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2016.2.10~

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蒼の夜

寝息の満ちる夜の底 たどり着いても届かない 昨日の私を言葉に仕舞う ねいきのみちるよるのそこ たどりついてもとどかない きのうのわたしをことばにしまう

ao
7年前
21

君が夏なら

君が夏なら、私は雪になる。

ao
3年前
6

夜と朝と君へ

おやすみ、を夜に置く さようなら、のように おはよう、を朝に置く はじめまして、のように

ao
5年前
8

日々徒然

細やかに、丁寧に、休日が終わっていく。ご飯を炊いて夫が買ってきたお惣菜を半分こして、慎ましく静かに終わっていく。猫たちが温かい。/ 夢を追うひとは、少しでも楽し…

ao
5年前
11

日々徒然

年々春が短くなっていくと感じるのは私だけだろうか。若葉の鮮やかな時も確か春と呼んでいたはずなのにその陽があまりに眩しくて、まだ春だと呼ぶことに臆してしまう。/ …

ao
6年前
16
+3

過ぎる 見送る 待つ

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6年前
19

日々徒然

久しぶりに会った孫娘は、うんとママ(娘)に甘えっこになっていた。好奇心旺盛なところはパパ(婿)に似ているかもしれない。大きくなった。そしてその分私も年を重ねた。見送…

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6年前
16

冬の子守歌

ひとりぼち加湿器の音さわさわと雨にたとえて眠りにつく夜

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6年前
8

冬の日

吸う息の冷たさ痛さ沁みながら冬を一番身近に置く

ao
6年前
10

日々徒然

冬の陽射しは淡いなぁ。寒さに溶けているみたい。/ 今の自分で出来ることを考えている。 今の自分では出来ないことはあっても。 何かできることはある。 考えたらやっ…

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6年前
14

雪、ひとひら

雪が降ったのだね 君の住む街 そうか 泣きそうな曇天は堪えきれずに その空で涙を形にして 傷つける辛さも 傷つけられる切なさも 閉じ込めようとしたのだね 選びとった…

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6年前
6

冬の陽

痩せた指回るリングに陽が霞む嘆くまいに憐れむまいに

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6年前
8

日々徒然

障子から射す冬の陽をぼんやり見ている。パズルのようだ。空が見えないことにまだ慣れない。風が見えないことにも。/ 雨だろうか、それとも加湿器の音か。からからと落葉…

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6年前
12

日々徒然

10月中旬からまた寝込んでしまった。どうやら悪の根は深く深く私の中にあるようだ。/ 春が過ぎ、夏が過ぎ、秋も通り過ぎて冬さえもきっと。自分を諦めることをせず、人…

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6年前
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今夜は近所で花火大会があるようだ。そうか、もう夏なんだ。ポンコツの体よ、きっとあの日常に戻ろう。不服も言うまい。あの日常がどれだけ幸せか、この家族の存在がどれだけ幸せか、ポンコツの体よ、改めて分かっただろう。分かるというのは頭ででなく言葉ででもない、ただストンと心に落ちてくる。

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6年前
8

日々徒然

暑いのかも寒いのかもよく分からない。いつも身体が氷水に浸かっているよう。季節も時間も平等に降り注いでいるだろうに、そのどちらも知らない間にというのはなんてつまら…

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7年前
15
蒼の夜

蒼の夜

寝息の満ちる夜の底
たどり着いても届かない
昨日の私を言葉に仕舞う

ねいきのみちるよるのそこ
たどりついてもとどかない
きのうのわたしをことばにしまう

夜と朝と君へ

夜と朝と君へ

おやすみ、を夜に置く
さようなら、のように

おはよう、を朝に置く
はじめまして、のように

日々徒然

細やかに、丁寧に、休日が終わっていく。ご飯を炊いて夫が買ってきたお惣菜を半分こして、慎ましく静かに終わっていく。猫たちが温かい。/

夢を追うひとは、少しでも楽しくあって欲しい。生きることに精一杯のひとは、少しでも楽しくあって欲しい。その積み重ねの中、私もそうあるよう過ごしていくから。/

寂しいねって娘っこは会いに行った。愛は強いね距離も超えてくね。あんな時があったね懐かしいねと夫に言ったら寂し

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日々徒然

年々春が短くなっていくと感じるのは私だけだろうか。若葉の鮮やかな時も確か春と呼んでいたはずなのにその陽があまりに眩しくて、まだ春だと呼ぶことに臆してしまう。/

17年勤めてくれた方が足の手術をすることになり辞められた。御年70歳。辛い時何度も抱きしめていただいた。手を握っていただいた。貴女を娘のように思っているよと言っていただいた。心の温かい方だった。/

