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書くことがないときに僕の書くこと2024

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読むこと、書くこと、教えること、生きることについて
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2024年6月の記事一覧

20240623 Twin Peaksを見終える

ここしばらく、アメリカのテレビドラマ"Twin Peaks"をU-NEXTで見ていた。1990-91の2シーズンを見て、ドラマはここでは打ち切られ、その後、25年後の物語が2017年に撮られているだが、1話を見て、もういいかと思ってしまった。古い、自然の暗さを残すアメリカのイメージが良かったのだなぁ。金持ちと肉体労働者の、フットボーラーとチアリーダーの、コーヒーとドーナツの国……。

20240620 若さよ

駅のホームで電車を待ちつつ本を読んでいたところ、女子生徒が表紙を覗き込みタイトルを読み上げながら通り過ぎていき、いくらか気持ちが晴れた。男子校に通っていた頃の私だったら、惚れていたのではなかろうか。教育実習に来ている学生が涙を流していて、自分の授業に納得がいかないのだと話していた。納得という言葉が、妥協と同義になって久しい私には、この涙も衝撃だった。こうした、瑞々しい、若さよ……。

高校生の作文

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20240613 すなおに、ずばりと、大胆に率直に

岡崎裕美子『発芽/わたくしが樹木であれば』の粉飾された赤裸々さの感じが嫌になって手に取った『啄木歌集』だが、寡聞にして存じなかった薮野椋十なる人物の序文が、(当時の感覚はわからないが)軽快でおもしろく、そこに「こんな事をすなおに、ずばりと、大胆に率直に詠んだ歌というものは一向にこれない。」とある。「すなおに、ずばりと、大胆に率直に」! まるで岡崎裕美子ではないか……などと思って、そういえば岡崎の歌

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20240612 毎日書くような気持ちでいないと

毎日書くよりも、書くことがあるときにしっかり書いた方が多少読めるものができあがるようには思うのだが、毎日書くような気持ちでいないと、書くことは現れてこない。

ストレスが溜まっている。結局、すべて仕事に関わることがストレスになっている。仕事に関わらない習慣だけが……読むことであり、書くことであり、語学であり、百人一首であり……だけが、一時的にせよ解放である。

岡崎裕美子『発芽/わたくしが樹木であ

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20240605 歩きつかれる

よく働いたものだ。教育実習に行ったとき、指導してくださった先生が「教員は肉体労働だよ」と教えてくださったが、なるほど、教員とはそれなりに肉体労働である。

キルケゴールが「歩きたいという欲求だけは失うな。私は毎日、歩くことで、健康になっていき、あらゆる病が縁遠くなっていった。」と書いているらしい(エスペダル『歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術』)が、俺は毎日数万歩歩き、健康は損な

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