそうです 本記事では僕がデザインの時に重要視している「らしさ」からアイデアを広げていく、という方法

雑誌を読んだことない人が、雑誌を作った話 後半【この雑誌にしかできないことを探す】

▼前半記事 https://note.com/aoiro21/n/n456369496180 デザインコンセプトの確立全体像が少しづつ見えてきた中で、次はデザインの方向性を決めなければいけません。 この雑誌にはいくつかのモデルがありました。 主にモデルにした雑誌は 「うかたま」「天然生活」「暮らしの手帖」「母の友」「クーヨン」「arne」 どれもデザインが素敵な雑誌ばかり 僕は特に「うかたま」「暮しの手帖」のデザインが好きです。見惚れてしまいますね。 ”手書き”

読んだことない人が、雑誌を作った話【コローレ制作メイキング】

はじめまして、アルバイトをしながら、フリーでグラフィックデザインをメインに様々なものを制作しているものです そんな中、デザインのお仕事として「コローレ」という雑誌の制作依頼が来ました。 そして、制作が終わり無事、販売まで完遂しましたので、そこまでの道のりをここに記したいとおもいます。 雑誌制作の中で、未知の世界に踏み込むと、悩みの中で、とても大事な「何か」を得られるなと実感。 この記事では、雑誌制作の工程に加えて、制作の中で得た「何か」についても共有できたらなと思