焦るというのは、今、足元にある小さな幸

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日々徒然

久しぶりに会った孫娘は、うんとママ(娘)に甘えっこになっていた。好奇心旺盛なところはパパ(婿)に似ているかもしれない。大きくなった。そしてその分私も年を重ねた。見送った後、もう少し近くならなぁと叶わないことを思う。一緒に時を過ごしていけたらなぁと思う。/

昔は山だったこの辺り。我が家の前にも小さな森が残る。不思議な鳥の声が。

「いい声の鳥ね。なんて名前の鳥だろう」
「姿は見えないね。なんて名前

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冬の子守歌

冬の子守歌

ひとりぼち加湿器の音さわさわと雨にたとえて眠りにつく夜

冬の日

冬の日

吸う息の冷たさ痛さ沁みながら冬を一番身近に置く

日々徒然

日々徒然

冬の陽射しは淡いなぁ。寒さに溶けているみたい。/

今の自分で出来ることを考えている。
今の自分では出来ないことはあっても。

何かできることはある。

考えたらやってみる。

結果、出来ても出来なくても、やった自分を褒めてあげる。/

忙しい連休などは、誰とも話さない日があって、誰とも顔を合わさない日があって、そういう日は聞こえてくる音や声と一日過ごす。自分の心とはなるべく話さない、そういう日は

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雪、ひとひら

雪、ひとひら

雪が降ったのだね
君の住む街

そうか

泣きそうな曇天は堪えきれずに
その空で涙を形にして

傷つける辛さも
傷つけられる切なさも
閉じ込めようとしたのだね

選びとった余韻は
続く意味を含んで

君の

私の

空の

片隅で

ひとひらの雪になったのだね

冬の陽

冬の陽

痩せた指回るリングに陽が霞む嘆くまいに憐れむまいに

日々徒然

障子から射す冬の陽をぼんやり見ている。パズルのようだ。空が見えないことにまだ慣れない。風が見えないことにも。/

雨だろうか、それとも加湿器の音か。からからと落葉が風に舞っている音か。店から娘の笑い声ころころと。知りたい音が私の耳に届いてくる。音は沢山溢れているけれど。/

荷をほどかない。そう決めた時、体の良い言葉を綴ったけれど、あの時、私は私の中に毒を放ったのだろう。/

この年齢を生きるのは

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日々徒然

10月中旬からまた寝込んでしまった。どうやら悪の根は深く深く私の中にあるようだ。/

春が過ぎ、夏が過ぎ、秋も通り過ぎて冬さえもきっと。自分を諦めることをせず、人生最後の間際まで成長を願い、間違う怖さより気づくことを喜びとする。人生は過去から始まるのではなく、今日この一歩から始まるのだ。/

珈琲の香りも、炊きたてのご飯の匂いも忘れてしまったけれど。13段、階段の数。左側の壁の小さな傷に触れれば踏

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今夜は近所で花火大会があるようだ。そうか、もう夏なんだ。ポンコツの体よ、きっとあの日常に戻ろう。不服も言うまい。あの日常がどれだけ幸せか、この家族の存在がどれだけ幸せか、ポンコツの体よ、改めて分かっただろう。分かるというのは頭ででなく言葉ででもない、ただストンと心に落ちてくる。

日々徒然

暑いのかも寒いのかもよく分からない。いつも身体が氷水に浸かっているよう。季節も時間も平等に降り注いでいるだろうに、そのどちらも知らない間にというのはなんてつまらないことだろう。/

数えてみた、45日めだ。孫娘が来て、生まれて初めてのそれはそれは楽しい時間を過ごして、そして、臥せった。傍らにはまだ手編みのカーディガンが掛かっている。過ぎ去った5月。ほとんどその姿を知らない。きっと清々しい緑の風が吹

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