かっこよくしたいなら、かっこつけてはいけない。
デザインを作るにあたって最近感じたのは、かっこつけることって危険だなということでした。
ここでいう”かっこつける”とは、体裁を整える、という意味の”かっこつける”なのですが。
そういう意味では僕はかっこつけのスペシャリスト。体裁という体裁を整え、誰にも好かれるように振る舞っていて、それでも人並みに好かれたり、嫌われたりしています
その行為に意味を感じたことはないし、なんだったら労力を割いてる分、損をしている。
かっこつけるっていうのは、ごまかすということ。
本当の”かっこいい”は内側から現れるもの。
デザインをしていると、そんな事実を突きつけられます。
デザインをするとき、なんか色々装飾をつけて、かっこつけようとするとなかなかうまくいかない時がある。そういう時はだいたい、中身がよくなかったりする。
かっこつけるために、目の解消度を下げることもある。細かいとこは見ないふりして、薄目で見ながら「うん、なんかかっこいいんじゃない」と誤魔化してしまう。
そうやって、かっこつけようとしすぎた結果、周りのかっこいいものを見れなくなったり、誤魔化しきれなくて絶望したりする。
かっこうつけようとすることには危険が伴うのです。
目の前に汚い川があったとする。そして自分はその川を綺麗にしたいのだとする。
色々試して、綺麗にしようとするけど、中々綺麗にならない。
それもそのはず、その汚れは川上から流れてきているのだから。
その作業を続けてしまうこと、その作業に人を巻き込んでしまうことの責任は多少なりとも重たいなと感じました。
ちゃんと汚染の原因である川上まで上がるのは、一見時間がかかるように見えるが、その方が質も良く、時間もかけずに作業ができます。
それでも、川下で作業をしてしまうのは、めんどくさいからかもしれないし、そもそも汚れに気づいていないからかもしれない。
人としても、デザイナーとしても、かっこばかりつけずに、内側からかっこよく過ごせたらいいなと思いました。
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